羽田の蕎麦に融通きかぬローズベーカリー

羽田から飛行機で移動の今日。蕎麦ではじめる。
「石挽き蕎麦あずみ野」という店。
第一ターミナルの出発ゲート近くにあって、もともと「サンゴウアン」という店だった。白金にある蕎麦の名店、三合庵がプロデュースした、セルフサービスの蕎麦の店としてはおそらく日本一のクオリティの店。
…、だったのだけど、閉店しちゃった。
せいろ、かけそば、天ぷら付きと絞り込まれた商品構成。天ぷらそばをたのむとあっさり1000円こえの値段になっちゃう。上等な蕎麦屋ならばあたり前のことが、セルフサービス、空港内という特殊事情のために許されなかったのでしょう。あとを引き継いだココが一体、どういう蕎麦屋になるんだろう…、とドキドキ待った。引き継いだのは羽田に何軒か蕎麦屋をやってるあずみ野で、蓋を開けたらなんてことない。

メニューはほとんど同じ。
値段もあまり変わらず上等価格。
安く見せるためハーフサイズの蕎麦を導入するという苦肉の策に「あぁ」って思った。
大盛りがある店は珍しくないけど「小盛り」。
ならば通常サイズが量多めかというと決してそんなことはなく、ハーフサイズは本当に少ない。
それでももりやかけで500円とむしろ値段の高さを際立たせてる。工夫がおそらく逆効果。
安く売っちゃいけないという大家さんの縛りやガイドラインがあったのか。ならばサンゴウアンじゃ駄目だった理由は一体なんだったのか。モヤモヤしちゃう。大人の事情でござんしょう。

天ぷらそばはもりそばと天ぷらが別々でくるタイプで、エビは一本。舞茸と大葉の天ぷらでひと揃え。サンゴウアンの頃はエビが2本でした。小ぶりだけれど伸ばさず、加水もない正直な天ぷらで、それに比べりゃ一歩後退。
蕎麦は平打ち。ヌルンと軽いぬめりを感じる上等な蕎麦。風味も豊かで悪くない。
ただ汁がいかんです…、甘くて濃い。めんつゆみたいな風味があって蕎麦の風味を台無しにする。あのスッキリとした酸味がおいしいサンゴウアンの汁ならゴクゴク飲めようものを、これは残した。
そうそう…、天ぷらを揚げる油の交換があまり行き届いていないのでしょう。店の周辺にかなり不快な油の匂いが漂うようになっていました。残念なり。

 

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出発までにまだ時間があって「ローズベーカリー・オン・ザ・ラン」による。
スコーンにクリーム、ジャムに飲み物の気軽なセットがあったので、それを注文しようと思った。
お店の人がこういいます。
セットのスコーンはチョコスコーンになりますが…、と。
ジャム、クリームはプレーンのスコーンであればこそと、プレーンに変えることはできないの?って聞いたら、駄目って言われる。
規則ですからっていうのでやめて、アールグレイだけにした。
ちなみにチョコスコーンとプレーンスコーンの価格差は30円。しかもプレーンスコーンの方が安い。彼らの辞書に「臨機応変」という言葉はない。「顧客志向」という言葉もどこかに捨ててしまったのでしょう。
変なルールだね…、っていうと、ニッコリしながら「そうですね」って応えてしまえる。ロイヤルという会社がなくしたものは大きい。そして二度と戻らぬものに違いないってしみじみ思った。ご臨終。

 

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コメント

  1. FUGU

    はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいてます。
    私も先日同じような事がありました。
    注文から何までもがシステム化されてしまったせいだと、私は諦めました。(そのときもそんな断り方をされました)
    在庫管理に直結してるので、機械に打ち込まれたオーダー内容と事実が違うと後から怒られちゃうんでしょうかね。
    誰のために便利にしてるのか…..。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      FUGUさん
      事業を継続させるために仕組みをしっかり構築し、粛々と運営することが必要なことはわかります。でもそれをお客様に感じさせてしまうことは商売としてあまりに野暮。
      人としてそこにあるのでなく、人体標本として立っているような不気味を感じさせる出来事。食べるということに情熱を持たぬ人たちがいろんなことを変えてしまっているんだなぁ…、って思いますね。

  2. 食欲

    なるべくどのお店でも横柄なお客さんにはならないようにと思っています。ちょっとした不手際があっても、もうこなければいいか、と飲み込むタイプ。なのでカスタマイズする事が売りのお店でなければ、ほとんどカスタマイズはしません。マヨネーズなしで、氷少なめで、というような何かを減らしてもらうというような注文は時々しますが。お店の人たちめんどくさいだろうな、と思うから。
    でもサカキさんのセットのスコーンを安い方に代えられない、ってのはちょっと悲しくなりますねー。セットが激安に設定してあるとか、ちょっとこぶりのスコーンになってるとか、何か理由があるのでしょうか?それともたくさん売れることを見越して大量にチョコを用意しているとか?
    いずれにせよ、それ位のチョイスはあってもいいですよね。逆にチョコが売り切れてしまったら、セットも売れないんでしょうか。多分マニュアル通りだったらそうなるんでしょうね。
    売り上げをのばしたいんだか、のばしたくないんだか、不思議です。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      食欲さん
      こうすることにしましょうね…、と決まり、それを教えられたときに、こうゆうお客様からの要望があったらどうすればいいんだろう。
      その規則ってお客様思いじゃないないのじゃないか…、と、イマジネーションを誰も張り巡らさなかったのでしょうね。不思議な経験。でもそんな不思議が今、外食産業の当たり前になりはじめている。なやましいです。

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