田んぼのおむすび

昼、おいしいご飯を食べたくなった。それで代々木の「おひつ膳田んぼ」にテクリ。
東京の中心部に何軒かお店があってその本店がこのお店。代々木の駅から住宅地の方に向かって歩いていったところのビルの一階。表の姿は緑ゆたかで峠の茶屋っていう感じ。
店の中ものどかな感じ。大きなテーブルの真ん中に囲炉裏。自在鉤に稲穂がよりそう景色が独特。お米に対するやさしいリスペクトを感じてステキ。
ただ厨房からエネルギーに満ちた空気が溢れてきます。電話で次々注文が入ってくる。配達はせず、お店にお客様が取りに来るというスタイルでだから厨房の中は開店と同時にずっとニギヤカ、忙しげ。
炊きたてのご飯が売り物のお店。動き続ける厨房であるからこそ、正真正銘の炊きたてがたのしめるのがこういう人気のお店のいいところ。

店名に「おひつ膳」とある通り、炊きたてのご飯をおひつに入れておかずをのっけて提供する。
そのまま食べてもおいしいし、茶碗にうつして出汁かけご飯にするのもおいしい。
お店で食事をするかなりの人がおひつご飯を食べるのだけど、ボクはココのおむすびが好き。
20種類ほどの具材があって、それを自由に組み合わせ注文できるのがうれしくもある。
今日はおかかと梅のおむすび。それから鮭といくらのおむすびを選んでたのむ。できたてのおむすびに海苔を穿かせるようにくっつけ、ザルに並べてやってくる。お供に薄切りのたくわん二切れ。豊富に揃う家庭料理の中からいくつか料理を選んでひと揃え。

おかずの一つは卵焼き。ちょっと甘めでプチュンと歯切れる。焦げたところと溶かれず残った白身の白が互いにマーブル模様をなして仕上がるしっとりタイプ。まだ熱々で口が潤う感じがステキ。
しらすおろしはすりおろしたばかりの大根おろしがみずみずしい。今の季節の大根は辛味がすくなく甘さも控えめ。味というよりこの潤いとふっくらとしたやさしい食感をたのしむ料理なんでしょうね…、お腹が空いてくるような感じがするのもありがたい。
鰹節とイリコの出汁がきいた味噌汁にはなめこがタップリ。また旨い。メインはサバの塩焼き。脂ののったサバをこんがり。皮がバリッと焼き上がっていてサクサク崩れて、ヒヤリと口が涼しくなる。なんとおいしい。オゴチソウ。

それにしてもおむすびのおいしいコト。
炊きたてご飯は熱々、そしてふっくらしてる。
やさしくにぎって、手で持ち上げると崩れそうになってしまうほど空気をタップリ含んでる。
穿かせた海苔が崩れそうになるご飯をささえて、舌の上にストンとおさまる。
三角形のおむすびの頂点に中の具材が貼り付けられてて、そこからパクリと食べると口が一瞬にして具材の味でにぎやかになる。てっぺん部分がさすがに一番具材の味がするのだけれど、どこを食べても必ず具材が一緒に口にやってくる。あぁ、贅沢だなぁ…、って思う。
特別は工夫がどこかにあるわけじゃない。当たり前のことを当たり前にやりさえすれば料理はこんなにおいしくなるんだ…、って、うっとりしながら味わい、食べる。それぞれのおむすびがあと一口分になったところでしらすをのっけてパクリと食べて、たくわんパリリとかじってお腹に蓋をする。オゴチソウです、また来よう。

 

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