珈琲専門、神田のエースの海苔のトースト

銀座から日本橋にかけてをぶらぶらする今日。
中央線を途中下車して神田で朝食。
珈琲専門店エースを訪ねる。神田の駅から5分弱。ゆっくり歩いた静かな路地の小さなお店。
のりトーストに珍品コーヒーフェアーと目を引く幟。オレンジ色に明るいクリーム色のテントとお店の外観ニギヤカで、お店の中に入るとこれまたにぎにぎしい。
カウンターの後ろっ側に「10月28日でおしまいです」って貼り紙があり、すわ、この店も廃業か。おじぃちゃん2人でやってる店だもんな…、と思ってジックリ観察したら珍品コーヒーフェアーがその日でおしまいだ…、ってコトがわかってホっとする。最近、そういう厳しい現実に出会う機会がどんどん増えての早とちり。

「世界の味」なるアレンジコーヒーの種類が豊富。
コンレーチェってコトはミルクをたっぷり混ぜたコーヒーなんだろう。
バターコーヒーにジャマイカンマジック。
インザブロードウェイってどんなコーヒーなんだろう…、ってぼんやりレジの上の貼り紙を見てたら全部を飲みたくなっちゃう。
シングルオリジンがどうだらかぁだら、バリスタどうこうと、面倒なコトを言う店がもてはやされたりするけどこういうゴキゲンな店もいいなと思う。
しかも普通のブレンドコーヒーが普通においしい。
酸味おだやかで、苦味がスキッと力強い。香りがなによりさわやかで、朝からごくごく飲めるやさしさ。
小さなステンレスのピッチャーに入ったミルクを注いでのむと、ミルクの旨みがグーンっと引き立つ。日本人はずっとこういうコーヒーをおいしいコーヒーって思ってきたのよ…、って思ったりする。オキニイリ。

サンドイッチやドーナツといった軽食メニューも充実。
特に「元祖のりトースト」は有名で、そもそもつい最近までのりトーストなんて作って提供する店はなかった。だから元祖というより「オンリーワンのりトースト」のお店だった。
ちなみに「のりトースト」の「のり」は「海苔」。
つまり、トーストブレッドで海苔をはさんだトーストサンドのような商品。
笑っちゃうほどシンプルで、笑っちゃうほどおいしいボクのオキニイリ。

簡単にできそうだから真似て自分で作ってみたりもするのだけれどなかなかこんなふうにはならない。
まず海苔がシットリしているのです。乾いた海苔をパンで挟んですぐに食べると、海苔の食感がまる紙。歯切れもしないし、バリバリずっと不快な食感を発揮し続ける。

外国の人が海苔は紙のようでおいしく感じられないって敬遠しちゃう気持ちがわかるほどにバリバリ。しかも海苔らしい香りであったり風味だったりが、トーストに負けてすっかりどこかに消し飛んでしまう。ココののりトーストはそんなコトがまるでなく、パンと海苔の一体感が見事でウットリ。海苔らしい磯の香りがふわっと漂い、トーストサンドは西洋料理のはずなのに日本料理を食べてるみたいな気持ちになれる。

まず醤油をトーストに塗るのでしょう。塗ったところに海苔をのっけておそらくしばらくなじませる。焼いたばかりのパンから蒸気がふきだしてくる。それで海苔がほどよく湿気って醤油と混じって、海苔の佃煮みたいな感じになっていく。
だから噛むと「ちぎれる」のでも「歯切れる」のでもなく、パンと一緒にとろけて切れる。薄切りのパン4枚で2組作ったサンドイッチの表の一面にバターを塗って、それを重ねて切り分ける。だからちょっとだけ指が濡れてしまうんだけど、バターを舌が直接感じて、それから遅れて海苔と醤油の風味がおいかける。海苔そのものの香りを強く感じる工夫なのかもなぁ…、って思いながらウットリぱくぱく。コーヒーじゃなくもし味噌汁がこれについて来たらば完璧、日本の朝の料理になるな…、って思ったりもする。オキニイリ。

 

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