薄切りのキュウリを食べたくって水道橋…。

ちょっと気持ちがさみしくて、朝の気持ちがグズグズしちゃった。
なにを食べれば気持ちが晴れて目も覚めるだろう…、とベッドの中で思案した。
そしたら薄切りキュウリがパリパリ壊れる音が恋しく感じてならばサンドイッチを食べましょう…、と水道橋に行くことにした。
明日からちょっと忙しくなる。だから今日は水道橋を起点にぶらぶら、たっぷり歩く日にしようと、それでまずは四谷の駅まで歩いて電車で移動する。目指したお店は「RIJN」でござる。
晴れた日も、曇りの日にも雨の日もお店の中に心地よい影がある。朝でも昼でも、夜も同じ空気が流れ時間を忘れることができるステキな空間。規模は違うけど西新宿のポールバセットに感じるムードがここにもあって、だから大好き。オキニイリ。
気だてのよさそうな人がいつも待ってくれているところもとてもありがたく、なにより朝のセットが安くて申し訳なくなちゃうほど。

ハムのサンドイッチをメインにもらってお供にアイスコーヒー選ぶ。それでたったの390円!
ボクが知る限りにおいてもっとも価値ある390円だと言い切れる。
アイスコーヒーと一緒にやってくるガムシロ、そしてエバミルク。写真に撮るとなかなか伝わらないけれど象牙色した液体はみるからにただのミルクじゃなくて濃厚味のエバミルク。注ぐと氷のまわりにまとわりついてしばらく沈まず浮かんでる。沈みはじめても一気に混ざることなく乳白色の模様を描いて漂っている。
コーヒーのお供はこうでなくっちゃ。オゴチソウ。
厨房からはトーストが焼ける匂いがやってくる。コーヒーの香りにパンが焼ける気配に匂い。あぁ、朝だなぁ…、ってしみじみ思う。今朝のBGMはモダンジャズ。ベースの音がお腹にズンズン響いてきて、お腹が目覚めてグーとなる。

メインの料理がまたステキ。
サラダにゆで卵、サンドイッチがお皿に並んでやってくる。レタスとキュウリを千切りにして油と塩で味を整えたおひたしみたいなサラダがおいしい。みずみずしくて後口すっきり、朝の体が目覚めるゴチソウ。
まずゆで卵。
玉子は小さく、けれどずっしり重たくて持つとホカホカ、あったかい。
テーブルをコンコン叩くも殻が丈夫で力の加減がむつかしく、細かなヒビがやっと入ってそこからペリペリ剥いていく。
最初は難儀するもののキレイにむけて肌はスベスベ。塩をパラリとほどこしてムチュンと齧ると白身はプルンとハリがあり、黄身は濃厚、もったり粘ってとろけてく。卵が自分の殻の中で料理になってく簡潔にして完結した料理。命をまるごと食べてるような感じがするのがありがたい。

そしてメインのサンドイッチ。
いつも変わらずよく焼けているトーストに薄切りハムに薄切りキュウリ。マヨネーズがたっぷりほどこされていてトーストの間からはみ出しているのがステキ。乾いたパンとキュウリの水分、たっぷりのマヨネーズが口の中で混ざり合って食感にぎやか。オキニイリ。
粗めの生地の食パンで、よく焼けてるからサクサク壊れる。過ぎた甘みもないから挟んだ具材の食感、持ち味を邪魔せぬのがいい。
ハムは薄くもむっちりとした歯応えよくて、なによりキュウリの存在感が際立っている。シャキッと前歯で歯切れ、カリカリ奥歯で砕けて壊れる。緑の香りとみずみずしさと、歯応え、歯触りさわやかでたちまち気持ちが明るくなった。アイスコーヒーをのんびりゆっくりたのしんで、今日は神田に向けて歩いてみましょう。月曜日。

 

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コメント

  1. のえまみ

    サカキさま

    この夏、長年駅前にあった会社が移転してしまい、多分もう訪れることのないであろう〈カフェ ライン〉。サカキさんの描写そのままで、サンドイッチの味と香りがしっかりとよみがえりました。あのフォークもね。どんなことでも物でも人でも遠ざかっていくのは寂しい。とはいえ時の流れには逆らえなくて…。昨日13日は私の誕生日でした。

    • サカキシンイチロウ

      のえまみさん
      お誕生日おめでとうございます。
      ボクも長い間、水道橋のオフィスをベースに仕事をしていて、その会社を解散してからもオフィスとして選んば場所が水道橋。
      しかもカフェラインの近所であったということに、勝手にご縁を感じて今でもたまに思い出して来ています。
      口にやさしいサイズのフォーク。独特の形のお皿もずっと変わらず、今度はいつ来ようかとお店を出ながら考えました。

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