牧のうどんが飛行機に乗ってやってきた!

朝にサンドイッチを作って食べる。
あいにく、いつも買っている食材を手に入れることがむつかしい今。
近所のスーパーの食材を使って工夫する。

サンドイッチ用の薄切りの食パン。
一枚試しに食べてみるとちょっと甘めの仕上がりで、ぽってりとしたやわらかなきめ。焼いてしまうとおそらくカサカサのクラッカーみたいになってしまいそうな感じで、焼かずにそのまま使うことにする。
マヨネーズにフレンチマスタードを混ぜ酸味と辛味が際立つスプレッドをまず仕込む。パンに薄塗り。ほんのちょっとだけ塩をパラリ。
休ませる。

卵を焼きます。
2個よくほぐしバターを溶かしたところに流して、フォークで手早くかきまぜながら折りたたむようにして正方形に仕上げてく。ヒックリ返してよく焼いて表面がこんがり焦げたところで火を止め、また休ませる。
卵の粗熱がとれたところでパンにのせ、ケチャップぷちゅっとほどこしパンではさむ。
もう一種類はハムにレタス。胡椒をパラリとほどこしパンで挟んで手で押し3つに切り分け皿に並べてできあがり。焼かずに仕上げるサンドイッチはふっくらやわらか。焼いた卵のふわふわ感と一体になり、レタスのシャキシャキ、みずみずしさがなんともおいしいオゴチソウ。

福岡に住んでいる友人から小包が届く。開けてみると包が2つ。そのひとつにはパンストックっていうパン屋さんのカンパーニュとキャラメルりんごのパンなんだという。ありがたいなぁ…、って思ってもうひとつの包を開けるとなんと中から牧のうどんのゆで麺が出てくる。
うれしいなぁ…、食欲がまだらな今にはこういうやさしい料理がうれしい。
麺以外にもまる天、煮込んだ肉に天かす、刻んだネギに出汁まで一緒に入ってて、牧のうどんが東京に出張してきたような感じにニッコリします。ありがたい。

まず早めのお昼に丸天うどん。
手鍋にお湯を沸かして袋から出したまる天をあっためる。
丼いっぱい分の出汁を鍋に注いでそこにうどんを投入。
弱火で煮込みクツクツ沸騰をする直前で、ザザッとお椀にうつして上にまる天、天かすにネギ。
おいしい出汁の匂いがゆらりと立ち上がり、汁をズズッとすすると口に広がる旨味。塩の輪郭がすっきりとしてやさしいくせして力強くもあるのが独特。トゥルンと喉を撫で回すようなやわらかい麺がおいしい汁と一体となりお腹をポワンとあっためる。
やわいうどんは消化がよくて、おやつ時には腹が減る。
それで今度は肉うどん。少量の出汁で肉を煮込んであっためて出汁で煮込んだうどんにのせる。天かす少々、ネギをたっぷり。肉を煮込んだ甘い煮汁に脂の風味。同じ出汁で同じ麺。なのにまるで印象の異なる力強さにウットリしました。感謝なり。

コメント

  1. よおぜふ

    素晴らしいお友達がいらして、良いですね。
    少し弱っている時、あまりあれこれは無くとも、シコシコでない優しいおうどんが食べたくなりますよね。
    それに、美味しい上質なパンで朝を迎えられたら最強です。
    私もお休みの今朝、久しぶりに卵サンドを手作りして(胡瓜の薄切りを挟みました)、ゆったり朝を迎えました。
    お手製のスプレッドに少しお塩をぱらりですね。今度やってみます。

    • サカキシンイチロウ

      よおぜふさん
      実はきゅうりを買っていたのです。たまごサンドにはさもうと思っていたのですが、すっかり失念して食べたあとで思い出しました。うっかりさんです(笑)。
      マヨネーズってぼんやりとした味なんですネ…、だから塩でくっきりとした輪郭を作ってあげる。おいしくなります、ぜひ試してみてください。
      今日は柔らかいうどんで、こわばった心もやわらかになったような気がしました。

  2. のえまみ

    コロナだの、事故だのいろんな事情で電車が止まった。根性なしの私は出社せずに家に帰り、そうだ!と妙に心強くし、マックのソーセージエッグマフィンもどきを作ってみました。あらあら私天才!!うまいぞ!!悲しみや苦しみは、へたれなほどに食欲に負ける(^▽^)/ 馬鹿なほど幸せ!! 今日もごめんね私幸せしてますと、しのぶひとに。

  3. サカキシンイチロウ

    のえまみさん
    実はボクも全粒粉で作ったマフィンを買いました。エッグマフィンを明日か明後日、作ってみようかと思っていたところ。本当はソーセージパテがほしいところではありますが、ハムエッグマフィンになっちゃうかなぁ…、とちょっと思案中でございます。

  4. EIKO ISHIKAWA

    ご体調がまだ本調子でないかな…と久しぶりに拝見してみたら…残念で、悔しくて、悲しいことがおありだったのですね。

    ひとつひとつのサカキさんの食事が、大切な方へのご供養のようで、涙雨が降る心に灯りがともるように感じながら拝読しました。
    キレイな断面のサンドウィッチは彩り豊かで、こんなご時世に元気が出ます。

    ご無理をなさらず、時が、天から見守る方が、ご友人たちが、癒してくださるのを待ちながら、ご自愛くださいませ。

  5. サカキシンイチロウ

    EIKO ISHIKAWAさん
    大きな穴がぽっかりとあいてしまったようで、前に向かって歩いていかなきゃと思いながらも、時折、悲しさがおいかけてくる。
    時間がすべてを癒してくれるのだろうと、しばらくのんびりと過ごすことにいたします。温かいコメント、ありがとうございます。

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