粉吹き芋は奥深い
家に帰る前に軽く虫養いをとジュエルロブッションのベーカリーにくる。
お菓子のような甘いパンや、フランス料理の延長線上にありがごとき調理パンが多彩に揃うベーカリーカフェ。
さて、なにを食べようとショーケースの中をみたら、一際地味なパンを見つける。
じゃがいもとチーズのフイユテ。
フイユテという言葉に激しく反応しました。
「feuilleté」と書くフランス語。
パイ生地。
あるいは薄く層を成したものの意味で、millefeuille、つまりミルフィーユはこの言葉の派生語。
千もの層に重なり合ったものという意味。
それにした。
バターをたっぷり練り込み仕上げたパンなのでしょう…、表面ツヤツヤ。
焦げたチーズがチリチリ縁を飾ってて、薄切りのじゃがいもらしきものが見え隠れする。
それにしてもやはり地味。
でも往々にしてパンとはこういう地味な姿のものがおいしい。
食べてみる。
やわらかい。
そしてふっかり、パイをイメージした口がびっくりするほどやさしい食感で、ただよくみると薄いパン生地が幾層にも重なり合って間にじゃがいもが収まっている。
パンのふっくら、ほっこりとしたじゃがいもにソテオニオンがシャキシャキ混じってその玉ねぎが甘くておいしい。
パン生地自体は甘くはなくて具材の持ち味をたのしむ趣向。
バターの風味もおいしいけれど、なにしろじゃがいもがおいしいのネ。
スベスベしていてホクホクでもあり、噛めばとろける感じがたのしい。
いつか粉吹き芋のことを書いてみたいな…、って思ってた気持ちを後押し。
粉吹き芋。
小学校の家庭科の調理実習の課題料理のひとつでした。
かなり初期の課題だったはずで、おそらく目玉焼きと野菜サラダの次が粉吹き芋だったように記憶する。
なかなかにスリリングな経験だったに違いなく、だってじゃがいもの皮を剥くなんて、今もあんまりやりたくない作業ですし、硬いをじゃがいもを包丁で切るというのも、小学生にはかなりハードルが高かったんじゃないのかなぁ…。
それに案外むつかしい。
今でもときおり作るけれども、失敗してしまうことがある。
完全に失敗じゃなくて残念な仕上がりになってしまうというのがいかにも悔しくて、今日は粉吹き芋やら粉吹き芋的料理の話をしてみます。
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