生醤油うどん。珈琲専門店エースのドーナッツで〆

うどんを食べに神田の「一福」。
そばもうどんも好きなんだけど、うどんの世界の方が多彩で食べ歩くのがたのしく感じる。それで最近、うどんを食べる機会が増えた。ここは中でも好きな店。
淡路町の駅からちょっと歩いたところにある讃岐。開店とほぼ同時にして7割方の席がすでに埋まってる。調理スタッフが4人、サービス担当も4人とお店の人もにぎやかで、元気でテキパキ。
生醤油うどんを選んでたのむ。「小」でたったの450円。水でしめたうどんに醤油をかけただけという、うどんの出来がよく分かる、讃岐の人が好きな食べ方。父も生醤油うどんが大好きでネ…、うどん屋に入ると迷わず「二玉で!」って注文しおでんを食べつつ大根おろしをうれしそうにおろしてた。
なつかしいなぁ…、って運ばれてきたうどんを見ながらしみじみ思う。

みずみずしくてつやつやとした飴色の麺。ネギがパラリ。醤油に大根おろしにレモンが並んでひと揃え。
醤油をかけてかき混ぜまとわす。ツルンと唇撫でて口の中へとやってくる麺。しっかりとした歯ごたえがある、けれど決して硬すぎず奥歯をふかっと沈めて歯切れて小麦の香りや甘みを感じる。
おいしい麺です。
大根おろしにレモンをしぼって天かすたっぷりのっけて混ぜる。天かすが麺の水分や醤油を飲み込みぽってりしながら麺にからんでコクがでる。七味を散らせば辛みに香りが醤油にまじり、味がしっかりととのっていく。
讃岐の醤油はうま味が強くて醤油だけでもこうして味がととのっていく。ほどよくお腹が満ちました。

 

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ちょっと歩いてドーナッツ食べに「珈琲専門店エース」まで来る。
元祖のりトーストを謳う店。お客さまの半分以上がのりトーストをたのんで食べてる。
トーストで海苔を挟んだだけなのに真似て作ってもなかなかこういうふうにはならない不思議な料理。おいしくって好きなんだけど、お昼の〆にはやはりドーナッツ。アイスコーヒーをお供にします。
タナカくんの好物でした。虫歯にしみる甘いドーナッツ。
ドーナツじゃなくてドーナッツっていうのが昭和的。注文するときにははっきり「ドーナッツください」って言ってた。ボクも真似してそうたのむ。
揚げたドーナッツを2個。オーブントースターであたためて、お皿にのせたら穴にバターをひとかけづつ。グラニュー糖をたっぷりかけて出来上がり。生地は粗くてちょっと乾いてる。
フォークを当てるとボロっと崩れて、お皿に散らかる。断面をみると細かな穴がたくさんあいていて、そこにバターがしみこんでいく。

揚げた油にバターの脂。舌にのせると油脂が溶けて揮発して、一瞬ひんやり。噛んだ瞬間、グラニュー糖がジャリジャリ奥歯で壊れる音が耳の奥から響いてくる。グラニュー糖がゆっくり溶ける。甘さがずっと持続するのがたのしくて、アイスコーヒーをコクリと飲みます。
ここのアイスコーヒーは砂糖を入れて甘くなってて、なのに甘く感じぬほどドーナッツは甘い。
ボロボロしていたドーナッツ生地がバターでどんどんとろけてく。そう言えば昔のドーナッツってみんなこんな感じだったなぁ…、そうでもなければホットケーキの種を揚げたもの。どちらにしてもモソモソしてた。なつかしい。
ドーナッツ食べたらコーヒー飲んで、酸味、苦味で口の中をすっきりさせる。そしてのんびり。午後のこと。

 

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