永坂更科布屋太兵衛のなめこおろしそば

今日は午後からうだるような暑さ。
9月くらいの気温なんだという一日で、セーターを着て出てきたら体の芯まであったかくなっちゃった。
家に帰る前に虫養い。
新宿駅の西口を出て、ちょっと歩いた地下1階。永坂更科布屋太兵衛にやってくる。
いかにもそば屋のテーブルって感じの小さなテーブル。小さな椅子。座るとシャキッと背筋が伸びる。
左隣にはおじぃさま。日本酒をちびりちびりとやってらっしゃる。右隣りには20代の女性3人。カレー南蛮に天ぷらそば、天せいろをおいしい、おいしいって食べていた。新宿駅を取り囲む若い女性を対象にした商業ビルに不思議なことにそば屋さんがない。ラーメン屋はうんざりするほどある。うどん屋もある。スパゲティーの店もあるのにそば屋がないのってなんだか不思議。

変わった蕎麦の店でなくてもいいんです。
普通の蕎麦がおいしいお店。女性がくつろげるインテリアで、野菜の煮付けやサラダがおいしいそば屋なんていいなと思う。業態開発やテナントリーシングをするときに流行りばかりをおいかけて結局、どこにでもある店ばかりができちゃうけれど、新しいものって案外身近の古いところにあったりする。オモシロイ。
大抵ここでは極太の生粉打ちそばか、天ぷらそば。親子南蛮そばなどたのむ。けれど今日はちょっと変わったものをたのんで食べてみましょうと、なめこおろしの冷たい蕎麦。

テーブルの上がたちまちにぎやかになっていく。
から汁、あま汁と2種類のタレが徳利にたっぷりと。
ネギとわさびの薬味にそば猪口。
大きな鉢に大根おろしがどっさり。
サイドになめこが盛り付けられて蕎麦の到着をじっと待つ。
十割のいわゆる普通の太さの蕎麦。
せいろの上にふっくり置かれた麺は潤い、みずみずしくてさっそくそばをなめこおろしの器に入れてから汁をかけてグルンと混ぜる。ズルンとたぐると大根おろしの甘いコト。甘み控えめのから汁でありつつ、間違ってあま汁使ってしまったか…、って思ってしまうほど。ただ自然の甘さでなめこのヌルンとした食感もかなり独特。オモシロイ。

蕎麦に七味をパッパとふる。赤唐辛子より胡麻がたっぷりちらかって辛味よりも風味が立ってお腹が空いてくるのがたのしい。
から汁がいつものそれかたしかめたくて、そば猪口に汁を注いで蕎麦をズルン。スキッと醤油の香りが鼻から抜けていききっぱりとした切れのよい味。出汁の風味はどっしりと、あぁ、これだ…、っていつもの味を感じてニッコリ。
蕎麦湯を注いで〆にする。刻んだネギとわさびを入れてそこに熱々の蕎麦湯をいれると、ネギの香りや出汁の風味がフワッと漂う。そのまま食べると醤油の香りが覆いかくして気づかなかった鰹節や昆布の風味を感じるところが心憎い。お腹もスッキリ満たされる。

 

関連ランキング:そば(蕎麦) | 新宿駅新宿西口駅新宿三丁目駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。