瓢箪のそばにガラナの泡

a hyoutanそういえば長い間、食べてないなぁ…。そう思って市ヶ谷駅で途中下車。
瓢箪という立ち食い蕎麦の店が駅の近所にあって、そこに飛び込む。

変わらぬ店です。
暖簾たなびくいかにも立ち食い蕎麦屋然とした小さな店で、実は近所に同じ名前の「瓢箪」という居酒屋がある。
同じ経営。
同じ人たちが働いていて、その居酒屋の昼の昼の部みたいな感じがたのしい。お客様もダブってたりして、この前なんて大柄なおじさんが入ってきたかと思ったら、お店の人が「昨日はどうもありがとうございました」なんて声かける。
「いやぁ、二日酔いでね…。だからかき揚げは遠慮しとくわ…、代わりにワカメをたっぷり入れてちょうだい…、って」。なんだかほのぼの。にっこりしました。

今日はかき揚げ蕎麦にする。
食券買ってカウンターに置き、できるまでを冷たいお茶をグラスに注ぐ。昔から使い続けたウォーターサーバー。ステンレスの筒状で、よく磨き込まれて細かな筋が無数についてキラキラ光る。つやつやキレイに光る様子にウットリします。

a hyoutan mizua hyoutan sobaポッテリ深くて口の小さな丼で、だから蕎麦が見えないほどにぎっしり具材。
まずかき揚げがほぼ丼の口の大きさ。
それがパカっと蓋をして、上にどっさり白いネギ。茹でたわかめたたっぷりのっかり、紅白色のかまぼこがペラリと一枚。
色鮮やかでうつくしく、けれどどこから手を付ければいいんだろうかとちょっと悩むのがまたたのしい。
かき揚げをちょっとどかして隙間を作り、そこから麺を引きずり出す。おびただしい蒸気が一緒に噴き出してきて、出汁の甘い香りがしてくる。
お江戸の蕎麦の濃い出汁の色。

東京にやってきて最初のこの色をみたときは、ビックリしました。ビックリしながら飲み続けると、これも案外おいしく感じるようになり何より上に乗っけるネギや天ぷら衣に負けぬ風味や味わいがある。
甘辛煮込みのキツネをのせると破綻するけど、東京の立ち食いそばの上にのっかるコロッケやかき揚げはこの出汁があってこその組み合わせ…、って今では案外オキニイリ。

a hyoutan sobasiru蕎麦は太めでヌルンと喉越し色っぽい。
蒸し麺を湯通しして使うタイプの蕎麦で、だから蕎麦の香りはほのかだけれど、ツユをたっぷりたぐりあげ口の中を旨みだらけにしてくれる。
しかもかき揚げがどんどん壊れる。
ぽってりとした衣ではなく、チリチリ細かく花咲くように揚がった衣。具材はネギや玉ねぎ、にんじん、小松菜と野菜ばかりで、衣が汁を吸い始めるとどんどん壊れて散らかっていく。
油が汁にまじるのですね。
それがコクと風味になって、どんどん汁に旨みがのっかる。油がつなぎの役目を果たして、麺にもたっぷり汁の旨みがまとわりついて口の中を潤していく。
試しに出汁に浸かる前の衣をちょっと食べてみる。
ジュワッととろけて口の中が涼しくなっていくような油まみれでありながら、スッキリとした後口で、だから汁に溶けて混じっても重たくならない。むしろ汁にとろみがついて、まるでポタージュみたいな喉越し。
蕎麦と一緒にトロトロ、汁がお腹に収まっていく。肉感的とも言える喉越しおいしくて、堪能しました。また来よう!

 

関連ランキング:そば(蕎麦) | 市ケ谷駅麹町駅四ツ谷駅

 

ちょっと気持ちがあったかく、ルノアールにてガラナを飲んだ。

a hyorunoa hyoruno garanaブラジルの国民的な飲み物と言われる炭酸飲料。
コカ・コーラにコーラドリンクの独占を許しちゃいけないと、ブラジル大使館の指導でできたレシピを使ったコーラドリンク。
かつては日本全国にこれを扱う会社がたくさんあったのだけど、そのほとんどがコカ・コーラによって駆逐され、その進出が遅かった唯一北海道だけで生き残った希少品種というステキ。

たのむと氷をたくさん入れたゴブレット。それに瓶が一本ついてやってくる。
コアップガラナと、名前も凛々しく、注ぐとシュワシュワ…、細かな泡が氷の表面に張り付きながらはじけてく。
明るい色で、明るい甘み。
コーラ的なるカラメル臭にハーブの香りもするけれど、スパイシーさより酸味とパチパチ爆ぜる泡が爽快感を演出してる。
気持ちも明るくなるような、喉のゴチソウ。オキニイリ。

コメント

  1. りんご

    ガラナ大好きです。
    私は大分の出身ですが、子供の頃叔父がときたま買ってきてくれるこの飲み物が本当にお気に入りでした。
    本当にのどかな田舎の、<○○商店>のようなお店になぜ入荷していたのでしょうね?
    他では味わえないなんとも言えないあの味。
    無性に飲みたくなってしまいました。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      りんごさん
      昔は今のように流通が系列化、合理化されていなくて、何かのつながりとかこだわりで思いがけぬモノが地方で手に入ったりしましたよね。
      今のようにマーケティングでガチガチになってしまった日本の流通業。なんだか窮屈。
      多様性が叫ばれているのと間逆な方向性ですよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。