若松町のとんかつかどやのハンバーグ
ひさしぶりに若松町の「かどや」に来る。
病院に寄ったついでの昼ごはん。実は近所にかつて両親が住んでいた。入院していた病室からそのマンションが見えてなんだかなつかしく、「かどや」でご飯を食べられるよう早く元気にならなくちゃ…、って思ったりした。
経過は結構順調で、普通の一人前程度の油っこくないものであればと言われてそれでここに来た。
思い出がたくさんある店。
父や母と一緒によく来た。近所に住んでいたときなんて、まるで家のダイニングルームみたいな使い方をしてたりもした。
両親が生まれ故郷の香川県に引っ越してからは、タナカくんとよく来てた。父と一緒に仕事をしたこともあるタナカくんと思い出話をしながら待つとあっという間に料理ができてた。なつかしい。
ただずっと週末に来ていた店で、平日ランチはほぼはじめて。とてもにぎやかでおなじみさんは料理の予約をしてやってくる。時間にあわせて料理ができて予約のテーブルに並べられ、料理がお客様を待ってる景色にニッコリしました。
日本料理屋みたいな設え。カウンターと座敷があって座敷のテーブルをひとつもらって独り占め。
ハンバーグ定食をたのみます。
テーブルにつくと分厚いおしぼり、熱々のお茶に氷とお冷の入ったグラス。ソースの土瓶がずらりと並び、おいかけ定食のお供の漬物、それから味噌汁とテーブルの上がにぎやかになる。漬物はキュウリに大根、カブにおナスと4種類。自家製ぬか漬けでこれがおいしい。
味噌汁の中にはじゃがいも、たまねぎ、油揚げ。
出汁がビシッときいてて味噌は甘めのボク好み。
しかも熱々。料理を全部たいらげるまで熱くてうれしい。おもてなし。
そいしてメインのハンバーグ。
ハンバーグには目玉焼きがついてくる。
この目玉焼きが白身の縁はサクサクに揚がるように焦げて仕上がり白身はきっちり焼けている。黄身は半熟。けれど熱は入ってサラサラではなくねっとりとろけるボクの好みの焼かれ方。
ちょっと粗めの合いびき肉をやさしくまとめて形を作り表面カリッと芯はふっくら。肉汁をたっぷり蓄え仕上がっている。軽い酸味がおいしいデミグラスソースをポッテリかけてツヤツヤなんともおいしい姿。芥子を塗り塗り、おいしい香りをたのしみ食べる。
目玉焼きはご飯の上にのっけて食べる。お箸で黄身をちょっとつついて割ったところに醤油をタラリ。とろんととろけだしてくる黄身が熱々ご飯の熱でたちまちかたまっていく。それをハフっと口に運んでパクリと食べて、味噌汁ゴクリ、漬物カリッ。メインのハンバーグがなくても満足できるかも…、って思うゴチソウ。
ハンバーグのサイドの千切りキャベツにトマト。カレー風味のドレッシングがなつかしく、ケチャップまみれのスパゲティーにはフライパンで炒めたときの焦げた香りがまとわりついてる。オキニイリです、また来よう。
サカキさん
私も子供時代は病院の帰りに寄るお店、大人になってからは母が近くににいたので一緒に通ったお店です。
思い出が濃すぎて私はまだ行けていませんがお店があるのは嬉しいです。
もう少し時間が過ぎたら行けるといいなと思いましさ。
まこぷ〜さん
昔はおそらくご兄弟じゃなかったのかなぁ…、よく似た調理人さんが3名でにぎやかにやっていらっしゃいました。
今では厨房の中にはひとり。奥さんがホールをひとりで切り盛りしていて時の流れを感じます。
けれど料理の味は昔のまま。
なつかしくてしょうがないです。
ざす
ずいぶん昔に、家族が入院していました。
かどやさんでお見舞いに来てくれた親戚などと、思い出話やこれからの話をしながら食事をしました。
あまり食事には記憶かないのですか、ロシア漬けが美味しくて酸っぱくてピリ辛でその時の心情が思い出されます
とんちゃんさん
入院してた時、退院して元気になったら絶対ここで食事するんだ…、って思ってがんばったものです。
いろいろな思い出が染み付いているお店。
ずっとここでこのままやっていてほしいですよね。
そういえば、母がロシア漬けが大好きだったことを思い出しました…。