几帳面な箱寿司のはみ出す太巻き、モーツァルト

小腹満たしにチョチョイと寿司。新宿西口の地下街にある「箱寿司」にくる。
大阪寿司のお店です。
テイクアウトが中心で、間口小さく通路に面した部分はほとんど物販コーナー。奥に深くてテイクアウト用のカウンターの後ろはずっと奥へと厨房。その向かい側に4人がけのテーブルが3つ置かれて、そこで食事がちゃちゃっとできる。試食コーナーみたいな感じが手軽でステキ。
作り置かれた棒寿司、バッテラ、巻物を注文受けてから包丁で切り分け仕上げる。大きな弓形になった特別な形の包丁で、キラッキラッと寿司の中に隠れては出て隠れては出て。お江戸の寿司にはない特別にうっとりしながらお腹をすかす。ひさしぶりに来たら職人さんのひとりが女性になっていた。板前装束をキリッと着こなす様も凛々しく見惚れちゃう。

このお店の主力商品のひとつ「盛り合わせ」。押し寿司3種に鯖のバッテラ、太巻き、伊達巻がずらり並んでやってくる。
断面スパッと切れております…、気持ちいい。押し寿司はエビと鯛、それから穴子。どんなお店でも大抵この組み合わせというのが不思議でなんだか面白く、たしかにムッチリ、ねっとり、とろけ感。その食感も味わいもそれぞれ独特、互いに喧嘩しあうことなきよき組み合わせ。
バッテラの上にペロンと貼られた昆布のつややかで繊細なること。舌にのせるとずっしり重たく、テロンと昆布が剥がれてムチュンと鯖がはぎれて壊れる。くっつきあったご飯が突然、パラリとほぐれて口の中に散らかりながら鯖とひとつに混じり合う。江戸前の寿司とは違った力強さの上品の混じり合って行く感覚にうっとりします。

太巻きの具材はかんぴょう、三つ葉に刻んだしいたけ、卵焼きにでんぶと多彩でにぎやか。
三切れ並んでやってきたひとつが太巻きの端っこだった。
中の具材が盛大にはみ出るさまに柏手を打つ。
高野豆腐がみずみずしい。ふっかりしていてご飯や他の素材と混じり合うようでいて混じり合わない主張の強さにニッコリとする。
ここの伊達巻の形が独特。断面見るとモーツァルトみたいな姿で愛らしい。思わず「ピンクのモーツァルト」を口ずさみつつパクリと半分。片目なくなり顔半分(笑)。実は昔はこの伊達巻の甘さが苦手で敬遠してた。けれどここの伊達巻のかわいい姿に惹かれて食べて案外美味しく、その案外が歳を重ねるごとに「結構」、それから「とても」に変わっていった。とてもおいしい、おゴチソウ。

 

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