煉瓦亭で時代を超えたゴチソウ食べる

銀座でランチ。煉瓦亭にくる。1895年創業といいますから120年を超える歴史のお店です。豚カツ、オムライス、カキフライ、エビフライ、ハヤシライスと言った洋食レストランの代表的なメニューの元祖を作った店…、と言われることもある。
そんな歴史の重さに反して、お店の空気は軽やかでいまだみずみずしくてホっとする。
几帳面に並んだ四角いテーブルにビニールで覆った白いクロスがはられてて、注文するとナイフとフォーク、スプーンがキレイに並べられる。洋食という料理がココで始まったばかりでなく、おそらくお店のスタイル、しつらえもココで生まれて育ったんだろう…、って思ったりする。

カツレツたのむ。
千切りキャベツをとんかつに添えるようになったのも、ココのカツレツがはじまりという。
洋食的に肉料理のサイドは普通ガルニがつとめる。
けれど温野菜を作る手間が、戦時中の調理人不足でかけられなくて苦肉の策でキャベツを刻んでのせたんだという。
そこにデミソースじゃなくウスターソースをかけて食べるというのも同じく、人手不足が産んだ産物。
脂ひかえめの豚肉にさっくりとしたパン粉をまとわせサクッと揚げる。
肉に塩と胡椒がしっかりほどこされ、そのまま食べても十分おいしく、ソースは風味と香り付け程度の役目というのがステキ。
千切りキャベツはふっくら、シャキシャキ。空気をたっぷり含んでふんわり盛り付けられてて、こんなに細くてキャベツの香りや甘みをしっかり感じることができるところもおごちそう。

牛肉、玉ねぎがどっさり入ったハヤシライス。
サラサラとした軽いデミグラスソースが素材に馴染んで、おいしいのだけど重たくはない。
肉はざっくり。玉ねぎはスベスベしゃきしゃきとそれぞれよき状態にソテされていて、煮込み料理というよりも炒め料理のソースかけ…、って感じが贅沢。
カツレツにしてもハヤシライスにしても、しっかりした味わいなのにやさしい味わい。重たくはない。一口目にはちょっと物足りなく感じるけれど、食べ続けるにつれどんどんおいしくなってきて、最後の一口までおいしく感じる。

エビマカロニグラタンも同じくやさしい。ベシャメルソースはなめらかでぽってりしているのに粉っぽさのひとつもなくて、今作ったばかりって感じの自然な味わい。ウットリします。
しかもここのマカロニは長いマカロニ。太くて中が空洞で、時間をかけて茹でられてとてもやわらか。芯の空洞にホワイトソースがたっぷりはいり、その表面にもしっかりソースが絡んでる。長い分、口の中での存在感があってネットリ。クリームがパスタの形になって口を満たしているような充実感。
ナイフでブチブチ切ってスプーンですくって食べるとソースとパスタの一体感が一層強くなりソースを食べてるって感じさえする。時代を超えた名品にウットリしました。オキニイリ。

 

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