焼肉店的にステーキを焼き喰らう!

高知の夜のおたのしみ、天下味で焼肉食べる。
何十年も続いて古いお店でだから、柱や梁に煙が染み込みツヤツヤ、飴色。新品にはないいい味を出す。
しかもピカピカ磨かれていて、例えばテーブルの上の大きなダクトカバーなんて、その銅板のところどころが薄く凹んでしまっていたりするのがステキ。
古くなって「古臭い」とか「古ぼけた」とか言われるコトやモノがあり、その一方で「味がでた」とか「成熟したね」と言われるコトやモノもある。歳を重ねて「味がでた」と言われる人になりたいなぁ…、って思いながら乾杯をする。

焼肉店は競合がはげしい業態のひとつで安売り、食べ放題から熟成牛の高級店までと、特徴さまざま。地域、時代に市場にあわせてそのバランスをとるのが肝要。
それと新たな肉のたのしい食べ方の提案があれば、お客様にずっと喜んでいただけるからと、今の季節商品に「サーロインステーキ」があるというのでたのんでためす。

ほどよき厚さのサーロイン。
脂がのって、肉のすみずみにキレイにさしが入ってる。塩をたっぷりふりかけなじませロースターの上にのっけてジックリ焼きます。
ロースターの温度が上がるまで手をかざしながらじっと待つ時間。肉をのっけて動かさず、ほどよき加減を見極めながら待つ時間と、次々焼いてすぐ味わえる焼肉とは違ったムードに気持ちがあがる。

で、ヒックリ返す。
こんがり焼き目がキレイについた肉の仕上がり。
自分の脂で揚がったように焼けていて、脂の香りがなんともおいしい。
肉の上には無数に細かな穴があく。
そこから塩が肉の中へとはいっていって、あぁ、おいしいに違いない。

両面こんがり焼き上げて、それを今度はアルミホイルでくるんで休ます。10分ほどのガマンであります。
そうすることで肉の中にゆらゆら漂う肉汁が落ち着きおいしくなっていく。
焼肉は待たずに食べるからおいしい料理。ステーキは待って食べるからおいしい料理。だとしたら、いきなり食べることができるステーキは本当はおいしくないんじゃないか…、って思って笑う(笑)。
10分待ったら取り出してトングでつまんでハサミで切る。ジョキジョキ脂をまず落とし、一口大に切り分け食べると、ココがステーキハウスじゃなくて焼肉店ならではの気軽な食べ方。オモシロイ。

ほどよく熱が馴染んだ肉。ザクッと歯切れて口の中でユックリとろける。脂がとろけて、繊維がほぐれクチャっと奥歯で潰れるおいしさ。ハサミで切っても肉汁が垂れ落ちないほど肉はつまりみずみずしくて、そのまま食べても十分おいしい。
「焼肉屋の炒飯」という人気料理もあるのだけれど、ステーキと一緒に食べておいしいような味に仕上げたガーリックライスの試作品。にんにくの他にパセリをたっぷり混ぜ合わせ、肉と一緒に食べると緑の香りが肉の風味を一層おいしくしてくれる。ブラッシュアップしてまもなく登場の予定であります。ついでにハラミのタレ漬けを焼いてジョキジョキ。肉を堪能いたします。

 

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コメント

  1. ぱんだちゃん

    季節商品でサーロインステーキとは面白いですね!ガーリックライスの盛り盛り感も夏らしく、なんとなくBBQな豪快さを感じます。
    ところで、ゴントランシェリエがどんどん閉店して運営元のオリジナルパン屋さんに入れ替わっているのですが、これはゴントランシェリエとの契約が終わった為なのでしょうか?商品内容は余り変わらないのですが。ゴントランからパン屋のノウハウを得て、自力で運営できるとなったら看板を替えてしまうようで、技術盗人のような印象を受けてしまいました。よくあることなのでしょうか?

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ぱんだちゃん
      ステーキハウスのように気取りがなくて、気軽にステーキが食べられるってうれしいなぁ…、って思いました。

      ゴントランシェリエ。
      日本からほぼ全面撤退という状態ですね。おそらくラインセンスの更新がなんらかの事情でなされなかったのでしょう。
      運営元の事業の広がりはめまいするほど多岐にわたり、新業態を次々開発。特に海外の有名店は彼らの大好物のようで、しかしながら儲からぬと思えばバッサリ事業を切り捨てる、よく言えば機動力のある会社。悪く言えば節操のない会社って思わせるこの出来事。
      事情はともあれ、未だにオフィシャルのウェブサイトでは営業していることになっている。閉店の告知が一切おこなわれていないところに、そんな程度の会社なんだとガッカリさせられちゃいますネ。

  2. ぱんだちゃん

    詳しくご返信ありがとうございます!
    ゴントランシェリエさんはよく来日してらっしゃったし、クロワッサンはじめ、ファンも多かったと思います。看板料が不用になったから、商品値段を安く還元するわけでもないし。非常に企業の、資本の論理ですね。リチュエルとか大丈夫かと不安になります。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ぱんだちゃん
      本業がアパレル。ファッションの世界において、ブランドを増やすということはリスクを分散させること。形を真似ればなんとかごまかせる世界でもありますが、食の世界はその真逆。ブランドの本質を理解して着実に育てることが必要なんですよね。だから、ちょっと違うなぁ…、って思います。
      だって、ゴリラコーヒーやってるのに、クチュームにも手を出して、結局どちらもしっかり育てることなく中途半端に放り投げちゃう。もったいないなぁって思います。

  3. koku

    アパレルの目線はあくまで「ハンティング」ですからね。海外のあまり知られていないけど良質のブランドを目ざとく「発見」して日本に持ってきて「この服着てる自分イケてる風」アパレル的センスで「この店使ってる自分イケてる風」にブランディングして主に若い女性がまんまとハマり後はネットなどの口コミで・・・という一貫した流れを踏襲する実はそんなに新しくない手法だったりする。
    で、そのケースを最初に確率したサザビーの大成功が、後に続けとばかりに今の流れを後押ししてるんでしょうかねえ・・・私はほとんどスタバに行くことはありませんでしたしこれからもないですが(笑

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      kokuさん
      スターバックスを手放したサザビーリーグも、結局、第二のスターバックスとちやほやされていたシェイクシャックに手を出して、彼らのあまりに真剣な料理に対する情熱の前に、やけどしそうな状態ですね。
      他の産業に荒らされがちな飲食業を、どう進化させるのか。考えねばならないところです。

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