沼津港の寿司、虎屋菓寮の冷やした汁粉

夜から家にこもりましょう…、と、買い物をしに新宿に出る。
ついでに昼食。
沼津港で寿司にする。
早く食べて早く買い物して早く家に帰りたくって開店と同時に到着。いつもならば開店前から行列があり店に入るとベルトの上はすでにお皿がぎっしり回っているんだけれど、さすがに今日はファーストゲスト。ベルトの上もガラガラでした。食べたいものを注文しようとしたら「今日は貝の仕入れがあまりないんですよ」…、と。
たしかにいつもここに来ると最初は貝ばっかりたのんで食べる。夏ですものネ…、しょうがない。あるものの中から気になるものを4皿。活きたホッキにタイラガイ。活きつぶ貝に真ツブガイ。

実は真ツブガイは活きつぶ貝のつもりでたのんでしまったもの。
いつもは活きつぶ貝ばかり食べてて、真ツブははじめて。
活きつぶ貝はゴリゴリしてて噛んでるうちにとろけてく。ところが真ツブはパリパリポリポリ、奥歯で破裂するように砕け続ける感じがたのしい。
むっちりとしてミネラル分を感じるホッキ。
繊細で上品な旨味を吐き出し、ザクザク歯切れるタイラガイも堪能します。

シャコが大きく立派でニッコリ。ただ女の子じゃなく男の子。ふっくらしていてみずみずしくて卵がない分、身厚なところがたくましい。
脂ののったシマアジに、うに。
ここのうにはいつ食べても感心するほどぽってりしていて旨い。香りゆたかで磯の風味が口に広がる。海苔の風味もなかなか上等。

コハダをたのむ。今の時期のコハダは大きめ。むっちりしてる。酢じめの状態はいつも以上に強めで今の季節の味を感じるゴチソウ。何よりこのギラッとひかる肌のツヤツヤ、色っぽいこと。オキニイリ。ふっくら炊いた穴子をこんがり表面だけを焼いた握りは舌の上でとろけてく。

今日一番の発見は炊いたタコ。上に甘辛のツメをぬってもらって食べる。ツメの香ばしさとタコの風味。噛めば噛むほど旨味がにじみ、口の中でとろけていくのが味わい深い。若い頃には食べようと思わなかったネタをおいしく感じる年頃。オモシロイ。
徐々にお店にお客様がやってくる。けれどいつもはインバウンドの人たちでにぎわうここも台風が来るからということだからでしょうか…、インバウンドの人はほとんどみかけない。かわりにおじさんたちが一人でのんびりビールを飲んで寿司をつまむという景色。のどかな感じも悪くない。
トロの鉄火とかっぱをもらって〆にする。きゅうりを細切りにせず太いままで巻くこのスタイル。カリカリとした食感とみずみずしいのがオキニイリ。

 

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さて買い物をと伊勢丹に行く。
人出は多くも、みんなどこか浮足立ったような雰囲気。早くテキパキ買い物をして、早くうちに帰りましょう…、というムードがあって人数以上のニギワイ感じる。まさかと思って地下にある虎屋菓寮をのぞいてみました。夏の季節は宇治金時を求める人たちでいつも行列ができてるお店。早い時間帯ということもあったのでしょう…、ガラガラでした。先を急ぐ気持ちもありはするけど、これ幸いとお茶にする。
友人はかき氷にするというのでボクは冷やし汁粉をたのんでわけることにする。こしあんを丁寧にのばして作る御膳汁粉に氷を浮かべて冷たくしたもの。白玉団子がスベスベとして、ひとすくいごとに口の中に豆の軽い粉っぽさが広がる感じをひきたてる。
ほどよき甘さとほどよき冷たさ。こういう夏の甘味がおいしく思う年頃にやっとなったなぁ…、ってしみじみ思う。

友人は宇治金時の練乳がけを選んでたのむ。
最初から練乳をかけてお出ししましょうか…、って言われたんだけど、別添えでって。結局全部かけてしまうから最初からかけてもらっても同じことなんだけど、宇治色の氷を自分で汚していくのがたのしくてって。
底に隠されたあんこは半分量にしてもらう。
それでもたっぷり…、氷がやっぱりザクザクしてて、昔のふっくら氷がしみじみなつかしい。
氷をもらって冷やし汁粉にひたして味わう。冷たい汁粉がよりひんやりと。凍った氷の冷たさがほどよくなるのがオキニイリ。汁粉の中に浸かってた白玉一個、氷の上にのっけてしばらくそのままにして、氷と一緒に食べると団子の食感、アルデンテ。抹茶グラッセで喉を潤し、さてお買い物。出陣す。

 

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