母とボク。好きと嫌いをたしかめる夜

徳島で仕事を終えて電車で高松。
母と一緒に夕食をとる。
いつものホテルの中国料理のレストランにて、いつものようにゴキゲンディナー。
母がテキパキ食べたい料理を選んで注文。
ボクはただただご相伴。

まずは前菜の盛り合わせ。

蒸鶏に塩ダレにからめたネギをタップリかけたもの。太いクラゲの醤油漬けに酢漬けの白菜。
クラゲと白菜は母もボクも大好物でまずなくなった。
ただ母は蒸鶏になかなか手を出そうとしない。聞くと「ワタシ、茹でたり蒸したりした鶏の皮が怖いの…」って。
母と2人で食事をしてると、ボクの嫌いな食べもののルーツを見ているようでたのしい。なるほどボクの鶏皮嫌いは母の嫌いなものだったか。
そう言えば、うちで鶏肉と言えば胸肉、あるいはささみ。胸肉のときは皮をキレイに剥いで使っていたような…。オモシロイなぁ…、って笑っちゃう。

フカヒレスープをもらって食べる。
金属製の蓋つきカップに入ってなんともうやうやしく。
蓋をあけるのがたのしくて、2人で開けてワーキャー騒いで写真を撮る。
とてもたのしく、おいしさ倍増。

牛肉好きの母が選んだオリーブ牛の黒胡椒炒め。
そこに大量の油通ししたじゃがいも発見。
「ワタシ、じゃがいも苦手なのよね…、だから全部食べちゃって」って。
ボクの家では一時期、じゃがいもが主食じゃないかっていうほどじゃがいもの料理が多く登場してた。例えばすき焼きにも茹でたじゃがいもが入ってて、結局、最後は肉じゃがみたいな料理になっていたのだけれど、母が嫌いだったとはかなり意外で、ビックリします。
だってお父さんとあなたが好きだから作っていたけど、ワタシはほとんど食べなかった。しかも具合の悪いことに、煮込んでるうちに鍋全体にじゃがいものかけらやトロミがついてきて、それも苦手でゲンナリしてたの…、って。

なんだか聞いてて申し訳ない気持ちになった。
おかぁさんという仕事は、自分の好きや嫌いよりも、家族の好きや嫌いを優先する仕事。
大変だったね…、っていうと、でもかなりしぶとく抵抗したから、あなたの好きなものはほとんどワタシの好きなものでしょうね、と不敵に笑う。
たしかにそうで、ボクも笑った。

ココのエビチリはおいしいからってたのんだエビチリ。
酸味がくっきり鮮やかで、刻んだネギがソースにタップリ。とろけるけれど、シャキシャキ歯ざわりたのしくてエビのブルンとした食感を引き立ておいしい。辛味はやさしい。けれど食べ続けると後から後から辛さが積もって、口の中に汗をかく。一緒にやってくるコーンフレークスを混ぜて食べると、カリカリとした乾いた食感がとろけやネギのシャキシャキ感を引き立て口が騒々しくなる。オゴチソウ。

〆は麻婆豆腐をたのむ。
土鍋でグツグツしながら来ます。辛味よりも花山椒のしびれや香りが際立つ仕上がり。木綿の豆腐がカチッと固くて、ご飯にのせるとフルフル揺れる。辛くて痺れる味噌にまみれて口の中を熱くして、けれど豆腐自体の味や香りがうせぬところがまたオモシロイ。
そのまま食べるより、ご飯に乗せた方が辛く感じる不思議。おそらく熱々ご飯の熱をまとって辛さのホットと熱さのホットの相乗効果で一層熱く感じるのでしょう。
辛味が引くと味噌のコクや風味が舌に残ってどんどんおいしくなっていくのもたのしい。
お腹をしたたか温めて、そして別腹。母は杏仁豆腐を食べて、ボクはマンゴープリンを選ぶ。半分半分にしようか?って聞いたら、ワタシは杏仁豆腐を独り占めしたいのという。その奔放なわがままが母らしくっていいなと思った。ホっとする。

 

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