煮込みうどんとサンドイッチ
セガフレードザネッティでお茶。
毎月23日が近づくと、来てぼんやりしたくなる場所。新宿での待ち合わせにここを一番使ったんじゃないのかなぁ…。
スタバみたいにいつも混んでるわけじゃなく、必ず座れて待ち合わせにはとてもいい。
飲み物もおいしいし、なによりショーケースの中のケーキがとても上出来。今はないけどここのプロフィットロールなんて、ちょっとしたレストランのそれよりずっとおいしかったくらいだったもの。
冷たい飲み物もおいしくて、クリームに頼った味のスタバのフラペチーノと違ってさっぱりとした飲み心地のグラニータも大好きだった。今日はメッツォメッツォグラニータと、ズッパイングレーゼを選んでたのむ。2階のいつもの席に座って、ぼんやりします。
氷冷式の体の持ち主、タナカくんが好きだったメッツォメッツォのグラニータ。エスプレッソとチョコレート、氷とミルクをジャジャっとブレンダーでクラッシュし仕上げたコールドドリンクで、アイスチョコレートのなめらかな喉越しにシャリシャリとした氷の粒が混じってお腹がキュンっと冷たくなっていく。
甘くて苦く、サラッとしていて後口すっきり。やっぱりおいしい。
イギリス風のスープって意味のズッパアングレーぜは全然スープっぽくないけれど、カスタードクリームとホイップクリーム、いちごにブルーベリーにフランボワーズ。シロップをたっぷり含ませたスポンジ生地と食べると口がみずみずしくなる。酸味がおいしい甘いゴチソウ。
目の前に空席ひとつ。今にもトイレから「お待たせ」って戻ってきそうでちょっと泣く。
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半年前の今日。
ボクは体の具合が悪くて、持病の気象病で頭が一日グラグラしちゃってそれで晩ご飯はタナカくんが作ってくれた。
蒸したうどんをグズグズになるまで煮込んだ煮込みうどんがメインの夜でした。
それがとてもおいしくて、しかも体が芯からあったまり汗もかいてきて気持ちがちょっと落ち着いた。
その時のうどんを思い出しなぞって作ってみようと思って今日作る。
それはめずらしく大根が入っていて、出汁を吸ってやわらかくなった大根がクチュっと潰れる感じが絶妙だった。なるとにエノキ、大きく切った油揚げ。ネギも入ってどれもがじっくり煮込まれていた。同じように作ってみたけど自分で作るのと好きな人に作ってもらうのでは味がまるで違って感じる。本当においしかったのに、本当においしかったって言わずにズルズル食べてしまったのが悔いられる。
作ってくれたうどんを食べて「楽になったよ、ありがとう。汗をかいたから風呂で汗を流して、今日は早めに寝るね」と湯船につかってぼんやりしてた。
そしたら、もし明日、体の具合が持ち直したらサンドイッチを作ってくれるとうれしいなぁ…、って彼がいう。
木曜日の朝のサンドイッチはイレギュラー。
食材をどうしようかって言うと、作ってもらおうと思って買ってあるから、自由に使ってって言う。
なんだかそれがうれしくて、ひさしぶりにぐっすり眠った。
なのに起きたら彼は冷たくなっていて、サンドイッチを作るどころの騒ぎじゃなくて買ってもらってたパンは乾いてカビが生えるは、ハムも腐った。ゆで卵が作ってあってそれはそのまま泣きながら食べたことは覚えてる。
ゆで卵で作ったたまごサラダのサンドイッチとハムとチーズのサンドイッチを作ってほしかったんだろうな…、と思ってそれを今朝は作った。
タナカくんが食べることができなかったサンドイッチだと思うと、こんなにおいしくよく出来たのが悔しいような、申し訳ないようにも感じて泣いた。今日で半年、月命日でございます。
改めてお悔やみ申し上げます
変わりなく続いていた
そして行くはずだった日常を
突然プツって断ち切られたんですね
サカキさんよく頑張っていらっしゃる
私ももらい泣き
チキタンさん
呆気ない突然の最期だったんです。
おっしゃるように、続くはずの日常が突然プツッと途切れてしまって、しばらくそのつなぎ方がわからず難儀しました。半年でつながったかというとそんなこともなく、でもなんとか半年、生きてこれた。思い出と食べ続けることの大切にしみじみ感謝しています。
「おまたせ」ってところで涙ぐんでしまいました。
会いたい人が帰ってきてくれる幸せをかみしめます。
ちいさん
ひょっこり帰って来そうだけれど、帰ってきたら多分第一声は「おバカさん」だと思うんです。それもシアワセですよね。
気象病をお持ちなら、今年はなおさら辛い日が多くてらっしゃるのではないでしょうか。
10月も雨が降る日が多く、土日とも晴れるのは今週末が初めてなんだそうです。
ゆるゆると、ご自愛くださいね。
あーたさん
季節の変わり目は本当に辛いんですよね。
4月の下旬もそうだった。
今は甘える人がいなくなってしまったから、気持ちを強くしてひとりでなんとか頑張ってます。
この週末は小さな旅にでようと思っています。気分転換。晴れの土曜日です。
サンドイッチを作ってという、リクエストを受けていたんですね。
それが嬉しかったって、わかります。
大変だった半年を経て作ったサンドイッチ、美味しくてよかったです。
おうどんも美味しそうですね。
Leoccoさん
好きな人におねだりされるって、なんてシアワセなことなんだろう…、ってしみじみ思います。
これからはボクのお腹の中のタナカくんのおねだりに耳を傾けて食事する。
ちょっと気持ちがおだやかになってくれそうです。
サカキさん、在宅勤務の日々で何気なくサカキさんのnoteとこちらのブログに行き当たりました。食べ物の好みがとても重なるなあ、とすぐに愛読者の1人になりました。
だんだん、大切な方を亡くされたことがわかってくるにつれ、お二人の思い出の味とともにタナカさんを偲んでいらっしゃるご様子に、自分にもいつか来る日だと思いつつ、陰ながら僭越ながら一歩一歩進まれているサカキさんの毎日を祈るような気持ちで拝読しています。
どうぞお身体はお大事に…これからも楽しみにしております。
でゅそのさん
いつかその日は来るのだろうなぁ…。
だっていつまでも一緒にいることはできないのですものネ。
でもこれほど突然に。
あっけないほど突然に、一人になる日がやってくるなんて、想像もしていませんでした。
一言もかわさず、ふいと向こうに行ってしまっていた人が、これほどまでにボクというものと一体だったということに、日々、自分というものの置所をどう作ればいいのか途方にくれる。
それがもう半年以上も続いています。
はじめまして。
こうしてここで新しい出会いを頂戴し、しかもコメントまで頂戴できる。
ありがたいことです。
これからもよろしくお願いいたします。
サカキさん、
おはようございます☀
すっきりした秋空ですね。
早速にご返信ありがとうございました。
大切な人というのはまさに、自分の居所、置き場所なんですね…
こちらこそよろしくお願いいたします。
でゅそのさん
大切な人を亡くすと、自分までもがなくなってしまったように感じるんですよね。
それが一番つらいこと。
自分を取り戻すことが、大切な人をもう一度、自分のそばに手繰り寄せるためにしなくちゃいけないことなんだ…、としみじみ思っています。