生牡蠣は飲み物。ステーキは顎を使って食べるもの

ひさしぶりに「オイスターバーワーフ」でランチにする。
新宿ニュウマンのフードホールの中の一軒。
6店入っているお店の中でもどちらかというとのんびりしているお店の一つ。
とはいえお昼どきはにぎやかで、今日もほとんど満席というにぎやかさ。
メニューがずいぶん変わったようで、セットメニューは整理され飲めるメニューが増えてきた。コロナの頃を忘れたくはあるけれど、飲まない人にやさしかったかつてのメニューもなつかしい。
昼から飲む人が案外多い。ボクの隣では生牡蠣の盛り合わせをスパークリングワインのお供にたのむ妙齢の女子。牡蠣を口にすべらせるように流し込み、グラスが空になったところでお勘定。かっこいい。
ボクも牡蠣を食べておこうと、カキウニイクラ。小ぶりの生牡蠣にいくらとウニをあしらったもの。イクラの塩分で味がととのうオゴチソウ。

牡蠣は飲み物だったんだなぁ…、って思ってニッコリ。

メインは赤牛の溶岩石焼きと刺身の定食。
この溶岩焼きが好きでここにくると大抵これ。
牛肉を塊のまま表面だけをこんがり焼いてしばらく休ませ、ひと口大に切り分ける。
それを熱した溶岩石に乗せてジュージューさせながら提供するというシズル感に溢れた料理。
溶岩石をのせたお皿が焼けないように濡らした塩をしきつめ、そこに乗せる工夫がオイスターバーらしく感じる。
昔は豆もやしを敷いてだしてた。それがおいしく好きだったけど今は代わりに紫玉ねぎ。甘酸っぱいタレをかけて、溶岩石の上に小さな泡がグツグツ沸騰してる。

ざっくりとした噛みごたえ。ほどよき肉汁、最後に残る明るい酸味に、あぁ、牛肉を食べているって実感が湧く。悪くない。
刺身はサーモン、カンパチ。醤油に潜らせご飯にのせて、海鮮丼にして食べる。
刺身はそのまま食べるより、ちょっと熱が入ったほうがおいしく感じる派なものでして、だから刺身よりも寿司派でもある。ご飯の上で軽く蒸されたようになった刺身は味わい濃厚で、食感も力強くてボクは好き。
刺身についてたわさびを拝借。ステーキにのせ、海鮮丼のおかずにします。ほどよく満ちたお昼時。

 

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コメント

  1. nt

    steakの画像がご飯の上にスライスしたカンパーニュが乗って、その上にsteakが乗ってるように見えて…
    文章読んでキャッチアップしました。笑 シンイチロウ氏がそんなけったいな一品を食しているはずがないもん。

    • サカキシンイチロウ

      ntさん
      お皿が溶岩石の熱さで割れてしまわないように塩を盛り上げているんですよね。
      たしかにご飯に見える。
      ご飯の上にカンパーニュってなかなかにアバンギャルドで、もしかしたら創作料理が得意の頓珍漢なシェフがそういうけったいな料理を作りそうで、コメント読んでて笑っちゃいました。
      案外けったいな料理を試食することもたまにあります。イエローカードを出しちゃいますけど(笑)。

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