肉匠酒場丸信で喰らいたのしむ祝日の夜

夜も家の近所でお腹をたのします。気軽な居酒屋「肉匠酒場丸信」に来る。
平日の夜は近所で働くサラリーマンでにぎわって、週末になると街の人たちが集まってくる。
若い人たちがニコニコしながら元気で働くお店です。オープンキッチンでお店の人の働く姿が丸見えで、一生懸命なムードが気持ちいい店でもある。しかもその一生懸命が「死にものぐるいの暑苦しさ」でも「マニュアライズされてやらされてる感」でもない、自然体なところがステキで贔屓したくなる。そんな店。
厨房の中に男性3人。女性が一人でサービスをする。
ホールスタッフが忙しそうにしていると、料理を仕上げた人がススっとホールに出てきて料理提供。一言かける手間も惜しまず気持ちいい。
調理が一段落して手があいたら、厨房の壁やダクト、台の上をひたすら磨く。それもニコニコしながらそうすることが当たり前のようにひたすら磨いてる。だから厨房はどこもピカピカ。いいお店。

さて料理をあれこれ。たたききゅうりがすぐできるからってたのむと、名前通りにただただ叩いたきゅうりをニンニクダレに漬けたモノ。きゅうりの芯の柔らかいところを取り除き叩いているから、パリパリ歯ごたえたのしい一品。
たっぷりの油で揚げたフレンチフライは油の香りがこうばしい。
串焼き、串揚げがおいしいお店。オキニイリはうずらの卵。サクッとパン粉が前歯をくすぐって白身がブチン。中から黄身がトロンと噴き出す。その食感がおゴチソウ。紅生姜の串揚げは酸っぱくパリパリ。食欲が湧く。

ここでいつもたのむのが厚揚げ。
絹ごし豆腐を揚げただけというシンプルな料理なんだけど出来たてなのがまずおいしい。
表面サクサク。
なのに歯切れた瞬間に中はプルンとやわらかい。
揚げ物の醍醐味ってこの表面と中jの食感のコントラストにあるんだろうなぁ…、って思ったりする。

今日は生のイワシのフライがある。
指でお腹をしごいて背骨を外したイワシ。薄づきのパン粉がサクサク揚がり、身はふっくら。塩をしっかり打って揚げているからそのままおいしい。
それからとり天。鶏むね肉に水をもみ込みふっくらさせて衣をつけてガリッと揚げる。フリッタみたいな仕上がりで、肉はホクホク。辛子醤油を浸して食べると高松の洋食屋さん「おなじみ」の骨抜き揚げの味がする。

肉汁たっぷりのメンチカツ。これまた表面のサクサク感と口の中ではらほろほどけて散らかる挽肉の食感おいしい。
それから串焼き。
しいたけとししとう。それから豚バラ。どれも塩だけで焼き上げたもの。塩と炭の威力は凄い。素材それぞれの持ち味をしっかり引き出し、余計なことをしないのがいい。豚バラには胡椒をたっぷりふりかけて、脂の風味にしっかりとした輪郭つける。おゴチソウ。
はんぺんチーズっていうのが新メニュー。名前の通りはんぺんの間にスリットを入れて中にとろけるチーズ。バターで焼いただけなんだけど、風味濃厚。チーズもおいしい。なによりフワッと口どけがよくとろける感じがオキニイリ。

 

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