花火の季節に町田双葉の大のうな丼

数あるスターバックスの中でボクらが一番使った店が新宿三丁目にあるこのお店。
ボクらの行動範囲のほぼ真ん中にある店で、スターバックスの中でも古いお店の一つでもある。
待ち合わせによく使ったなぁ‥、通りに面してぬれ縁みたいなベンチがあって暑かろうが寒かろうが、雨が降ろうがそこで待ってた。
手にはオキニイリのカフェラテで、ショートサイズでダブルショット、氷多めにしてもらいヘーゼルナッツシロップくわえたタナカバージョン。今日はヘーゼルナッツがないからアーモンドトフィーを代わりに使ってコックリ飲んだ。なつかしい。
足をブラブラさせながら、ここで線香花火をしたら気持ちいいだろうね…、言って笑った。それがつい5ヶ月ほど前。そろそろ花火の季節だよ。

 

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そうだ、小さい旅をしようと思った。小田急線に乗って町田まで30分ほどのショートトリップ。
旅の目的は鰻を食べる…、というものでかつて新宿の西口地下街にあった「双葉」の暖簾が今でも町田小田急百貨店に残ってる。
知ってはいたけど縁がなくってノースケジュールをいいきっかけにやってきてみる。
民芸調の店の造りもメニューもかつてを思い出させるなつかしさ。
もう酒を飲むことはあるまいと思ってた。けれどうざくをたのんで先付けにくるきゅうりの酢ものを見ていたら、飲みたいだろうなぁ…、と思ってヱビスを一本。向かい側の椅子の前に置きトクッと注いでお相伴に預かった。
うまいなぁ…、悔しいくらいにうまくて涙がジワッと出てくる。

うな丼の「大」を選んでたのむ。
新宿の店でもいつもそうだった。
ここのうな丼は陶器ではなく漆器に入ってやってくる:
それも上等な輪島塗で、しかも蓋付き。
陶器に比べて手触りがよい。
ずっとほどよくあったかで、口をつけると唇がホッとするようにやさしくやわらか。
もてなされてる…、って感じがするのがオキニイリ。
お重に比べてお椀状の丼の中の空間は大きい。だからそこにたっぷり蒲焼きの匂いが閉じ込められていて、蓋を開けた瞬間に食卓の上がおいしい香りで満たされるのもおゴチソウ。

浅蒸しの鰻がこんがり焼けてやわらかいのだけど噛みごたえのあるほどよき状態。タレは醤油の風味がキリッとたったスッキリとした味わいで、このタレを追加でもらってご飯にザバザバかけて食べるのが好きだった。今日はおとなしくそのまま味わう。
硬めに炊けたご飯が好み。ふっくらとして噛むとじんわりとろける鰻にピッタリ寄り添う相性良さがまた旨い。
鰻の肝を入れた赤だし「肝あか」をお供にもらってどっしりとした味噌の風味を味わい食べる。キャベツの漬物、厚めに切ったタクワンとサイドも丁寧。タクワンで器を拭ってキレイに食べる。ビールは残して席を立つ。

 

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コメント

  1. ばろん

    鰻 どんなときに食べますか?
    サカキさんに食べて欲しかったんですよ!今日は‼︎

    • サカキシンイチロウ

      ばろんさん
      なんだか気持ちがさみしいなぁ…、っていうときに鰻を食べにいきます。
      なんでなんでしょう…、さみしい気持ちがあったかになります。

  2. 食いしん坊

    お久しぶりにコメント送ります、食いしん坊です。パートナーが亡くなられてさぞやつらい日々を送られていることと存じます。でもパートナーの方を忘れずにいることも大事な時間だと住職に言われました。まだまだ癒される時間が必要なのかもと思います。無理せずご自愛ください。

  3. サカキシンイチロウ

    食いしん坊さん
    大切な人がいなくなってしまったということに慣れることはないに違いないと覚悟いたしました。
    慣れないのであれば、なくしてしまったことを忘れぬようにすることが大切なんだろうと、いろいろ工夫をしております。
    温かいコメント、ありがとうございます。

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