荒木町の鈴新。かつ丼三兄弟の次男、三男で昼

昼、かつ丼を食べに近所の「鈴新」。
荒木町の車力門通りの突き当り。神社の脇のこじんまりした一軒家の一階が店。
カウンターだけ。家族でやってる小さな店で、息子さんが厨房の中で料理を作る。息子さんと肩を並べて、ご飯をよそおったりと汁を作ったり、調理の補助をするのはおかぁさん。息子さんが立ってた場所でずっと料理を作ってたおとうさんは、今ではカンターの外でサービス。
世代交代が順調にできつつあるシアワセな店の様子にほのぼの。ニッコリします。
カウンターの上に手作りのかつての荒木町の様子を描いた地図が置かれて、ご主人の「この街LOVE」が伝わってくる。単にふるさとというだけじゃなく、愛情を注ぐことができる街が心の中にあるってステキ。ボクにとってもこの街がそういうところになりつつあるのが、またウレシイ。

三種類のかつ丼がある…、というのが人気の店です。とんかつを出汁で煮込んで玉子でとじた「煮かつ丼」。ご飯の上にとんかつをのせ、上から卵でとじた出汁をかけまわした「かけかつ丼」がツートップ。
友人はかけかつ丼を選んで食べる。とんかつが蓋を持ち上げ、アカンベーをしているようで愛嬌たっぷり。ラード混じりの油で揚げた細かなパン粉がカサカサしているとんかつに、ふっくら固まる出汁と玉子が口の中で混じり合う。出汁でとじた玉子をソースの代わりに食べてるとんかつって感じがするのがオモシロイ。ボクはもう一種類の「おろしソースかつ丼」にした。はじめて食べる3番目のかつ丼に追加でアジフライを二人で2枚。豚汁と漬物、食後の寒天がお膳に並んでひと揃え。

とんかつ定食のかつに比べて少々薄め。
その分、衣の存在感が力強くて、パン粉がカサっと口の中で散らかる感じが心地よい。
揚げたてのかつにまとわせるのはウスターソース系のサラッとしたソース。
甘み控えめで、どちらかと言えば酸味が強く油の味を引きしめる。
スパイシーでフルーツっぽい風味もおいしい。
胡麻をたっぷりちらしたところに水気を絞った大根おろし。ところどころが粗くてザクッとみずみずしい。
お供のアジフライは大きく分厚くザクッと半分に切り分けたところから湯気噴き上げて香りもおいしい。アジフライにはソースではなく醤油をかける。パン粉でおおわれたアジはふっくら。魚の旨味と風味豊かな湯気で口が満たされる。

アジのフライの影に隠れてマカロニサラダがちょっとだけ。固めに茹でられたマカロニがゴリゴリ歯ごたえアルデンテ。パン粉が混じってクニュクニュカサカサ。レタスの葉っぱも良き口直し。
さてメインのソースかつ丼。揚がったかつをどっぷりソースを浸して仕上げる。だからほどよく油が落ちる。ほどよい酸味がかつをさっぱりさせてくれ、ご飯とかつの間に敷いた千切りキャベツに油混じりのソースが染みて、ほどよくしんなり。これがおいしい。お腹いっぱい食べてもお腹が重たくならないことにもウットリ。オキニイリ。
それいしても来るたび、息子さんがたくましくなる。厨房に入った頃には手を動かすことに一生懸命だったけど、今では目の前のお客様に気配りしながら大きな声で「ありがとうございます」って言えるようにまで成長しました。これからまだまだ長い付き合い、お願いしますと店を出る。

 

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