焼肉屋がすなる仙台牛たん「たん之助」

秋葉原に来てヨドバシカメラの上層階のレストラン街をブラリする。
百貨店の食堂街と違って「時代の手軽な贅沢」を選んで集めたテナント構成がオモシロく、時代を見るような感じがするので定点観測。
できたときにはピカピカで、特にビルの中にあって横丁風の施設作りが斬新だった。
今ではオフィスビルの中にもこういう横丁もどきが沢山できてビックリしなくなっちゃいました。
栄枯盛衰がみてとれるのもおもしろく、行列ができてた牛かつの店も今では普通の状態。類似点が沢山できてココでなくてはならない理由がなくなったから。
石焼パスタの店は撤退。コンセプトにそもそも無理が感じられたからしょうがない。
松山の鍋焼きうどんをリスペクトした店も夏にはその売り物を引っ込めて、讃岐風のぶっかけうどんに鞍替えしてる。
商売はひとつのコトを続けるガマンが重要で、ところがこれがビジネスになると見切る力と勝ち馬に乗り換え続ける腰の軽さが必要なんだって持ったりする。なかなか切ない。

牛たんの店で軽く飯。
「たん之助」という仙台風の牛たんを売り物にした店で、経営しているのが焼肉大手の「トラジ」というココ。最近、仙台牛たんは人気の業態だから参入したのでしょう。
たしかに焼肉の人気商品のひとつがタン塩。
原料の調達には自信があるからというコトからか、「肉匠の牛たん・たん之助」が正式名称。
とは言え、仙台牛たんと焼肉の牛たん焼きは似て非なるもの。
思うように成果がでない。

試行錯誤をしているのでしょう。
メニューが変わった。
新しいコトで成果がでないと、本業で経験のあるコトを取り入れようとするのが外食企業の悪いとこ。
ひさしぶりに来てみると、カルビやハラミがメニューにあった。
牛たんの塩焼き、味噌焼きにカルビ焼きの3種盛り合わせを選んでたのむ。最近、売れてるメニューだという。

確かに同じ炭と網でハラミもカルビもタン塩も焼き上げることができるから正常進化のように思えて、けれど商品がやってきた途端に、あぁ、これは無しだ…、って残念になる。
タレに漬け込んだカルビを焼いてて、その匂いが強烈。牛たんらしき匂いの前にカルビの焼けた匂いがプワン。焼肉屋に来てしまった…、って感じになっちゃう。これが例えばハラミの塩焼きとかであれば違った結果となったに違いなく、勿体無いったらありゃしない。

しかもタンよりカルビの方がずっとおいしかったりするのがなんとも悩ましく、やっぱりこの店、焼肉屋さんが経営している店なんだなぁ…、ってお里が知れる。
それでおいしきゃいいのだけれど、痩せた牛たんはタレの味しかしない代物。しかも牛たんの一枚を普通、2つに切り分け提供するのをココでは3つに切り分ける。その分コストは下がるのだろうけ、口に入れたときの感じがひ弱で残念。麦飯、とろろ、テールスープもこんなモノでしょう。
まずくはなくて、でも「こんなモノ」。新業態と言いながら、結局、片手間。命がけが伝わらない。慣れぬコトは苦手なことでいつかなくしてしまうもの…、ってならなきゃいいなと思う昼。

 

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それからちょっとお茶を飲む。
ヨドバシカメラの一階にあるベーカリーカフェ。
パソコン使ってまとめごと。
メールチェックをしたくて、それでカフェオレ。冷たいの。
最近流行りのメイソンジャーで提供するのが、おしゃれと言えばおしゃれなのだけど、果たしてコレって本当におしゃれ?って、飲みつつ思う。
先日、地方から来て会った飲食店の経営者が、新業態でカフェを作ってオープンした。そこで冷たい飲み物をジャーで出してみたんだけれど、お年寄りのお客様に叱られた。
こんな捨てるような瓶で飲み物をお客様に出すなんて、お店を作るのにお金をみんな使ったのかい?
それで食器を買うお金もなくなっちゃったとしたらこの店は長くないネ…、って、憐れむような顔が今でも忘れられない。

そのおばぁちゃんの感覚が多分正しい。だって飲み物飲むようにできてないもので飲み物飲むのってやっぱりどこか変だもん(笑)。

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