神田淡路町近江屋洋菓子店

神田淡路町の「近江屋洋菓子店」。
地下鉄の淡路町の駅から秋葉原方面に向かって歩いて3分ほど…、ってところにある。
…、のだけれど、ぼんやりしてるとほぼ確実に通り過ぎちゃう。
お店の前に看板はなく、ビルはまるでオフィスビル。前面一面ガラスの壁なのだけれど、スモークガラスでだから中があまり見えない。入り口に「近江屋洋菓子店」とスチールのプレートが貼られているだけ。
今まで何度も、なかなかお店につかないなぁ…、と思って、ハッと通り過ぎてしまったことに気づいて引き返すってコトがあったほど。知っている人に来てもらえばいいから、ことさらお店の存在をアピールしなくてもいいということなのでしょう。
店の外壁全部が看板みたいなお店が増えるなか、こういう店だけでできた町並みってステキだろうなぁ…、ってちょっと思った。

お店に入るとその左手はパンの売り場。1番上の棚には食パン。2段目からはサンドイッチやロールブレッド。アンパン、ピロシキ、カレーパンと昔ながら日本のパン屋のパンがならんでいるのがステキ。
向かい側にはケーキのショーケース。パンやケーキを買って、ドリンクバー分の700円ほどを払うとお店の中でそのまま食べられる。
このドリンクバーがステキでステキで、それを目当てにやってくる。
フレッシュジュースに牛肉と野菜のスープ。コーヒー、紅茶、ココアなんかがカウンターに並べられてて自由にとってたのしめる。今日はスクランブルエッグのロールとクリームパンを買って、トレーの上をにぎやかにする。

ふっくらとしたロールブレッドの中に炒り卵。
しんなり炒めた玉ねぎとハムが具材に混じってて、ネギの甘味にハムの風味が玉子をおいしくしてくれる。
シットリ、卵炒めはみずみずしくてどこか素人くささを感じるところがここらしい。
クリームパンのパンはぽってり。口溶けがよく甘みも十分。
それで挟んだクリームはふっくらとしてバニラの香りが切なくなるほどやさしく、そしてなつかしい。トロンととろけてウットリさせる。
ジュースはバナナと小松菜、イチゴにハニーデューの3種類。ハニーデューが甘くて贅沢な味。どれもサラサラ、さっぱりとしたのどごし、後口。ゴクゴク飲んで体を潤す。

ちなみに、ココアが収められたポットの構造がオモシロく、ポットの底に金属製のボウルが沈んでる。それをおいたヒーターにおそらく磁石が埋められていてそれがグルグル回転する。それにつれて沈んだボウルが引きづられ、ポットの中を走り回って渦を作っているのです。
だからココアの粉が沈むことなく、いつ注いでも同じ状態。甘さ控えめ、ココアの香りと苦味が引き立つ大人味にて体もしっかりあったまる。
キャベツとニンジン、牛すじ肉がゴロゴロ入ったスープはスッキリした味わいで、塩と胡椒で好みの味に整える。カップの上のイラストが内藤ルネのファッション画のようで、それがお店のムードにピッタリしているところもいい感じ。

 

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