美松の離れ…、おむすび定食

池袋に「美松」という定食屋さんがある。
ご飯がおいしい。
汁がおいしく、自家製のぬか漬けの漬物がおいしく、当然、おかず作りも丁寧な店。
そこが「離れ」を作ったというのでのぞく。
場所は本店の裏側の路地。カウンターだけの小さな店で、オモシロイのが入り口が二ヶ所。そのうち一つを入ると正面にショーケース。テイクアウト用のおむすびが並んでて、その左手には客席がある。もう一か所の入り口を入るといきなり客席前…、ふたつのお店が同居してるって感じがたのしく便利な感じ。
厨房はかなり大きく、調理の様子がカウンターに座ると見通せる。女性だけで切り盛りしているお店で、だから空気がやさしい。気持ちいい。

椅子に座って見上げるとメニューが書かれた黒板がある。
おむすびがメインの定食。
単品メニューがいくつかあって、メニューに書かれたおむすびの種類は全部で20種類ほど。

おむすび2個の定食たのむ。
おかかや梅干し、ツナ、鮭、明太とどれも一般的なるおむすびの具。そこから好きな具材を選ぶ。
選んだ具材は葉唐辛子と梅干しで、ご飯が2種類。白米か雑穀米を選んで作ってもらうシステム。雑穀米をえらんでたのんだ。
薄い木枠の中にご飯をふっくらと置く。置いたご飯を両手に包み具材をひそめて、やさしくやわらかに結んでく。形ができたら海苔でくるんでてっぺんに具材の一部をちょこんとおいて出来上がり。

コロンと大きい。
みるみるうちに海苔が湿気を含んでクシュッとしわくちゃになる。
持つとシットリ。
案外軽い。
空気をたっぷり含んだままで、おむすびの形になってて、だから見た目ほどは重たくはない。
噛んだ感触もとても軽やか。
フワッと歯切れて、口の中に雑穀米がちらかっていく。

ホツホツとした雑穀米の食感と、塩の旨みと具材の風味。
手に伝わってくる温かさと、お茶碗に入れたご飯を食べるのとはまるで違ったおいしさがある。
噛めば噛むほど口の中がおいしくなってく、主食でもありメインディッシュでもある味わい深さにウットリします。

これに小鉢と漬物、味噌汁。
今日の小鉢は高野豆腐に椎茸、ニンジンの含め煮でおいしい出汁をたっぷり吸い込み仕上がる高野豆腐のおいしさにまたウットリ。
ぬか漬けのヌカの自然なおいしさもまたオゴチソウ。
なにより感心するのが味噌汁。出汁がおいしい。
味噌の風味が力強くてしかも具材たっぷり。大根、ニンジン、わかめにしめじ。汁というより堂々とした野菜の副菜って感じがするのがアリガタイ。

この定食に追加で卵焼きを作ってもらった。美松本店でもそうなのだけど、卵焼きをたのむと味付けの好みを聞かれる。塩にしますか、醤油にしますか。甘くしますかと聞かれてそれで、甘辛味で。醤油と砂糖で味を整えて作ってくださいとお願いをする。
ジックリ時間をかけて焼く。形は若干不格好。表面焦げ目がしっかりはいって、中はポッテリ、まだなめらかな焼き加減。熱々。箸で割ったところから湯気がたっぷり。舌の上でも熱々で、ハフっと息を吸いながら食べると玉子の味がフワリと鼻から抜ける。汁もおむすびもすべてお腹におさめてニッコリ。こんなお店が近所にあればどれほどシアワセ…って思って店をあとにする。

 

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