特別扱いされる蕎麦、ご家庭風のドーナッツ

午前中の仕事終わりは淡路町。神田まで移動してから昼食にしようかって思ったんだけど、せっかくだからと神田まつやの蕎麦にした。
何にしようかと少々迷い、寒い冬でもございますゆえ、温かい蕎麦。小腹満たし程度にしておこうと、花巻そばにすることにした。
ここの天南蛮そばが大好きで、ずっとそればかり食べたんだけど、痛風予防にえびを食べるのを控えてる。それからここではおかめそばかおかめとじって具合だったんだけど、そうだ、花巻そばがあるではないのと、好きだったことを思い出す。
これだけ特別扱いされる料理です。どう特別扱いか…、というとこれだけ蓋つきの丼でくる。提供されても蓋はそのまま。お客様で食べる直前にお開けください…、というメッセージ。

蓋を開けるとおいしい磯香りがふわっと漂う。大きな海苔が蕎麦の表面いっぱいを隠してゆっくり汁を吸う。蓋で閉じ込められた海苔の香りが一気に外に吹き出して、食卓の上をおいしい香りで満たすワケです。
海苔は板海苔。焼いて乾燥させてないので海苔の風味が閉じ込められてとっても強い。しかも汁を吸い込むとトロトロとろけて生海苔みたいに散らかって浮く。それが蕎麦にからみついて一緒に口の中にやってくるのです。鰹節系の出汁の酸味に海苔の旨味や甘味が混じり、なんともおいしく、とろけた海苔が熱々の蕎麦のねっとりとした食感引き立ておいしくさせる。
山葵をちょこんと海苔におき、海苔が溶けると一緒に溶けるがままにしながら味わう。最後に蕎麦湯をトクッと注ぎ、ゴクリと飲んでお腹が満ちる。あったまる。

 

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昼を終えても時間がたっぷりまだあって、歩いて神田の駅に向かった。
街の景色をみながらのんびり歩いて20分もかからぬ距離。
神田、神保町、淡路町、秋葉原って結構近くて、自動車のなかった時代の町は人が歩ける距離でつながってたんだって思ったりする。
着いた神田でお茶を飲む。
神田エースという喫茶店。昭和なムードバリバリで、海苔トーストという名物料理もあって人気のお店です。薄切り食パンをトーストし、バターを塗って海苔を乗せ醤油を垂らして仕上げた、磯辺焼きのトーストバージョン。海苔つながりでそれもいいかと思ったけれど、ちょっと変わったものを食べようと、ドーナツにした。
アメリカンドーナツって名前がついてて、その「アメリカン」な部分はどこだろうと興味津々。ブレンドコーヒーをお供にしました。

ドーナツは二個。ホットケーキミックスで作ったような昔っぽい仕上がりで、上にたっぷりグラニュー糖とシナモンパウダー。バターがドーナツの穴に充填されていて、シナモン臭は確かにアメリカ的かなぁ…、バター使いもあめりかんかもって思ってパクリ。
とろけます。
粗めの生地は軽い仕上がり。砂糖がたっぷりふりかかるも生地はほとんど甘くなく、口の中で仕上がる感じ。なによりバターをたっぷりのせるととろけながら口の中をひんやりさせる感じがゴージャス。酸味の強い昭和コーヒーとの相性もよくて、気持ちがのんびり、しあわせになる。そろそろ時間がまいります。

 

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コメント

  1. koku

    この花巻そば、最初メニューで見た時はどんな内容なのか想像もつきませんでした。地元では見た記憶がなかったんです。
    花巻っていうとまず点心のあれを思い浮かべますが、まさかアレが蕎麦の上に乗ってこないだろうとは思いましたが、頼んでみて、え、なんでこれが花巻?と二重に頭がこんがらがる(笑
    でも確かに溶けてふんわり汁を漂う姿はまさに花が舞うようで、昔の人は本当に粋なネーミングセンスを持ってたんだなあと感心します。なんでも横文字にすりゃあいいと思ってるどこぞの民族に教えてやりたいw
    自分は蕎麦を食べるときは大抵もり、かけ、別皿で天ぷらかとろろという感じですが、かけのかわりにこの花巻だけはよく注文します。仰るように海の幸の共演が絶妙ですね。コシが強くてすべすべの蕎麦より少々もったりした蕎麦のほうがよく絡んで好きです。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      kokuさん
      磯の華がまい蕎麦にからみつくさまを見て「花巻」。おっしゃるように昔の日本の人たちは「粋」をたのしみ貴んだなぁと思いますネ。
      世界中の料理をてぐりよせ、それを真似ることで料理のバリエーションを増やすことを得意にした日本人は、自らの粋と発想であたらしい料理を作ることを忘れてしまったように思います。

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