肉匠酒場丸信でヨル

夜、肉匠酒場丸信にくる。
いつもはサラリーマンでにぎにぎしい店。けれど今日はゴールデンウィークの合間ということもあってでしょう…、ちょっと静かな様子でござる。
夕方ブラブラ、街を歩いてみたときも営業しているお店が少なく、ボクにとっては住んでる街ではあるのだけれど、どちらかというとオフィス街的性格の方が強い街なんだなぁ…、ってこういうときにはしみじみ思う。
お店の人はいつもどおり笑顔で明るい。おなじみさんとの会話もキチンとしてる。元気なんだけど礼儀正しく作業も丁寧。威勢がいいばかりの居酒屋もあるけどココは、元気と丁寧のバランスがいい。オキニイリ。

ぶりの刺身をえらんでたのむ。
肉匠酒場という店名通り、肉の料理がメインの料理。
お店の中にショーケースがあり、そこに豚肉、牛肉のいろんなパーツが奈良でいたりするお店。
開店当初は本当に肉だけのメニューだったけど、やっぱり酒をおいしく飲もうと思うと刺身を食べたくなっちゃうものです。

最初はイカやタコブツ。
そのうちマグロの赤身やサーモンと、取り扱いやすい刺身でしのいでいたのだけれど、最近、いろんな魚を用意するようになってきた。
聞けばお店の人がワザワザ河岸までいって、魚を仕入れるようにしてるというのです。
おじさんたちにはやっぱり刺身はうれしくて、しかも最近、はやりの日本酒をおいしく飲もうと思うと刺身はなおうれしい。
角のたったしっかりとしたブリの切り身。分厚く、脂がスッキリしていてわさびをたっぷりのっけて食べても辛さよりも甘みを感じる。口の中でとろける感じをたのしみながら本格的にたのしむ準備をお腹がはじめる。

串が次々やってきます。
まず揚げた串。
ひさしぶりに来たらメニューがちょっと変わってて、例えばちくわの磯辺揚げ串っていうのがあった。
ちくわの磯辺揚げっていうのはよくある。
けれど「ちくわの磯辺揚げ串」というのは珍しく、たのんでみたらまさに「ちくわの磯辺揚げ串」だった。串にさされているだけで、随分、見た目がカジュアルになるものですな。しかもふっくら。箸ではなくて串を手に持ち食べるだけで熱々感を強く感じる。オモシロイ。

鶏のささみのフライも新商品。
鶏のささみって揚げるとまるで白身魚のような味になる。うずらの玉子のフライは前からの定番メニュー。オキニイリ。
豚バラ肉を串にさして炭焼にした豚串はココの名物。脂がのって塩と胡椒の具合もおいしい。口の中がヒヤッと脂で涼しくなるのがオゴチソウ。

「味噌漬け赤盛り」っていうこれも新しい料理の一つ。
牛の赤身を味噌漬けにして、それを炭でこんがり焼いた簡単料理。
味噌に漬ける手間さえ惜しまずしておけば、あとは焼くだけ。焼く前に一口大に切って炭の上で転がしながら焼いたのでしょう。
焦げたところが香ばしい。

「白盛り」っていうのもあって、そちらの方は豚の白モツだけを味噌に漬けて焼いているんだという。
下ごしらえをしている過程で、出る端材を上手に使った料理なんでしょう…、食品メーカーが持ち込んだ新商品ではない新商品。創意工夫が作った料理はやっぱりたのしい。手作り餃子をカリッと揚げて、食べるラー油をかけて味わう料理もたのしく、しかもお酒が進むおいしさ。いい感じ。

ここに来ると必ずたのむのが、納豆の油揚げ詰め。こんがり焼いて刻んでさらしたネギをたっぷりのっけて味わう趣向の料理。
昔はネギを刻んで納豆と一緒に油揚げ詰めて焼いてた。今は別々。
その別々ゆえ、ネギのシャキシャキが思う存分たのしめる。シャキシャキだけじゃなく、軽い辛味や香りが残る。焼けた油揚げはサクサク、揚がったような食感。納豆はとろける味わいで芥子もピリリと味わいたのしいアクセント。
昔、納豆が嫌いだったとは思えぬほどにいまとなってはこれが好き。
お腹6分で席を立ちます。明日の朝の空腹をたのしみにして、今日は早めに寝ましょうか。

 

関連ランキング:焼きとん | 四谷三丁目駅曙橋駅四ツ谷駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。