笹巻けぬきすしで鮨、近江屋洋菓子店であんドーナツ

小腹満たしに寿司をつまんだ。
御茶ノ水から淡路町へと下る通りのおりたとこ。駿河台下にある「笹巻けぬきすし」へとやってくる。
小さな店です。
看板に「創業元禄15年」。元禄15年といえば1702年。赤穂浪士の討ち入りあった年ということで、なんと400年以上もの歴史をもつ店。ただそれだけでなんだか凄さを感じさせます。
とは言え店の雰囲気は気軽な感じ。入り口脇にはショーケース。古ぼけていてキレイに手入れはされているけど、なんだかどこにでもある寿司屋のように見えてしまう。店に入るとその正面にはショーケース。
テイクアウトがメインの店で、左手に茶屋のようなイートインスペースがあって、そこで寿司をつまめる。3個、5個、7個と個数で選んで注文。

7個をたのむ。
笹巻と店名にもあるように、笹の葉で巻いた寿司がお皿に7個。
他の地方にも笹巻寿司なるものがある。
けれどどこもが粽のようにギッシリ巻いて仕上げるスタイル。
ところがここのは笹の葉をかぶせるようで、すぐ剥げる。
寿司の形は筒状で、葉っぱをはずすとゴロンと転がるところが独特。剥がして食べる。
寿司の種類はエビにでんぶ、コハダにしらうお。季節季節で少々かわる。それに玉子で巻いたの一貫に海苔巻き二貫。その一つにはかんぴょうが添えられていてそれで7貫。中指ほどの長さで太さは手の指2本分ほど。
一口で食べられそうで、でも真ん中あたりを噛んで二口分にしようかとちょっと迷うほどの大きさ。

甘みがほとんどないシャリです。酸味がキリッとしていて食べるとお腹がどんどん空いてくる。エビはむっちり、白身とエビの田麩は甘い。コハダは酸っぱく〆られていて、蒸したしらうおは案外頑丈。歯に抵抗する。
海苔巻きは海苔をカチッと巻いていて海苔の風味がなんとも旨い。玉子もかんぴょうも甘くなくあくまで酸味を味わう趣向。
今日のランチで使った残りなんですけれど…、と煮物をくれた。大根、にんじん、こんにゃく、昆布、そして練り物。これは甘めに煮込まれていて出汁がおいしい。鯛の頭を丁寧に煮た潮汁がついてくる。塩の旨味と鯛の旨味、味がしっかり染み込んだ豆腐もおいしい。エビからはじまりしらうお、田麩、玉子に海苔巻き。最後にコハダを食べて今日の〆。

 

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それから軽く打ち合わせ。家に帰る前に「洋菓子近江屋」。淡路町の愛すべき店。
入り口を入ると右手がケーキの売り場。その向かい側、入り口左手の壁にずらりとパンが並ぶ。それも昭和な感じのパンばかり。朝の時間には種類豊富に揃っているも、夕方近くになるとパンの種類も少ない。何にしようとじっくりみつめ、あんドーナツが目に入る。

お店の奥にはイートインスペース。
そこを使うにはドリンクバーを買ったパンやケーキに追加することになるのだけれどそのドリンクバーが魅力的。フルーツジュースに野菜と肉をコトコト煮込んだスープ。コーヒー、紅茶やココアが並ぶ。それらの中から好きなものを好きなだけ。

今日のジュースはみかんにいちご、ハニーヂュー。メロンじゃなくてハニーヂューと表記するのが昔ながらのフルーツパーラーやケーキ屋さんの流儀でステキ。どれもが砂糖を一切加えず、だからガムシロップも用意されているのだけれどそれは使わず自然な味でいつもたのしむ。
ハニーヂューが甘くてびっくり。あまりに甘く喉渇くほど。いちごのジュースと混ぜてたのしむ。みかんのジュースはちょっと苦くて大人味。
スープにココア。あんドーナツはしっとりしていてパンはふっかり。油の風味とサクサク感が加わった普通のつぶあんドーナツを食べてるみたいでニッコリします。ココアを飲んで、さぁ、帰る。

 

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コメント

  1. きょうちゃん

    サカキさんこんにちは
    いつも楽しみに拝見しています。
    先日久しぶりに東京に行きました。
    数十年前ケーキの本で見て以来ずっと思っていた
    近江屋洋菓子店に行くことができました。
    ケーキめっちゃ食べました。
    ジュースもとても美味しかった。
    あのシンプルさと普遍性は想像していたとおり!
    また絶対行こうと思いました。

    帰るとき、東京駅で一服しようと
    せっかくだしとバビーズに入ったら
    サカキさんらしき方をお見かけしました!
    お声はかけませんでしたが、嬉しい旅の思い出になりました。
    実はさぼうるにも行っていて、
    何だかずっとニアミスだったのかも、と更に嬉しかったです(^^)これからも記事楽しみにしています。

    • サカキシンイチロウ

      きょうちゃんさん
      たのしい東京を堪能されたようですね。
      バビーズはちょこっと顔を出して、パイを食べて帰ったりすることがあります。そんなときは日記に書かないことが多いので、もしかしたらそういう機会だったのかもしれませんね。今度、見かけられたらぜひ、お声がけください。たのしくておいしい話を共有したいなぁ…、なんて思いました。

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