父が見ないですんだロイヤルホスト

西新宿で朝から野暮用。ついでにロイヤルホストで朝食をとる。三井ビルの別館一階。
ロイヤルホストにとっては伝説の場所です。今はシズラーが店を構えている二階部分にロイヤルホストの旗艦店があった。1980年台のコトだったかなぁ…、それはそれは見事な水準を保った店で朝になると向かい側にある京王プラザから続々、海外からのお客様がやってきていた。
ホテルのコーヒーショップよりロイヤルホストのこの店の方がずっと国際的な水準に近くてしかもおいしかった。
トリップアドバイザーなんてない時代から、口コミ、口伝てで人が集まる名店だった。
すべてが過去形。今の朝はしんみりするほど静かで、まぁ、それもホテルが朝食バフェを魅力的にしそれ込み値段で部屋を売るような時代になってしまったから。しょうがないかと思いつつ、でも入り口に整理券を吐き出すマシンが置かれているのをみるとしみじ、変わったなぁ…、って思ってしまう。

お店の都合であると同時に、お客様同士の喧嘩の種を減らしたいからというコトでもあるのでしょうネ。さすがに朝の時間には稼働してはおらず、お店の人が「おはようございます」と声かけながら、席へと案内。ホッとする。
ちょっと贅沢な朝食プレートを注文し、お供にトロピカルアイスティー、それからアサイーヨーグルトを追加する。トロピカルアイスティーは飲むたび味が変わるようで、今日のは苦味が喉をさす。アサイーヨーグルトを最初に食べたく、「できれば最初にお願いします」といったけれども、結局、料理と一緒に来ました。メニューに「デザート代わりに」と書かれてて、ヨーグルトという食べ物の解釈違いでこの結果。もしかしたら「できれば…」とお願いしたからこうなったのか。できないことをお願いするのは無粋なコトかと自戒する。

ブリオッシュを使ったフレンチトースト。
野菜サラダにアボカドにエビ。
グリルドベーコン、ソーセージに目玉焼きが一個でひと揃え。
目玉焼きを「ひっくり返さずよく焼きで」とお願いしたら、思った通りの焼き加減。
白身はカチッと固まって縁の部分がチリチリ、レースのように焦げて仕上がる。黄身はしっとり、芯の部分だけが半熟状態。やればできるじゃん…、って感心します。自分の脂でバリバリガリガリ、揚がったように焼き揚がっているグリルドベーコンの状態もよくちょっとゴキゲン。ただアボカドがあまりよろしくございません。まだ固く、しかも茶色いスポットが点々とつく。品質にそれほど影響はないのだろうけど、これでよし…、とかつてのロイヤルホストなら判断しないで別の使い方を工夫したに違いない。

フレンチトーストはサクッとしていてしかもしっとり。メープルシロップもたっぷりついてなかなかのもの。全体的に満足のいく水準で「かつてのホテル」でなく「今のホテル」と比較するなら十分、見事と感じる商品。2000円越えという値段ですから、そうでなくてはなりますまい。
ちなみにここにも、入金口がお客様側に向いたレジが置かれてました。値段を言われて自分で入金。お釣りも受け取りレシートをとる。その間、お店の人がずっと傍らに立っているという、なんともバツの悪い状況。
ボクの父はいろんなことをやり残して逝ってしまった…、だから悔しかったに違いなく、けれど人生をかけた外食産業がこんなに無残な姿になったということを知らずに死ねて、それはそれでよかったのかもと思ったりした。なやましい。

 

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