湯切りをチャッチャと女道場

高松にきて昼をうどんで。

on讃岐うどんの旬は冬…、ってボクはずっと思ってる。水が冷たくなる季節。麺がおいしくなる季節。
それと同時にこの季節だけのメニューがうどん屋に登場するのです。それを食べよう…、と、商店街の中にある「女道場」って讃岐うどんの店にくる。

女性だけで運営している店なんです。それで名前が女道場。
麺を打つのも、切るのも、そして天ぷらあげる人もみんな女性でお店の表から麺を作ってるところが見えるんだけど、優雅でけれど力強くてウットリします。
若い人からおばさんまで、老若女女が揃っニコニコ明るくうどんをふるまう。ただそれだけで無条件にうどんの味がやさしく感じる、のどかな雰囲気。お店に入るといきなり大きく奥に向かって続く大きなカウンター。

讃岐うどん屋では当たり前のセルフサービス。
最初にうどんのサイズをたのみ、具材や出汁は自分で自由にというスタイルは、今では全国区になってしまった。なんちゃら製麺のおかげであります。
けれど、この店。自分で湯がく。この店が特別というわけでなく、もともと讃岐のうどん屋ではこういうシステムのお店が普通。

on yukiri麺を注文するコーナーの横にお湯を蓄えた大きな湯槽。
テボが上から吊るされている。
あらかじめ茹でたうどんを丼の中に入れて、どうぞと手渡され、それをちゃっちゃと茹でて仕上げる。
茹でるというより湯通しで、けれどなんだかうどんを作ってるって気持ちがするのがオモシロイ。子供たちなんて大喜びです。

コツがいくつか。
麺をお湯にくぐらせて、10数えるほどガマン。麺を壊さぬように、あまりゆすらずじっくり温度を上げてやる。
よき頃合いで持ち上げたならそのテボの下に丼を添えてお湯を受けてやる。うどんを茹でたお湯が丼を温めてくれるわけですネ。
そしてちゃっちゃと湯きりして、お湯が垂れなくなったところで、湯で温めた丼の中に移してやる…、と言う手順。
しっかりしました…、気分はうどん職人ですな(笑)。

on lunchそれに出汁。この出汁もセルフサービスで入れ放題なんだけど、今日は季節の「しっぽくうどん」。
ごぼうに大根、ちくわ、人参、椎茸、鶏肉とそれらを食感残るように切り分けて、味噌の風味の出汁で煮込んでとろみをつけたスープが別添えでやってくる。
それをうどんにバサっとかけて味わう料理。
味噌の風味の甘口けんちんうどんのような味わいで、体がポカポカあったまる。

旨いのですよ。クチュッと潰れる大根のおいしさたるやもうウットリ。
具材の一つ一つがおいしい以上に、具材の旨みが溶け込んだ出汁がおいしくうどんを食べてる暇はないほど(笑)。
だから夢中に汁をハフハフ食べてると、うどんが残る。
そしたら出汁を張りに行く。蛇口をひねると出汁がでてくる、それもいくらだって使いたい放題というのがなんともウレシイ。
けんちんうどんの〆に、けんちん汁の風味がかすかに漂うかけうどんを食べて仕上げる。なんたるシアワセ。

on sippokuon kakeネギや生姜が入れたい放題というのもありがたくって、何しろかけ出汁のおいしいこと。
塩の旨みがきっぱりしてて、いりこの香りに渋み、酸味がほどよきバランス。
それに比べて麺はなめらか、やわらかめ。ゴリゴリするような歯ごたえを期待して食べるとしたたか失望するような普通の麺。

出汁をたのしむうどんなんでしょう。
もしこれが麺を食べるうどんだったら、その麺をお客様に勝手に茹でさせるなんてことは考えつきもしないと思う。
このやり方が、実は讃岐うどんの振る舞い方の基本でつまり、讃岐のうどんも出汁が命のうどんだったに違いない。

バリバリ、衣がザクザク揚がった天ぷらが種類豊富に揃ってる。
揚げたばかりの鳥天は、ふっくらしててかみごたえも抜群で、インゲン豆も自然なおいしさ。ウィンナさんがフライじゃなくて天ぷらになり、しかも串刺し。よもやこんなことになるはずがないと思っているに違いない。
でも実は、ウィンナ天のおいしさにおじさん度肝を抜かれます。お腹ほどよく満たしてこれからちょっと家族のミーティング。

 

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高松に向けて移動の途中。西に向かって飛行機は行く。

sora1sora2K列に座って運が良ければ東京の街を中心に、関東平野が向こうへ向こうへと広がる景色が眼下に見える。
空は青くて、しかも澄んでいるからでしょう。
遥か遠くまでクッキリ、小さな高低差さえ感じられるようでウットリ。
上空の空気も安定しているからか、フライトとてもなめらかで、思わず眠気がやってくる。
かなり気持ちよくぐっすり寝ました。
朝が早くてその分、本当にぐっすりしてたら、ガタンと、急に機体が揺れて目がさめる。

窓を覗くと下にアルプス。一直線に連なる山の頂きに、雪が積もってキラキラ眩しい。あぁ、冬だなぁ…、暖冬だって言うけどやっと本格的な冬が上から降りてくる。
今年も10日の今日のコト。

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