肉の日の朝と昼

2月9日。今日は肉の日。おいしい肉を目指して千駄ヶ谷までテクリと歩く。
朝のお腹を整えようと、まずはオキニイリのBiRd&rUbYにやってくる。
今日もショーケースの中にはパニーニがズラッと並んで目をよろこばす。とはいえ注文するのはプロシュートルッコラ一択で、だってこれが好きだったんだもん。
マキアートをお供にもらってしばらく待ちます。
屋台みたいな小さな店でドアも壁もなく外とつながる気持ちよい店。厨房の中からパンが焼ける匂いや、プシュープシューッとエスプレッソマシンが噴き出す蒸気の音がやってくる。
お待たせしました…、と紙にくるんだパニーニと泡をぽってり浮かべた小さなカップを手渡され朝の食事のはじまり、はじまり。

ラグビーボールのような形のパニーニにオリーブオイルであえたルッコラ、薄切りにしたプロシュート。パンの表面には焦げ目がついて焼けた小麦のおいしい香りが鼻をくすぐる。ヨダレを誘う。
前歯を当てるとクシュっと縮んでサクッと歯切れ、口の中へとひと口分が飛び込んでくる。
途端にポワンとパンが膨らみオリーブオイルとルッコラの緑の香りが鼻から抜ける。そして最後に生ハムの塩の旨味や脂の甘味。ねっとりとした食感がパン、ルッコラをまとめてゆっくりとろけて消える。
おいしいなぁ…、ほおばりながらずっと笑顔で食べていたタナカくんの横顔思い浮かべてニッコリ食べる。ミルクの甘味とエスプレッソの苦味のバランス見事ななめらかマキアートをゴクリと飲んで朝のお腹をよろこばす。

 

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鳩森神社にお参りし、お茶飲みながら書き仕事。昼どきになり、さて肉の日のメインイベント。
CHACOあめみやにやってくる。
お店の入り口脇に作られた暖炉で仕上げる厚切りステーキが人気のお店。
ランチタイムにはオールビーフのハンバーグが一番人気。
2番人気はリブロースのステーキでその両方を盛り合わせにしてもらうのがオキニイリの食べ方で、今日も迷わずそれにする。
開店5分で満席になり外には行列。暖炉の中の炭の上にズラリとハンバーグやステーキが焼かれておいしい煙が噴き出す。
昔は煙がお店の中を満たして煙たかったけど、今は感染予防のためにドアが開けっ放しで煙が逃げる。それでもおいしい匂いは漂ってきてアペタイザーの役目を果たす。お腹がグーッと料理をねだる。

さてまずサラダ。
霜がふるほど冷やされたガラスの器にレタスとトマト、スライスオニオン。
フレンチドレッシングとサウザンアイランドドレッシングがソースポットでやってくる。
このドレッシングがおいしくって両方たっぷり使って食べる。
シンプルなんだけどすべてが見事に冷やされていて、ドレッシングまでひんやり冷たい。パリパリ音までおいしいゴチソウ。オキニイリ。
そしてメインのステーキ&ハンバーグが熱々にした鋳物のお皿でやってくる。
蓄えた熱をゆっくり時間をかけて放出するのが鋳物の特徴。ハンバーグがたっぷりまとったデミソースがフツフツずっと小さく沸騰し続ける。ステーキとハンバーグをそれぞれひと切れずつ切って断面並べる。ステーキのうっすらロゼの状態にウットリしながらまずハンバーグ。

肉を粗く叩いて仕込んだパテは、奥歯を沈めてクチャっと潰れる。「ほぼステーキ」って感じがおいしい。肉汁ジュワリ。デミグラスソースのコクと苦味と香ばしさ、軽い酸味が肉の旨みをひきたてる。
リブステーキは塩と胡椒をほどこし炭の上で焼いただけ。焼かれる間に滴り落ちた脂が炭にあたっておいしい香りの煙になって、肉にまとわりついておいしく仕上がる。
舌にもおいしい。けれどなにより顎にガツンとおいしい歯ごたえ。肉そのものの旨み、風味をただただたのしむ。オゴチソウ。
サイドはスイートコーンとキャロットグラッセ、いんげん豆にベイクドポテト。アルミホイルに包まれ、こんがり焼かれたじゃがいもの上にバターをのっけてナイフで切り分け皮ごと食べてお腹が満ちる。これでうれしや、2300円というありがたさ。 よき肉の日になりました。

 

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