睨みをきかすくまモン、熊一の焼肉

熊本の町のど真ん中に大きな商業施設はまもなく開業。
劇場にホテル、物販店舗にレストラン。
もともとバスセンターがあった場所に新しい町ができる…、ということなんだけど。
なんで再開発といえば大きな建物を建てたがるんだろうって不思議に思う。こういう入れ物ってできた瞬間に陳腐化するのに。
やり直そうとしたら全部やり直さなくちゃいけなくって、だから10年、20年、30年と遠い未来まで通用するものを作ろうと調査し、企画し造る。でも大抵2、3年でつじつま合わなくなっちゃって改装だとかテナント入れ替えをすることになる。どんな施設もそんなものかもしれないけれど小さく儚く見えるものは変化に強く、大きく頑丈に作られたものほど変化に弱かったりするんじゃないかと思ったりする。
ところでこんなところにもくまモンがいて、施設のサイズに合わせてこれが馬鹿みたいに大きく閉じない瞼の恐ろしい目で睨みをきかす。守り神になればよろし…、とちと笑う。

昼はその施設の近所で焼肉。「熊一」という老舗のひとつ。
最近の焼肉店は牛の銘柄や稀少部位の品揃え、あるいは熟成なんかで差別化に躍起になるところが結構目立つ。
あるいはオーダーバイキングで「定額」という安心感を売ろうとしたりするのだけれど、ここはそのどちらでもない昔ながらの焼肉店を守り続けているお店。
焼肉って「肉の切り方」と「タレ」でほとんどが決まる料理じゃないかと思う。
どんなにいい肉を仕入れても、その肉のおいしさを引き出すような切り方をしないと肉は台無しになる。
いい肉だからと塩で食べろという店もあり、でもそれならステーキハウスでステーキ食べるか上等な肉を買ってきて自分で焼いて食べればいいことになってしまう。

それに塩で食べるということは「肉の持ち味」を食べれば良いということ。
つまり味の良し悪しのほとんどが「牛さん」あるいは「肉屋さん」頼みであるということになっちって、焼肉屋としての特徴はどこで担保すればいいのかわかんなくなる。
だから焼肉店の特徴は「切り方」と「タレ」。
そしてこの店のタレのおいしいことにはうっとり。
醤油ダレも塩ダレもサラッとしていてこれで本当に大丈夫?ってやってきた時には心配になる。
けれど焼きはじめるとタレがフツフツ沸騰しながら肉の中へと入ってくる。脂はスキッと透きとおりこんがり焦げて仕上がる肉やホルモン、鶏のせせりのおいしいこと。

旨味の強い、けれど硬くて大抵煮込んでコーンビーフのようにし食べるブリスケットを薄切りにして焼くとサクサク、肉の繊維が歯切れる感じが楽しくて、ヒンヤリとした脂も旨い。
エリンギすらもタレをまとわせじっくり焼いて、クシュッと縮んだところを食べると、これがきのこか?って思わされるほどおいしくなっちゃう。オモシロイ。サンチュと皮をキレイに剥いたキュウリとネギの塩サラダ。韓国海苔をたっぷり溶かし込むように仕上げたおじやとサイドの料理もおいしくて、ニッコリします。オキニイリ。

 

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