焼いたパンに焼かないパンのはまの屋パーラー

有楽町で朝。今日はサンドイッチだなぁ…、と思った。
それで「はまの屋パーラー」に来る。
丸の内的昭和なオフィスビルの地下。他のテナントは目まぐるしく入れかわり、来る度景色が変わって見える。けれどここだけ、昔のまま。
実は数年前に代替わり。創業をしてずっとお店を守っていた人から、若い人たちが引き継いで、ずっとそのまま営業してる。お店を改装したくなることもあるんじゃないかと思うんですネ。だって本当に昔のままで、でもその昔のままであるということがこの店のとてもよいとこ。それをわかって改装もせず、しかもメニューのほぼそのままで営業している。変わったのは音楽くらいじゃないかなぁ…。でもそれすらもアナログレコードにこだわって、1980年代を中心としたなつかし系のアメリカ音楽を流してくれる。アリガタイ。

サンドイッチが人気のお店。
代替わり前に一時期閉店を発表したときには、ココのサンドイッチが食べられなくなるって人が行列なして大混乱になったモノです。
再開業していつでもサンドイッチが食べられるようになった今では、行列なんかできゃしない。
本当にあの人たちはサンドイッチが食べたかったのか。
それとも「食べられなくなる」というニュースに踊っただけなのか。
今の時代を不思議を感じる。

さて、注文します。
何種類かのサンドイッチの用意があって、それを半分づつ、組み合わせにして注文もできる。いつも大抵、玉子とハムを半分半分。
なやましいのがパンをトーストしてもらうのか、それともそのままでお願いするか。
ハムはトーストブレッドと挟んで食べるほうがおいしい。でも先日、たまたまココのトースターが故障した時、やかないパンで挟んでもらった玉子のおいしかったコト。今日はどっちにしようかなぁ…、と悩んでちょっと聞いてみた。
ハムはトースト、玉子は焼かずにってお願いしてもいいですか?って。そしたらなんと快諾でした。案ずるより産むが易しな朝でござった、アリガタイ。
厨房の中が途端にニギヤカになっていきます。シャカシャカ玉子を撹拌する音。ジュジュっと玉子が焼けたフライパンの上に注がれ焼かれる音。音が静かになると同時に、おいしい匂いがただよってきて、そして完成。やってくる。

いつもながらうつくしいサンドイッチです。
薄切りのパン。
中にたっぷり具材を挟み、4切れに几帳面に切りズラリ並べる。
玉子は東京では少数派の卵焼き。
その断面のツヤツヤとして、みずみずしくて、膨れ上がったような姿にウットリします。
どちらもレタスの葉っぱがはさまり、シャキシャキとした食感にみずみずしさをくわえてくれる。
焼いたパンはカサカサ前歯をくすぐったくする騒々しさで、小麦の香りも強く感じる。
なにより挟んだハムのムチュンと感を引き立てて、ほんのあったかな温度感がレタスを冷たくよそおうステキ。
一方焼かないパンは卵焼きと一体となり、前歯を包み込みつつ歯切れる。最初はちょっと抵抗します。ちぎれまいとして中の玉子をジュワリと潰し、歯切れた瞬間、再び焼いた玉子も一緒にはぜる。
同じパンでも状態が違うとこれだけ味、食感が変わるんだなぁ…、ってあらため感心。

のんびりとした朝のココ。6組ほどがいましたか。
みんなサンドイッチをもれなくたのんでたのしんでいる。注文の内容を聞くと、三者三様のチョイスにそして組み合わせ。チーズにツナ…、とか野菜にフルーツとかなんだか食べてみたくなるような組み合わせもあり気持ちがふわふわ、漂う感じ。
そうだと玉子とハムをひとつにまとめてミックスサンドを作って食べる。
それぞれのパンをそれぞれ一枚ずつそのまま食べて、ひとつにあわせトーストブレッドとそのままのパンが一度に口の中にやってくる不思議な感じにニッコリします。具材もタップリ。口の中の満たされる感じがステキなオゴチソウ。
さて、玉子とハム。どちらを最後に食べようかと食べつつずっと迷って結果、ハムサンドイッチを最後に残した。やっぱり焼いたパンの食感、味わいに負けたような感じかなぁ…。酸味やさしいコーヒーと一緒にパクリ、そうしてゴクリ。仕事に向かってレッツラゴ。

 

関連ランキング:喫茶店 | 有楽町駅日比谷駅銀座駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。