渋谷スクランブルスクエア

渋谷の駅にビルが出来た。
渋谷スクランブルスクエアって名前で47階建てという超高層。駅前に数年前に完成してたヒカリエってビルと対峙するような緊張感が渋谷の空の景色を変えた。
駅前じゃなく、駅を抱きかかえるようにデザインされててまもなく渋谷駅の改良工事が完了すると、渋谷の駅からほぼダイレクトでアクセスできるようにもなるんだ…、という街の要にもなりそうなビル。
最上階に展望デッキがあるというので行ってみる。
ちょっと面倒くさいシステムで予約がなくちゃ入れない。会員登録しないと駄目だしスマフォやPCからじゃなくちゃ駄目だし、決済してから5分以上たたないとQRコードが発行されなかったりと、途中何度か挫けそうになってそれでもやっと屋上に上がったら…。

これがすばらしかった。渋谷の周りにはこれと言って背の高い建物がない。だから遠くまで眺望が続いて見えるのですね。西新宿に赤坂、六本木、大手町から丸の内と超高層ビルが集まる場所が手にとるように見て取れて、それらの間に皇居や新宿御苑が緑の島のように浮かんで見える見事な東京の街。
東京タワーもスカイツリーも、そして富士山までもが一望できるこんな展望台は他になかったんじゃないかなぁ。なによりガラスの壁はあるものの天井はなく空の下。ヘリポートに人工芝を敷いていて、そこに寝転ぶと空に浮かんでいるような感じさえする。オキニイリ。

その展望デッキから直行エレベーターで下におりると商業施設フロアの一番上に降りることになる。
エスカレーターでおりてくと飲食フロアに物販フロア。
そして地下の食品フロアまで、街歩きしているような気持ちになってく。

へんてこりんなレストランが結構あって、おもしろかった。
例えば「MONJA」って店は、肉ビストロみたいなモダンで贅沢なインテリア。
なのにテーブルには鉄板が置かれててお店の人がそこでもんじゃを焼いてくれる…、って趣向。
渋谷だなぁ…、ってしみじみ思う。立ち食いの天ぷら屋があったりもして、贅沢系ばかりじゃないのがいいなと思う。
こういう超高層ビル内のレストランはちょっとでも多くの客席を窓際に作りたいから、厨房の場所の配置にかなり難儀する。
大抵通路に面したところに配することになるんだけれど、それを逆手にとって料理があがってくるデシャップが、なんと通路に面したところにあるという不思議レイアウトのスペイン料理。衛生基準をどう保つんだろう…、って保健所目線でみてしまう(笑)。
伊藤園のお茶カフェ。ツタヤブックストアという名前の、本をインテリアにしたスターバックス。つるとんたんに鼎泰豊と商業施設の常連ブランドもしっかり顔を揃えていました。

東急ハンズがワンフロアを使ってて、さすが渋谷と思うと同時に、DIYで始まったこのブランドも今やすっかり生活雑貨のお店になった。「百貨」よりも「雑貨」の時代の象徴かなぁ…、オモシロイ。
物販フロアはユナイテッドアローズがあってシップスもあって、トゥモローランド、エディフィスなどなど、どこにでもあるお店ばかりが目立つさみしさ。
かわいいモノをかわいい値段で売るのが原宿。
かわいいものをかわいくない値段で売るのが渋谷。なのにかわいくもないものをかわいくない値段で売られてもなぁ…、って思ったりする。

地下一階のキノクニヤグルメマーケットは面白かった。スーパーマーケットとベーカリー、デリカテッセン、コンビニエンスストアをガチャッと一緒に押し込めその真中にイートインとバルを置く。昔、雪印さんの業態開発で「デリコンバール」って業態を考えたことがある。デリカテッセン、コンビニエンスストア、そしてバルをユニット化してひとつにまとめる。当時は時期尚早で現実化が見送られたけど30年たって、それがこうして現実のものになったんだ…、って思うとたのしい。

それにしてもレストランフロアや食品フロアは人で溢れておりました。人気の店には人が並んでウェイティング。ただ、出来たばかりの商業施設に人気のお店がすでにあり、人気を得ない店はガラガラ…、ってところに今の情報過多を感じたりする。
ちなみにこのビルがハブとなってヒカリエ、渋谷ストリームという超高層ビルがつながっている。ならば渋谷ストリームはどうかと思ってやってきてみてその悲惨なることにびっくりします。
まぁ、開業してからいままでブレークすることなく「新品廃墟」のようになってたビルだからしょうがないかと思いもする。
ビルのメインテナントはグーグルで、それが拍車をかけてるのでしょう。かつて商業施設は浮き沈みが激しく、オフィスビルはランチが手堅いからリスクの少ない出店場所と言われたこともあるけれど、優良企業は自前でランチスペースをもつ。飲食店にとっての競合はみえないところにたくさん潜む。大変な時代になったと思う渋谷の今日のこと。

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