神座ラーメンって未来からきてたのかもしれない…。

東京駅から出発した今日。東京駅に戻ってきます。
ちょっときになるお店があって、家に帰る途中で立ち寄る。「神座飲茶楼」というお店。
道頓堀にへんてこりんなラーメン屋がある。そう言われてはじめて経験したのが20代の後半のコト。コック服をきた調理人が凛々しく作るたしかに不思議なラーメンで、中華風でも日本風でもない、ちょっと洋食風を感じさせる独特な味に、「旨いや不味い」「好きや嫌い」を超越した魅力があるように思ったものです。
新しいことを提案したり挑戦したりするのが好きなブランドでもあった。
歌舞伎町に大型店を作ったときには、時給2000円で女子アルバイトを採用したり、どこよりも先に外国語メニューを本格的に導入したり。オモシロイことに、彼らが昔やったコトが、今のデフォルト…、のようになってく。だからときおりやってきて、未来の気配を探したくなる、そんな店。

ちなみにここの「飲茶楼」という業態。ここが一号店。先日、横浜にも同じコンセプトでお店ができた。
ラーメンというのは「そこで作りたてを食べる」料理で、生産性を上げることがむつかしい。点心という追加注文にもテイクアウトにも適した料理に沿わせることで、経営環境を良くしよう…、と思ってのことなのでしょう。
弁当販売に力を入れてる。
店内メニューもラーメンと点心のセットが豊富でしかも「餃子」ではなく「小籠包や焼売」に力を入れてる。ライバルのない市場にいれば売りたい価格で売れるから。

それにしてもキレイな店です。掃除が見事に行き届いている。ラーメンの店にきて一番最初に見る場所はテーブルの上の調味料入れ。ガラスやステンレスのキャップがキラキラしていればお店の人が情熱注いでがんばっているという証。
ラーメンに海苔と味玉をトッピングして肉焼売とセットにします。
別添えで…、って言えばよかったのだけど言わなかったら丼の上が見事に海苔。箸をつっこみ海苔をどけ、中をのぞいてそこにたっぷりの白菜と煮たチャーシューの姿を発見。ホッとする(笑)。昔ながらにこの白菜。中華鍋であおってそれからくつくつ煮込む。スープを張った丼に麺を泳がせ上からのっけて仕上げるという、神座流を大きくなっても無くさぬところがいいなと思う。悪くない。

それにしてもやっぱり甘い。創業当初、へんてこりんなラーメンと言われた理由の1つが甘さ。白菜から出る甘みとスープ自体の甘みが互いを引き立てあって、昔は本当に甘く感じた。
当時のラーメンの本流といえば、醤油ラーメン、味噌ラーメン。どちらも「塩味を旨味やコク」に思わせるのがラーメン作りの鉄則だった。
今ほど豚骨ラーメンが一般的ではなかったし、その豚骨スープもそもそも甘みよりもコク、旨味が持ち味。だから甘いスープは衝撃的な驚きだった。
ところが今日、甘いということにあんまりびっくりしなくなってた。だって今の日本の料理は甘い。コンビニなんかで売ってるチルドラーメンはこのラーメンのように甘くて、旨味もたっぷり。良く似てる。もしかしたら神座のラーメンは未来から来たラーメンだったのかもしれないなぁ…、って思いもしました。オモシロイ。

 

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さてもう一軒。同じ東京駅の八重洲側にある「函太郎」。函館から来た回転寿司で一ヶ月ほど前にはじめて来てみたお店。回転寿司ではあるけれど、回っているのはあくまでサンプル。すべての席にタブレットがあり、そこから注文するという「廻さぬ回転寿司」なる業態(笑)。
今日は2軒目。だからオススメの盛り合わせ系を2種類たのむ。ひとつは料理長のお任せで、マグロに真鯛、〆鯖、煮穴子、イクラの軍艦の5貫盛り。ネタそれぞれはほどよい感じ。それから貝盛り。赤貝、ホッキ、ホタテにツブ。都合全部で9貫食べて、お勘定は2500円のちょい手前!
微妙な価格にこの業態は一体何?ベルトがあって安く思わせるタチの寿司屋か…、ってその正体を見極めたいってしみじみ思う。わからない。

 

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コメント

  1. Eiko

    拝読して、あっ!と思いました。
    私も神座のラーメンを初めて食べた時に、パンチが無いなぁ、甘いなぁ、野菜の甘みなの?ならばここの特徴である白菜にラーメンってどうなんだろう…と思ってあんまり好みでないかも、と思っていたラーメン。
    疲れた出張帰りココ東京駅店に入ったら、違和感がなかったんですね。
    疲れてるからかな、と思ったのですが、サカキさんおご指摘の通りだとしたら…怖い!日本の外食、怖い…
    「#くいもんみんな小さくなってませんか日本」と同様に、「甘くなってませんか日本」もそのうち流行るかも!

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      Eikoさん
      砂糖は最も安価で最も優れたうま味調味料…、ですから、しょうがないことなのかもしれません。
      かつて、砂糖をたくさん使えることが豊かさだった時代があって、けれど今では砂糖を安易に使ってしまう食生活は貧しさの象徴。
      砂糖にたよらぬ本当の甘さ、おいしさをもっと大切にしたいと思いますネ。

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