水ようかんに蕎麦三昧

朝食代わりのお寿司を食べて、伊勢丹の地下をブラブラ歩く。今日もスゴい人でにぎわっていて、どこかウキウキしている様子。
いいデパ地下って人をニコニコ、ウキウキさせる魅力に溢れているんでしょうネ。
さっきご飯を食べたばかりというのになんだかお腹が空いてくる気がするほど。そうだ、食後の甘いもの…、と虎屋菓寮にやってくる。

甘味はすっかり夏模様。
生菓子の今のおすすめは水ようかん。抹茶グラッセと一緒にたのむ。

水ようかんとはよく名付けたなぁ…、と感心するほどみずみずしくて、口に含むとサラリと溶ける。溶けて冷たい汁粉のようになって舌を潤し消える。
舌の上にあるモノの正体はこしあんだ…、ってわかってはいる。けれどザラザラとした豆の食感やひっかるような感じがなくて、甘くておいしい水になって消えているのにウットリします。

抹茶グラッセはふっくらとした泡がおいしく、これが抹茶と水だけでできているとは思わぬ喉越し。風味に味わい。カチ割り氷がカチンカチンとグラスを叩く音も涼しく、口にも涼しい。けれど不思議と冷たすぎたりしないところがオモシロイ。
友人は宇治金時の練乳がけ。スプーンをひとつ余分にもらって横取りしながら喉を潤す。底に沈んだあんこもおいしい。けれど水ようかんをひとかけスプーンにのっけて氷をすくって食べる。
するとサラリと氷と水ようかんが同時にとろけてなくなっていく。考えてみれば氷も水が固まったモノ。水がおいしく豊富な日本。お菓子までもが水でできてる…、と思うとなんだかニッコリしました。オキニイリ。

 

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ブラリブラリと新宿の街を東側から西側へ。街観察をしながら歩いて、そろそろお昼をと蕎麦屋を訪ねる。
新宿という街にはおいしい蕎麦屋が少なくて、ちょっと苦労する。
神田、上野は蕎麦屋のメッカ。
新宿にはカレー屋だったりとんかつ屋の老舗は多く、けれど不思議と蕎麦屋が少ない。
街が栄えた時代違いで飲食店の主役も変わった…、のかもしれない。
新宿西口の「渡邉」という店がそうした中でも旨い蕎麦をだすというので有名で、いつもにぎわう人気のお店。今日もお店はほとんど満席。にもかかわらず次々お客様がやってきて、待ってでもとずっと行列。
ボクらもちょっと待ってお店の中に落ち着く。

蕎麦は打ち立て、切り立てで粉からうって作る様子がガラス越しに眺められるのがおいしい雰囲気。臨場感。「蕎麦三昧」というココの人気の料理をたのむ。
ざるの上にこんもり蕎麦の山3つ。それぞれ胡麻に海苔、鰹節がのっかって、それぞれ風味違いをたのしむ。普通のつけダレの他に山芋とろろをすったモノ。上には青海苔をパラリとかけて見た目キレイで涼しい感じ。
風味豊かな端正な蕎麦。スルンと口の中に入って蕎麦の香りをまきちらす。タレは甘み控えめ、醤油の風味がしっかりとしたかなりの辛口。蕎麦の先をちょこんと浸して食べて十分、味が整う。とろろ芋との相性もよく、まさに江戸前って感じの味わい。

蕎麦湯を注ぐと香りがフワリと立ち上がる。鰹節からとったおいしい出汁の香りで、飲むと旨みが口に広がる。醤油が閉じ込めていた出汁の旨みに最後に鰹節の酸味がキリリと後口引き締めおいしくさせる。
天重をたのんで分ける。エビの天ぷらのざっくりとした衣のおいしさ。エビもしっかりたくましく甘み、風味が力強い。タレは強めで油混じりにご飯を覆う。かなり濃い味。サイドに鰹節をのっけた大根おろしが一緒についてきて、それを食べつつ口の状態整え味わう…、と、粋な趣向がありがたい。

 

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