築地のスパゲッティ、ターレットのマキアート

ひさしぶりの築地場外。市場のメインは豊洲に移ってしまったけれど、あいかわらず築地はにぎやか。
そもそも観光地としての築地のにぎわいは場外が作っていたようなものだから、お役所さまが市場は向こうと号令かけても人は集まる。オモシロイ。
スパゲッティを食べにきました。
フォーシーズンという喫茶店。朝早くから営業していて、けれどスパゲッティを注文できるのは9時半から。それを狙って来た人たちがそろそろ一巡。食事を終えるタイミング。氷の入ったお冷のグラスとサラダがまずはやっってくる。パリパリレタスにほどよく甘くほどよく酸っぱい昔トマトにゆで卵。千切りにしたニンジンが彩り添えてドレッシングもやさしい味わい。

和風スパゲッティが人気です。
ほとんどの人がそれを目当てにやってきて、ボクもそれ。
厨房の方からジャジャッジャジャッと麺や具材を炒める音が響いてやってくる。
炒め仕事がそろそろ佳境にはいったのか、ひときわ大きな音と一緒にカシャカシャクワンと鍋が擦れる音がする。
そして到着。
スパゲッティの麺をすっかり覆い尽くすほどにたっぷりの刻んだ大葉に海苔。湯気が上がってレンズが曇る。
麺を持ち上げひっくり返すとまたおびただしい湯気が出てくる。細めの麺にしいたけ、玉ねぎ、ピーマンそれからソーセージと具材がゴロゴロ転がりだしてお皿の上をにぎやかにする。

アルデンテではないのだけれど噛みごたえのある麺は甘めのしょうゆ味。具材も麺も軽く焦げてて風味がよくて、こんなスパゲッティって日本にしかないだろうなぁ…、って思う。途中でタバスコをバシャバシャ、これでもかってかけると酸味と辛味で味がひきしまる。
それにしても大葉がモサモサ、唾液をねだる。みずみずしい料理が溢れる日本にあって珍しいほど乾いた食感で、飲み込む前にひたすら顎を使って味わうことになるんだけれどその食感がこのスパゲッティ一番の特徴。そしてその特徴がボクは好き。
麺と大葉と具材をしっかりからめて食べたつもりなのになぜだか具材がたっぷり残る。アイスティーをお供にパクリ。朝のお腹ができあがる。

 

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かつてならばフォーシーズンのスパゲッティを食べたら場内でミルクコーヒーという流れ。そこは今や無き店で、ちょっと歩いてターレットコーヒーにやってくる。
ターレットといえば360度動く円筒形の動力を積んだ運搬車の総称。
かつて築地の街を我が物顔で走り回っていた街の象徴。
そのターレットを一台、お店の中に突っ込んでインテリアとしてしつらえた店。ターレットの荷台に畳を敷いて座敷にしていたりして、フォトジェニックなことこの上もなく、インバウンドの人たちもワザワザたずねてやってくる。

マキアートをたのんで飲みます。
ショットグラスにたっぷりと。ぽってりとした喉に重たい飲み心地。ほどよく緩く、グラスを持つ手に心地よくエスプレッソの香り鮮やか。
ひと口目には酸味が強い。あぁ、酸っぱいと気持ち身構え次のひと口まで間を置き気持ちを整える。すると不思議。後から後から甘みが次々やってきて、深い苦味と香りにウットリ。飲めば飲むほど旨味が増して、飲みきる頃にはまたもう一杯とねだりたくなる。オキニイリ。
カウンターの下のフックに今日の相棒、フライターグのトートバッグを吊り下げる。様になるのにびっくりしながら、今の気持ちはこういうバッグが似合う場所とか仕事かなぁ…、って思ったりする。さて、仕事。

 

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コメント

  1. にゃおにゃん

    元近所へようこそ。
    ターレットは今も上京の度に行きます。
    築地本願寺〜ニチレイ本社あたり勝どき寄りの町内も、中華、天ぷら、とんかつ、辛めん、鮨と名店並びますので、お時間許しましたら散策おススメいたします。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      にゃおにゃんさん
      昔、その界隈に実はテストキッチンを持っておりました。今はテーブルマークのビルになってしまった旧加ト吉東京本社ビルの地下。天ぷらの黒川さんの隣のビルだったので、よく重宝しておりました。
      それにしても随分変わりました。通りによってはまるで違った街に紛れ込んでしまったようば気持ちになりました。

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