母子3人、温泉旅

母の日を前に温泉旅行を母とする。
妹と一緒に都合3人でのんびり旅をしようとまずは中国料理で昼のおなかをこしらえる。
どうせお風呂に入るんだから、髪はセットをしないでそのまま自然体。

写真はあんまり撮らないで…、ってのを隠れてパシャリと撮った。

夜は日本料理を食べるのだから昼は中華でと、いつも泊まるホテルの中国料理のお店を使う。
ランチメニューをみるもどれもが帯に短し襷に長しで、アラカルトメニューから好きなモノを選んでたのむ。

まずはスープ。
カニとフカヒレの塩味スープで旅の成功をまず祈る。
龍がつかむ球のごときステンレスでできたボールのような器。球の上半分をクルンとあけると中になみなみ。ぽってりとしたとろみのついたスープが入って、中には細かなフカヒレとカニのほぐし身。卵白が雲のようにフワリと浮かんで、おいしい香りで食欲さそう。空飛ぶ龍がつかんだ球の中に再び空を見つける…、って趣向がたのしい。しっかりとしたスープの味に塩がクッキリ、輪郭つけて、お腹をやさしくあっためる。

それから点心。5点盛りっていうのがあって、まずそれたのむ。
小籠包に魚のすり身を梅の風味と色つけた生地で包んだ饅頭。フカヒレ餃子にエビのすり身の薄皮餃子。肉焼売と色とりどりで、味わい多彩。せいろの中で湯気立てやってくるのがなによりオゴチソウ。
小籠包は専用の器を敷いてやってくる。生地を破って中のスープがたれ出さぬよう、柄を持ち上げて口から出迎え食べていく。とは言えレンゲのように凹みがついていないから、ボーッとしてるとスープが垂れてもったいなくなる。チュチュっと吸ってハフっと食べる。
韮饅頭を追加してムチムチとした生地の食感、焼けた香りをたのしんだ。

野菜を食べたい。
それで季節の野菜炒めを作ってもらう。
青梗菜をメインにパプリカ、黄色いズッキーニ。しめじにエリンギ、玉ねぎにネギと野菜は多彩。
鶏がらスープと塩、油。
さっぱり味を整えて、なによりシャキシャキした食感が鮮烈で良い。
みずみずしい野菜を使って、そのみずみずしさがそのまま野菜の中に残って仕上がるステキ。
野菜炒めって火の料理。
家で作ってもなんでこんなにおいしくなってくれないんだろう…、家で作るとみずみずしさがなくなって、水っぽくなる。みずみずしさと水っぽさって似ていてまるで違うんだよなぁ…、って思って食べた。

ちなみにこれを「野菜の塩味炒めでございます」と持ってきたのを「野菜のシアワセ炒め」と聞き間違った母がニッコリ。「本当にシアワセにしてくれる味ネ」って言ってうれしそうに食べていた。シアワセすぎる聞き間違い。

〆に酸辣湯麺にした。辛いものを食べたいと、担々麺にしようかそれとも酸辣湯麺。ちょっと悩んで、ビリビリ辛い方がいいねと酸辣湯麺を選んで食べた。
胡椒がたっぷり。酸っぱさやわらか。ラー油の香りがおいしくて、食べた瞬間、舌にピリリとラー油が香る。後からあとから胡椒の辛味がおいかけてきて、ずっと辛いのにやめられない。フウフウハフハフしながら汗をかく。
食後にマンゴープリンを食べて、今回の旅の予定を2人で予習をします。金曜日。

街から一時間ほど電車にのって温泉旅館に移動する。
家族3人水入らず。
母が住む街とほぼ同じ地域ではある。
けれど、電車でちょっと移動するだけで気持ちが変わる。
そう言えば長い間、母と一緒に旅行というものをする機会がなかったなぁ…、と思うとなおさら、旅は楽しい。
旅館についてお部屋に案内される前に、お薄をいただきホっとする。それにしても母と妹のどんどん似てくることにはビックリ。当然ながら…、ではあるのだろうけど、顔や体つきだけじゃなく性格や考え方が似てくるところもオモシロイ。

お風呂に入ってのんびりし、料亭個室で晩御飯。せっかくだからと泡をもらって乾杯し、たのしい食事のはじまりはじまり。

まずは前菜。
一口ずつの料理をあれこれ。
なぜだかそこに柏餅があるのが確かに季節的ではあるけれど、オモシロイなぁ…、と思ってパクリ。
シャンパン、ゴクリと食べるとこれが案外おいしい。
甘いモノで酒を飲んで旨いと思う。
酒飲み的な感度に笑う。
タケノコと魚のすり身で作った真丈。上等な出汁と一緒に味わい、お腹をやさしく温める。
刺身はカンパチ、鯛にイカ。ゴリゴリとした活け〆ならではの歯ごたえに、あぁ、四国の刺身…、ってにっこりします。イカはネットリ、甘くてなめらか。
刺身を食べるかたわらで、牛の赤身を焼き、食べる。鯛を甘辛出汁で煮込んだ料理に、酢の物が来てそろそろ〆。
笑っちゃうのが讃岐うどんと雑穀米が一緒に並ぶ。うどんは汁の変わりというコトなのだろうし、讃岐にきたらたしかにうどんを食べたくはある。
とは言え旅館の〆にうどんと飯を喰うとは、さすがうどん県は奥が深いなぁ…、と思ってズルリ。それからパクリでゴキゲンになる。

食事を終えて部屋に戻って、いろいろおしゃべり。話はじめるとなかなかとまらず、ひさしぶりにテレビをつけぬ夜となる。布団に入ると、ふりはじまった雨の音がパラパラなんとも心地よい。
朝になり、再び昨日のお部屋で朝食。大きなかごにズラリ並んだ料理の数々。いろんな工夫があってたのしい。柳ガレイを自分で焼いたり、味噌汁が小鍋に入って暖められているところとか、大きな旅館で熱々状態で料理を出すのがむつかしいのを、工夫で補うたのしい工夫。
そう言えば昨日の夕食に天ぷらがでてこなかった。焼いたり炊いたりは大量調理ができるけど、天ぷらだけは人手がかかる。いろいろ考えメニューを決めた結果なんだろうって思って感心。腹、満ちた。

コメント

  1. ボルテイモアのおかず

    お母様と妹さんお三方で温泉旅行、楽しそうです、良かったですねー!
    お母様が先回と同じ花柄、でも中を無彩色ぽく着られて、こういう着こなしもあるのね、と思いました。妹さんが地味なお色で、お二人並んでお綺麗。
    美味しそうなご馳走の数々、こりゃあ話が弾むでしょ、と思いながら拝読してました。柳ガレイを自分で焼くというのが旅館のミニイベント風?で面白いですね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      ボルティモアのおかずさん
      今回の旅ではいろんな話をしました。
      そろそろ一人でがんばるという意地を張るのをやめて、妹家族と一緒に住もうか。
      妹の家は母が長らく住んでいた鎌倉にあるので、ボクも頻繁に会えるようになるしね…、ってそんな話をすることができたのが最大の収穫。
      いろいろ準備に時間がかかることとは思いますが、来年のお花見は新しい環境でできればいいな…、なんて考えています。

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