蒸したの焼いたの…小籠包

新宿の阿杏。読みはそのまま「ああん」。
女性点心師がはじめた小さな店で、小籠包がめっぽうおいしい。
ここの小籠包を食べると台湾からやってきて手広くやってる有名店の小籠包が普通の小籠包に思えてしまうほど。ボクの口にあっている。
30席ほどしかなくてランチタイムにはいっぱいになっちゃうことがあってでしょう‥、隣のビルに最近、新しい店を出した。どんな雰囲気かなぁ‥、と思って今日、はじめて新しい店を訪ねる。
雑多なテナントが入る少々妖しいムードのビルで、エレベーターを降りるとすでにお店の中というのが本店のビルとおんなじ。スナックかなにかの居抜きかなぁ‥、本店のことを知らずに入ったら「あら、やっちゃった」ってちょっと後悔しそうな雰囲気。厨房の中にはおじさん調理人と女性の点心師。サービス担当の女性ひとりで頑張っている。

小籠包がセットでついてくるランチをとります。
蒸したの、焼いたのと小籠包は2種類あって、蒸し小籠包のランチを2つ、焼き小龍包のランチを1つ。みんなで分ける。
注文するとまずスープと漬物、杏仁豆腐がやってくる。
塩味の軽いとろみのついたスープで、こういう中国料理屋のこういうスープってなぜだかおいしい。なんてことない味なんだけど、お腹をあっためてホッと気持ちをさせてくれるやさしい味わい。あったまる。
まず蒸した小籠包。若干小さめ。熱々でなければ一口でポンッと舌の上にのっかるサイズが蒸籠に4つ。湯気でレンズが曇ってみえる。小さなお皿に針生姜。黒酢を注いで生姜に染ませ、レンゲに乗せた小籠包の上に数本乗っけてふうふう。息をふきかけ冷ましてパクリ。

まず熱い。
そして目で見た大きさを裏切るずっしりした重さにびっくり。
おいしい香りが鼻を伝って流れ出してくる。
舌をそっと上顎にあて、力を入れるとプチュっと潰れて口の中の温度が上がる。
生地の中に蓄えられていた肉汁の旨味が口に広がっていく。
プルンとなめらかな生地がとろけて豚ひき肉と一緒に消える。もっと時間をかけて味わいたいのに呆気ないほどプルンツルンで終わってく。
豚の脂‥、つまりコラーゲン分をたっぷり含んだジュースです。上顎を舐めるとスベスベ、しばらくすると張り付くような食感独特。ウットリします。
一方焼いた小籠包は若干厚めの生地の底だけ油でバリッと焦げて仕上がる。生地そのものが油をたっぷり蓄えているからでしょう‥、なかなか冷めない。

おいしい香りがひときわ強烈。だからすぐにでも食べたくて、どこをどのように攻めればいいのかしばし観察。焦げたところは強敵ぽくって上半分に歯を当て力を入れてみる。
なかなか歯切れず、結局かなりの力を入れて噛むことになり、結果、食卓は大惨事。
中から肉汁がプシュッと飛び出す。その勢いの激しいことや、水鉄砲の勇ましさ。しかもどこに向かって飛び散るのかまるで予想もつかなくてテーブルの端やら床やら、気づけばシャツに染みができてた。白いシャツを着てきてしまったことをしたたか公開しました。しょうがない。
メインの料理は油淋鶏に回鍋肉。冷たい汁なし担々麺で、それらそれぞれおいしくて、でも小籠包が不動の主役。堪能しました。満ち足りる。

 

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