花子の国泰寺焼き。ティンフックのカレーとそうめん
広島のお好み焼きを食べたいなぁ…、と思って飯田橋。
「花子」という広島の国泰寺町に本店のあるお好み焼き屋さんの東京支店にやってくる。
案内されたのはカウンターの一番端っこ。
開店同時にやってきたからファーストゲスト。
「国泰寺焼き」というここ独特のお好み焼きがあってそれが目当て。かいわれ大根や生姜、大葉をのせて仕上げる「かいわれ国泰寺焼き」というのに惹かれてたのんでみます。
まずはサラダにおひやがやってきて、それをゆっくり食べつつ待ちます。鉄板の前に座っているのに熱くなく、鉄板の厨房側しか熱を通していないからでしょう…、汗をかかずに調理の一部始終をみられるなんてとてもうれしい。ワクワクします。
眼の前の鉄板の反対側の端に生地を流して、上にどっさりキャベツをのせる。
厨房の中ではずっとネギを刻む音。
大きな豚バラ肉を掃除する人。
みんな休まず手を動かしてる。
キャベツを焼いてるところとボクのちょうど中間くらいにラードの小さな塊を置く。
ゆっくり脂がとろけて脂溜まりを作ったところに、中華麺をおいてじっくり時間をかけて焼きます。
ジューッと湿った音と一緒に脂が焼けるおいしく甘い匂いがやってくる。
中華麺が焼けた頃合いで、キャベツと生地をのせてしばらく休ませる。そしてペタンをヒックリ返す。
そしてボクの目の前まで運んでソースを塗る。そして「お切りしましょうか?」って。お願いしたらコテを両手にガンガンガンガンと鉄板に叩きつけるようにして6切れに切る。かいわれ、生姜、大葉を上にたっぷりのせて出来上がり。
ラードで焼かれた中華麺のバリッと歯ごたえおいしいこと。
ザクザク壊れるように口の中で散らかって、ラードの香りや甘みが広がる。直接鉄板にあたっていなかったところの麺はプルプル、クニュクニュしていて、口のすみずみを撫で回すような食感。1度で2度おいしいって得した感じ。
焼けた戦技キャベツはふっくら。そしてシャキシャキ、甘くてなんともみずみずしい。
キャベツ以外は薄生地と豚バラ肉がはいっているだけ。なのに複雑な味がして飽きずにずっと食べていられる。
かいわれ大根のみずみずしさに軽い苦味とシャキシャキ感。生姜の辛みや大葉の香りもよきアクセントにて、あっという間にお腹におさまる。オキニイリ。
関連ランキング:お好み焼き | 九段下駅、神保町駅、飯田橋駅
明日はタナカくんの月命日。
それでタナカくんのおかあさんと電話で思い出話を色々してたら、近所のベトナムかあさんのことを思い出し、晩ご飯を買ってこようと思ってでかける。
最近、昼のメニューが新しくなって、メニュー看板も写真入りでわかりやすくなった。
それもあってか昼は忙しいよう。
けれど今日の夜はおかあさんぼんやりしてた。
いただきもののお菓子があって、一人じゃ食べ切れないからおすそわけ。
タナカくんが好きだった料理を作ってもらう。
料理ができる間にタナカくんが描いておかあさんにプレゼントした絵をパシャリ。絵の中のおかあさんがずっと変わらず若いままなように、ボクの中のタナカくんもずっと変わらず56歳のまま。今年は還暦だったのにね。
好きだった料理は「鳥カレー」と「春巻きそうめん」。
鳥カレーはこのお店を知ったきっかけの料理で、それというのも通りに置かれていた看板にチョークで書かれた文字が「島カレー」に見えたのネ。島のカレーって何なんだろうって思って行ったら「島」じゃなくって「鳥」だった。
それが本当においしくてネ…、サラサラのスープのようなカレーで具材は大胆にぶつ切りの鳥、じゃがいも、ニンジン。トマトの酸味に鶏ガラスープのうま味がしみじみおいしくて、しかもあとからヒリヒリ辛さがやってくる。食べると食べるだけお腹が空いてくるような不思議なおいしさ。今日はスープの代わりに食べる。
春巻きそうめんはベトナムの揚げ春巻きをのせた冷たいそうめんで、野菜たっぷり。ヌクマムの香りがおいしいタレをかけ食べるサラダのようなおゴチソウ。ゆっくりお風呂にはいります。