白黒シチューに、ドミニクアンセルベーカリー

銀座で野暮用。ついでにランチ。
ひさしぶりにおいしいシチューを食べようと「古川」にする。
フランス料理の流れをくむ、煮込み料理のおいしい洋食専門店でメインはシチュー。あるいはカレー。
すべての料理にサラダがつきます。そのサラダがたっぷりな分量で十分満足できるのだけど、ちょっと余分にお金を払うと前菜風のサラダに変わる。
これがなんともスペシャルな内容、分量で大きなお皿に山盛りどっさり。薄切りにしたコッパ一枚と分厚いスモークサーモンが2枚。トマトになめらかなドレッシングがたっぷりかかる。ハーブ野菜にざく切りにしたキャベツにレタスと、同じ緑の野菜でも食感違いのものがバランスよく混じって噛んでてとてもたのしい。口がみずみずしくなり、しかもお腹がたのしく動いて食欲湧かす。

煮込みを2種類。
シーフードのシチューと、牛タンシチュー、白と黒。
薄い土鍋のような器でホワイトソースがグツグツ湧いてやってくる。中には白身の魚とエビにカニ、ホタテにイカと具材たっぷり。
塩がガツンときいていて、味わい濃厚。
普通に食べてるシチューをどんどん煮詰めて旨味や風味を凝縮させた。その原液をそのまま食べてるようなおいしさにガツンとやられる。
一方、牛タンシチューは若干さらりとしたデミソース。野菜の旨味と牛肉由来の旨み、風味がこれまた凝縮されている。食べてるうちに唇がスベスベしてきて貼り付くようなゼラチン質っぽいポッテリ感にウットリしてくる。オゴチソウ。

お茶碗にご飯。キュウリと白菜の漬物に箸にスプーンというセッティング。
料理はまごうことなき洋食だけど、その味わい方、楽しみ方は日本の料理な感じがステキ。ホワイトソースが濃厚なのも、デミグラスソースの酸味がくっきり、ちょっと強めの輪郭もって整えられているのもすべて、ご飯のおかずにおいしいようにという配慮。
具材をとりだしご飯にのせてソースと一緒にハフっと食べる。ホワイトソースはご飯を覆ってスベスベさせる。牛タンのとろける感じがご飯にからんでおいしくさせる。
ブロッコリーやカリフラワー、シャキシャキとした玉ねぎと野菜も案外タップリ入ってそれらもご飯のお供にピッタリ。最後は白黒ソースを混ぜてハフハフ食べてお腹を満たす。なつかしい味、オキニイリ。

 

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家に帰る前に三越。いくつか気になる売り場を見て、最後に買い物。パンを買う。
ドミニクアンセルベーカリーっていう銀座三越のデパ地下の中でも比較的新しいお店のひとつ。クロワッサンやブリオッシュといった古典的なパンのテクニックを尊重しながら、ちょっと変わったパンを作るのが得意なパン屋。おやつにふたつ買って食べます。

一つはパンオショコラで大きい。
大きい上に几帳面な形にきれいにチョコレートコーティングされていて、中には板チョコが巻き込まれている。
噛むとクシャッと生地が潰れてザクッと壊れる。壊れたところが枯れ葉のように散らかって、バキッとチョコが砕けて生地と混じってとろける。パン生地自体の塩味がはっきりしていて、チョコの甘みを引き立てる。

もう一種類はホットドッグ。形自体がワンコの形をしたパンで、ショーケースに並んだホットドッグたちはみんな個性的な顔立ちで、中から一番人懐っこそうな顔のを選んでパクリと食べる。口溶けのよいペットリとしたパン。中にはトマトソースがはさまり、ムチュンと歯切れるソーセージも味わい深くて、可愛いだけじゃない実力派。一日のんびり、いたします。

 

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