築地寿司清、背筋を伸ばして寿司、食べる!

おいしい寿司が無性に食べたくなる今日の昼。
新宿で野暮用があり、だからランチもついでにそこで…、と思いもするが、ならば店はどこにしようか。
ちょっと迷います。新宿という街には寿司屋がたくさん。ただ、どれが一番と聞かれると決め手に欠ける。
特に最近はインバウンド向けの派手な店作りのお店が増えて、勉強兼ねてそういうお店を訪ねてみるのもいいかなぁ…、と思ってウロウロ、街を歩いた。
けれど店全体が全部看板みたいな派手なお店は、ジックリ寿司をたのしみたいという気持ちをそいで、食欲そそらぬ。
そもそも寿司屋というのは、どこに言ってもネタの種類はほとんど同じ。それを握る握り方もどこも同じで、ところが「同じの中にも違い」があって、違いが好みと安心を作ってくれる。だからいつものお店を選びたくなる。

それで結局、伊勢丹会館の中にある「寿司清」にした。
派手さはない。普通においしい寿司を普通に味わえる。けれどその普通の水準がとても高くて、しかもカウンターの中はいつも同じ顔ぶれ。安心できる。今日もズラリと笑顔が並んで、やっぱりココにしてよかったとホっとする。

ホっとするとお腹が空きます。しょうがない(笑)。
まずは貝をひと通り。
冷たい緑茶をもらってグビグビ飲みながら、何がでてくるかワクワクしながら舌なめずり。

生のトリ貝がやってくる。
クニュクニュしていて、ネットリ歯茎や奥歯をなでまわしつつ、からみつく。
なかなかスパッとかみきれず、ずっとくちゃくちゃ噛んで味わう。飲み込みどころがわからぬところが、ちょっとホルモンみたいな感じ。
強い旨味と最後に磯の香りを残してお腹に収まる。幸先の良い見事な一品。
それに続いて赤貝、つぶ貝。肉厚の赤貝のネットリとろけて海藻っぽい粘りと風味が口に広がるおいしさに、パリパリ壊れるつぶ貝の、これまたとろけて口の中を旨味で満たすコトにウットリ。

続いて貝が次々と。
貝から外して下ごしらえが終わったばかりのミル貝は、フカっと奥歯を沈めるような確かな食感。
軽い渋みを持った味わい、緑の香りがみずみずしい。
赤貝の紐も軍艦ではなくにぎりで食べる。
本体よりもネットリ感や海藻くささが一層強くて、口の中でシャリと混じってとろけてく。

ホタテは繊維を断ち切らぬよう、長方形に切り出して、それをシャリとやさしく合わせる。ざっくり歯切れて、口の中でもずっとザクザク、繊維の食感がたのしめる。

アンモニア臭がおいしく、しかもネットリとしたなめらかなること貝の中でもひときわツヤツヤ、色っぽい。青柳食べてこれで貝もひと通り。今日はシャリの状態がいつも以上によく感じ、食べてるうちにお腹がどんどん空いてくるのに弱っちゃう(笑)。

ネタの入ったショーケースの、何の因果かボクの目の前に大きく立派なボタンエビと殻付きのウニが並べられてる。これは食べねばと、まずはウニ。
殻をわってキレイに下ごしらえしたウニ。スプーンでそのまますくって食べる。ぽってりとしたウニが舌にやさしくのっかり、潮の旨味と魚卵のプチプチはぜてとろける食感濃密。わさびをたっぷり乗っけて食べると、潮の旨みが甘みにかわりツーンっと鼻をつねるようにしてウニの旨みを引き立てる。
ボタンエビはネットリ甘い。ムチュンと歯切れてずっとネットリ、シャリと混ざって口の中に居座るゴチソウ。頭の部分はこんがり焼いて、足までバリバリ。不思議なほどに足まで甘くてウットリします。

光り物をふたつほど。
まずは小肌をにぎってもらう。
夏が近づいた証拠でしょう…、少々大ぶりで分厚い小肌。
むっちりとした食感に、ムワッと喉をくすぐるような不思議な感覚。
ちょっと酢〆がやわらかく、いつもと違った〆方なのか、それとも夏に向かって体がもっと酸味を求めているのかどうか。

どちらにしても寿司の中でも一二を争うオキニイリ。なにより見た目の艶っぽさにいつもウットリ。
イワシをもらうと、脂がのって旨いコト。とろける。そして旨みと脂の甘味が口に広がってしかもサラッと後口軽やか。光った魚は味も光ってピカピカだわい…、とニンマリ笑って、マグロの赤身。一転スッキリ。軽い酸味が後口ひきしめ、口の中をスッキリさせる。

穴子を焼いてもらっ塩、タレ。どちらも柚子の皮を削って風味をつける。カリッと焼けた脂ののった分厚い穴子。塩で食べると脂の甘味が口に広がる。タレは風味豊かでバッサリ散らかる穴子をひとつにまとめてシャリととろけてく。
〆に巻物。中トロ鉄火とかっぱを巻いてもらって2人で半分づつ食べる。脂ののった中トロはそのまま握って食べるより、海苔とすまきでキチッと巻いて食べるほうがおいしく感じる。口の中で味わう前にとろけるトロが、しばらくずっと口の中で形をそのまま保って残る。
案外ざっくり歯切れる食感。力強くてそれがユックリとろけて脂になっていく。シャリもおいしくなってくし、一口食べると次の一口をかっぱのシャキシャキ、緑の味でリセットさせる。端からたっぷりネタが飛び出すところもステキ。オキニイリです。また来ます。

 

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