焼肉幸永、土曜のランチ

昼、どうにもこうにも肉が食べたく焼肉ランチ。新宿で野暮用があり、ならばと「幸永」という店を選んだ。
歌舞伎町の入り口。トンカツ茶漬けで有名な「すずや」ってお店が建てたビルの8階。
もともと大久保通りに本店があり、不便な場所の目立たぬ小さな店ながらわざわざ探してやってくる熱烈なファンに愛された店。
それから徐々にお店を増やすも、どこも駅から離れた目立たぬ場所ばかり。
ところがここは人通りの多い通りの食堂ビルの中という、この店らしからぬ場所、施設。
他のお店では炭を使って煙もくもく。
「今日は幸永」っていう日には、匂いがついても大丈夫な格好をして集まるというのが暗黙の了解のような店でもあった。
ところがここはガスのロースター。店も清潔、明るくてデートなんかにも使えたりする。歌舞伎町的ないいお店。夜はニギヤカ。予約もなかなかとれないほどの人気の店で、けれど昼はいつも暇。予約しなくてもすぐ飛び込めて明るく清潔な店をほとんどひとりじめ。

気軽なランチもあるけれどアラカルトから食べたいものをたのむことにした。
牛タン塩と上ハラミ。どちらも塩とおろしたにんにくと油で作ったタレを揉み込み味わう趣向。それから上ミノ、ホルモン、ハチノス。これらはピリ辛のここの名物のみそだれからめて焼いてやる。
何気なく食べたいものだけたのんでみたら、赤肉なしですべてがかつてはホルモンに分類されるモノばかり。もともとこの店、ホルモンの専門店でスタートをした店だから、自信があっておいしいモノをたのむと結局、こういうことになっちゃうんでしょう。
貸切状態ということもあり、たのむとテキパキ肉がでてきて、あっという間にテーブルの上がいっぱいになっていくのにワクワクします。

まずはカクテキ。
カリカリコリコリ、浅めの浸かりで歯ごたえたのしい。
酸味もおだやか。
辛味がキリッとひきしまる。
青唐辛子とにんにくを醤油漬けにした薬味。
そのまま食べてもこれがおいしい。
牛タン塩には油と塩を揉み込んだ刻んだネギがついてくる。
脂ののったタンで焼くとおいしい煙があがる。焼いたところにタップリのネギ。噛むとジュワッと口が潤う。オゴチソウ。
ナムルをお供にハラミを焼きます。
にんにくをたっぷりまとわせた一口大のハラミで、焼くと自分の脂で方面焦げて、こんがり仕上がる。
ご飯の上に置き、青唐辛子の薬味をのっける。
パクっと食べると白いご飯が肉汁まとめ、ハラミのざっくり歯切れる感じがひきたちおいしい。

ホルモン類はみんな真っ赤なタレをまとって焦げて仕上がる。
ザクッと歯切れる上ミノは上等な貝の柱を思わせる。「昔ホルモン」っていうメニューがあって、脂を丁寧にとって仕上げた牛の大腸。昔の人は脂を嫌って、脂を落として仕上げることがほとんどだったというのだけれど、確かにクニュクニュ、食べやすい。まぐろもトロより赤身が好きなボクにはピッタリ。ネットリとろけるハチノスもこんがり焼いてバクバク味わう。
えごまの葉っぱをもらってご飯と一緒にくるんでたべるとさっぱりとしてオキニイリ。

石焼きビビンパを〆にする。明太子ビビンパっていうのがあって、それをたのむとナムルの上にたっぷりピュレの明太子。普通は玉子の黄身がはいっているとこに、おびただしい量の魚卵がのっかり、いかにもおいしい。
スプーンをつかってやさしく混ぜる。ご飯の粒を潰さぬように空気をタップリ含ませながらひっくり返して、混ぜて焼く。焼けた鍋肌に触れたご飯はパリパリに焼け、おこげができて混ぜるとそれが壊れてちらかる。ふっくら、バリッ、しっとりでもあるオゴチソウ。ナムルと明太子の持ち味だけで味が整い、お腹も満ちる。元気なり。

 

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コメント

  1. ぷうこ

    以前から拝見しています。サカキさんの流れるような文章が大好きです。スイーツの記事がないのは残念ですが笑、これからも陰ながら応援しています。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ぷうこさん
      はじめまして、そして温かいコメント、ありがとうございます。
      甘いものは大好きなんですが、別腹まで稼動させてしまうととめどなく体が大きくなっちゃうのでなるべく我慢するようにしています(笑)。

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