熟したもてなし、はまの屋パーラー

はまの屋パーラー。東京丸の内の南の端っこ。駅で言えば有楽町駅だから気持ちは日比谷、あるいは銀座。
三菱地所の古いビルの地下一階。ビルの古さにつじつま合わせの古い雰囲気。昭和ムードが漂う店です。
かつてはシニアな人たちだけで運営していたほのぼのとした店だった。彼らの引退と同時に一旦閉店。
しかし若い人がお店を引き継ぎ、メニューや商品はほぼ昔のままに営業再開。
本当に昔通りになるんだろうか…、と当初は心配したけれどあっけないほど昔通りで拍子抜け。
いかにも昭和喫茶的だった食器がモダンに変わったり、パンケーキをメニューに加えてみたりと若い人たちなりの工夫もあるけど、それも未来のためのことと応援したくなるような店。

ただ「気配り」だとか「心配り」とかは若い人にはなかなか出来ず、それで時折、あぁ、冷たくなっちゃったなぁって思わされることがあったりもした。
若さゆえに気づかぬこと。でも人生経験が長いと自然に気づくこと。
そのギャップを埋めようということかなぁ…、ときおりシニアスタッフが手伝いにくる。
今日もおちついた女性がひとり。カウンターに水滴が散って汚くなるのは、タオルを置かないからですよ…、とか、先回りして準備をしすぎる人に対してお客様はここにゆっくりしにくるんだから、急いだってしょうがないでしょうって、のんびりとした口調で言う。

ボクの向かい側に小さな子供を連れた家族がやってきて、サンドイッチにアイスコーヒー、ホットコーヒーにアイスミルクを注文した。
アイスミルクは明らかにお子様用の注文。
おばさんがおかぁさんに近づいてきて「ミルクに氷は入れますか?」って聞く。
うちの子、氷を喜ぶんだけどあまり冷たいとお腹を壊すし、一個だけにしてくれませんかとママが答える。
こういうやりとりこそが飲食店を「人と人とがふれあい互いに幸せになる場所」にしてくれる大切なコト…、ってしみじみ思った。お勉強。

さて、たのんだのはアイスコーヒーにサンドイッチ。いつものようにタマゴサンドとツナサンドをそれぞれ半分で盛り合わせ。タマゴサンドは焼かないパンで、ツナサンドの方はパンを焼いてもらって一揃え。
今日はハムとツナとかって違う注文をしてみようかと喉のところでは準備して、けれど口を開くと結局同じ注文をいう。
かわらぬことがこんなにステキで心地よい。ありがたいなぁと感謝しながらふっくら、サクサク、サンドイッチを味わい食べる。それにしてもこの卵焼き。かつてのおじさんたちが焼く卵焼きよりずっと上手でおいしく感じる。そういう変化はありがたい。

 

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コメント

  1. kiko

    ああ、素敵ですね。
    私の会社にも一般的にはおばさんと言われる年代の女性が何人かいますが、ふとした事に気が付いてくれて、さりげなく気を利かせてくれます。
    彼女たちは真面目ですし、会社の中では潤滑油のような存在なので社員はパートさんを大切にしています。
    どの世代も必要とされる職場って素敵ですね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      kikoさん
      男でも女でも、若い人でも歳を重ねた人たちでも、それぞれの立場に目線、経験を活かせる職場、社会で有り続けてほしいって思いますネ。

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