熊本の朝

そして朝。昨日の夜は夜更かしで、けれどしっかりお腹がすいて目が覚めた。
飲んだ翌日に食欲がある。それはいい酒だったと言うこと。昨日はそういうたのしい酒で感謝する。

aさて朝のバフェ。
数ヶ月前に泊まったときには改装中のコーヒーショップ。
改装終わってキレイになった。
キッチンの前にカウンターを作ってそこに、調理人が立って料理を作り続ける。作った料理をそのまま並べて、その調理人がとり分けるという、臨場感に溢れるしつらえ。
朝一番にお店に入ってコックコートを着た人たちに、おはようございますと笑顔で挨拶される贅沢。
朝の気持ちが華やかになる。

レストランの中はにぎやか。アジア系の人たちがたくさんいるなぁ…、って思って見てたら、みんな英語を話してる。
しかもハワイアンアクセント。
ハワイから来られたんですか?って聞いたら、えぇ。日系三世なんですよ…、って。
30人ほどのパッケージツアーで湯布院経由は昨日は阿蘇。今日はこれから鹿児島に向かって移動なんです…、と。
日本で生まれた訳ではないのに、なぜだか日本の景色がとてもなつかしく、みんなしんみりしてるんですよ…、って。血の記憶っていうのがおそらくあるんでしょう。ボクもおじぃちゃんの代まで熊本。だから不思議と南九州の景色は不思議となつかしい。

a om食事をします。

オープンキッチンでオムレツ作ってくれるというので、お皿に十穀ご飯を盛った。
そこにオムレツ。フライパンの柄をトントン叩くことで片付くられるこの形。自分でやってもなかなか上手くはできない手わざを眺めながらできあがる。
具材はハムとチーズで、こんがり焼けたフルフルをポンってのっけてケチャップたらり。
グリルベーコンにソーセージ。サラダほうれん草をサイドにあしらい、オムレツライス的なひと皿。

ふっくらとしてとろける玉子と、ホツホツ奥歯を叩いて転がる雑穀米のコントラストがたのしいゴチソウ。朝のお腹にやさしく、そしてあたたかい。

それからご当地らしき品々。

a jimoto辛子レンコンをお皿のメインに。シャケの焼いたの、酢漬けの大根。このシャケ、オープンキッチンのカウンターに七輪おいて、炭で焼いてた焼きたてのもの。
それに味噌汁。
熊本の分厚いお揚げにネギを散らしたお味噌汁。味噌は甘めの麦味噌で、家の味噌汁と近くてうまい。

ご飯の上には明太子。
このご飯の上に盛れそうな素材が何かで地域性が出るのですね。
瀬戸内地方だとまず間違いなく釜揚げしらす。
北日本に行くと塩辛や漬物系になってくる。
九州にくると大抵明太子。
その明太子に山芋とろろのすり流しを添えてザブザブ、お腹に楽しく流し込む。

それにしても辛子蓮根。どういう味が本物なのか、いまだわからぬ不思議の食べ物。芥子〇〇と名乗るにしては、あまりに優しく辛くなく、レンコンらしいカリコリとした食感も弱くてなんだか中途半端でストレスたまる。
もしかしたらどこかに運命の辛子蓮根があるかもしれず、いつか出会えるかも知れないと思うも出会えぬ夢のまた夢。

a sirupana cafeボクの大好きなコンベヤ式のトースターがある。
それでこんがりバターブレッドを焼いてみる。一度通すのではまだ生焼けで、二回通してこんがりとなる。
そこに自家製マーマレード。夏柑使って作ったという、優しい渋みと明るい香りがバターブレッドのバターの甘みを引き立てる。
口どけの良いパンと一緒にサラダとスープ。ハーブ野菜を一緒に炊いたブイヨンスープが、気持ちと体にやさしい味わい。

最後にコーヒーと、ドリップコーヒーに阿蘇のミルクを入れて飲む。
熱いコーヒーに冷たいミルクを入れると互いが引き立てあうようでボクは好き。ミルク臭さがまるでなくなりミルクの甘みがコーヒーの酸味をとって飲みやすくする。
それと一緒にコーンポタージュ。気付いていればトーストと一緒に飲んだのに最後のデザートみたいになった。それもまたよし。外は雨。

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