田んぼの中のラーメン、車とバイクと海鮮丼

地方にはなぜこんなところにこんな店が…、という不思議な繁盛店があるもので今日は宮城の大衡という町でそういう店をはしごしてみる。まず一軒目はラーメン店。
麺ハウスこもれ美という店で場所が田んぼのど真ん中。車同士がすれ違うのも難しいような道路に面してポツンとあって、なのにお店の前にお昼時にはずっと行列。ビニールシートの内側にベンチが置かれ並び、まず券売機でチケット買ったら座って待つ。
お店の中は天井の高いログハウス風。シーリングファンがゆったり周りカウンターと二人がけの小さなテーブルが3つあるだけ。まるでちょっとしたバーのようなムードが独特。ご主人が厨房、奥さんがホールサービス。空気感はのどかでやさしい。気合がバリバリに入った「バンダナでへいらっしゃい」系のラーメンは暑苦しくてどうにも好きになれないボクにはうれしい雰囲気。煮干し味玉ラーメンにした。

バタバタすることなく粛々と料理は作られ、おまたせしましたとコトンと置かれた丼の中はチャーシューにネギ、細切りメンマに煮卵、海苔とキレイにすべてが整っている。麺は太めの縮れ麺。
煮干しの風味と旨味に苦味が手に手をとって口の中へとやってくるスープは上等。煮たチャーシューは若干硬めで歯ごたえたのしむ肉々しさ。
力強くて特徴があり、けれど決して押し付けがましくないのがこの店の空気感のようなラーメン。飲めば飲むほど気になって、麺をすすり終わってもなおずっとスープを飲んでいました。
醤油ラーメンや毎日変わる今日のおすすめラーメンと、品揃えも魅力的でなるほど来てみる価値はあるなと思ったりした。一軒目。

 

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大衡町の隣、大和町という町にへんてこりんな店があるというので来てみる。クラシックゲートという店で、中に入るとおやまぁ、ビックリ。そこはガレージ。

クラシックゲートのクラシックは、クラシックカーとかクラシックバイクのクラシック。
昔の車をリストアして販売している店でもある。
店「でも」あるといったのは、そのガレージの一角にレストランがあって、実はそちらが本業。
リストアバイクや車の販売はあくまで社長の趣味なんだという。
趣味とはいってもなかなかに気合の入った品揃え。
ダットサン時代のフェアレディであったり、カワサキの往年も名車がズラリと並んで、しかもそのリストアの状態も見事なモノ。
どれにもライセンプレートがつけられていて、気に入ったら買ってそのまま乗って帰れるという状態。それを見に来る人たちが次々おしかけやってくる。
男性中心。年齢層は30代から70代と幅広く特に50歳以上の人たちの車やバイクを見る目が熱く、若い頃の憧れが今目の前に!…、的なラブを感じる。そんな彼らを相手にしたレストランで二回目の昼。

普通、クラシックカーとかバイクとかを見せるガレージに併設する飲食店と言えばハンバーガーのようなアメリカ料理を売り物にしたカジュアルなカフェ…、というのが通り相場。
なのにここのメニューをみてびっくら仰天。
海鮮丼が売り物で、イクラ丼やマグロ丼、ウニ丼、うな丼、焼き魚の定食まである。
夜のメニューを見せてもらうと刺し身の盛り合わせやらイカ焼き、もやし炒めとまるで居酒屋。しかも夜は週末だけの営業という。
なんでカフェじゃなかったの…、ってお店の人に聞くともともと仙台で居酒屋を二軒経営している会社のお店。仙台駅前の本店と同じ仕入れで、ランチメニューは同じメニューでやっているんです…、と。

田舎で商売をするときに、気取ると絶対失敗する。だからこういう割り切りってすごくいいなぁ…、と感心しました。だからバイクや車を見ながら待ってでも食事をする人がたくさん集まる。
しかも料理はなかなか上等。鯖トロの塩焼きをたのむと皮がバリッと見事に焼き上がり、みずみずしくてしっとりジューシー。汁は魚のアラでしっかり出汁を煮出した上等なもの。サービスです…、ってホタテに中とろ、赤身のマグロの刺身が出てきた。それも新鮮、旨くてビックリ。
ウニ丼をたのむと中落ち、白身と海鮮丼の上にたっぷりウニをのっけた贅沢さ。うな丼だって肝の串焼き付きでそれぞれ1000円前後。流行るよなぁ…、って感心しました。お勉強。

 

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