洋食げんぱち。ワイアのクマさん、DDの甘いご褒美

曙橋から地下鉄に乗りススっと3駅、神保町にやってくる。
軽くたのしい打ち合わせ。昼ごはんを「げんぱち」にした。看板には「洋食げんぱち」と書かれてる。
生活感を感じる建物。店に入ると大きな厨房。壁や仕切りはなくて奥まで見通せる…、今様にいえばオープンキッチンというところだけど、昔の店はこういう造りがよくあった。
洋食店というよりどこか割烹料理店のようなしつらえで、そこになんだかホッとする。
ランチは気軽なセット、あるいは洋食弁当がメインの献立。150円追加すると、ライスを「のり弁」に替えてくれるというのが人気。生姜焼き(ピカタ風)というのがかなり独特で、それも食べられる「ランチセット」をたのんでライスをのり弁にする。1000円ちょうどという気軽な値段。
時間は12時ちょっと前。次々、お客さまがやってくる。近所のサラリーマンがメインでしょうか…、2人、3人連れ立ってお店はにぎやか。5分足らずで料理は完成。お待たせしましたとやってくる。

お膳の上はにぎやかです。
ピカタ風の生姜焼き。
エビフライが2尾にしらすおろしに漬物。
味噌汁、そして弁当箱。
蓋をあけると海苔がペロンと貼られたご飯。たしかにのり弁風であります。
海苔には醤油が塗られてて、めくるとなんとご飯の間にも海苔が一枚。
いわゆる「中入れ」スタイルです。

こわめに炊かれたご飯はコツコツ奥歯を叩く好みの状態。
ただのご飯を弁当箱におさめて海苔をのっけただけで、なんでこんなに贅沢に感じるんだろう…、ってニッコリします。いい工夫。

生姜焼きは生姜の風味はそれほどなくて、けれど卵で覆われふっくらジューシー。
ラードで焼いているのでしょう…、脂の風味と甘みがおいしい。味がしっかり入っているからそのままご飯のおかずにほどよい。
エビフライにのせられてるのはタルタルソースじゃなくてガーリック風味のマヨネーズ。エビはブリッといい状態で、こんがり揚がったパン粉衣がザクザク壊れて散らかる感じがいい感じ。
しらすおろしはみずみずしくて、ピカタ風の脂をスッキリしてくれて出汁のしっかり効いた味噌汁もほどよくおいしい。なによりのり弁をワシワシ食べるのがたのしくてお腹も気持ちも満ちました。

 

関連ランキング:洋食 | 神保町駅九段下駅竹橋駅

 

明日から出張。出張に出ると歩く機会がなくって弱る。
今日はまとめて歩いておこうとテクリテクリと東京駅を目指して歩く。
途中、神田スクウェアって大型ビルがあって、その前庭にワイアフレームでできたクマさんが座ってる。
よくできててネ…、見る角度でクマの表情が変わって見える。
お腹の部分が大きく空いていて、ここにタナカくんを座らせてミッドサマーごっこをすれば盛り上がったに違いなく、代わりにチョコっと座ってゴクリと冷たい水を飲んで休憩。
再び歩いて大手町。この界隈は贅沢なビルが建ち並んでていろんなビルのロビーを出たり入ったりしながら見て回る。涼しくなったり暑くなったりが今の季節はちと面倒。突然空が暗くなり遠くでゴロッと雷の音。ちょうど目の前にディーンアンドデルーカがあり、そこに飛び込みお茶にした。

思い出の多いお店であれからしばらくこれなかった。
東京駅の近所で待ち合わせたり、出張前のおしゃべりしたりするのに頻繁に使っていた店。
出張前にお茶をしてると、しばらく会えなくなるのがさみしくて出張したくなくなっていた。
そんな気持ちを思い出すのが辛かったけど、こうしてお茶をたのしめるようになったよ…、ってシーリングファンをみながらちょっと呟く。
アイスラテをもらってお供にオレンジコロネ。
パイ生地を螺旋状の筒形にして中にクリームを詰めたもの。ハトロン紙の片側をキャンディーみたいにギュッと絞って、反対側の筒の入り口に砂糖漬けにしたオレンジピールをふたつ貼り付けやってくる。

かなりよく焼き。よく焦がされた生地がザクっと壊れる。でも散らからないの。中のクリームが生地を全部まとめてとろかし消えていく。
焦げたパイ生地は香ばしく、軽い渋みがぽってりとしたクリームの甘みをキリッとひきしめる。
これはおいしい。パリパリなのになめらかで、甘いくせしてあとくちスッキリ。苦味ゆたかでふくよかな味のここのラテとよくあうおいしさ。
それにしても、ここもアイスドリンクを紙のカップで出すようになったのネ。これって環境のためなんだろうか…、それとも手間を省きたいから?
よくわからない。なやましい。

 

関連ランキング:カフェ | 大手町駅東京駅二重橋前駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。