檀ふみでなく壇蜜でもなく檀れいうどんの、丸亀製麺

新宿でブラブラ。
家に帰る前にちょっとお腹をあっためておきましょうか…、と蕎麦屋、うどん屋の類を探す。普通のお店がいいというのに、新宿という街でもっとも希少で見つからないのが「普通」という店。
そうだ、丸亀製麺でものぞいてみよう…、とやってきてみる。
伊勢丹の目の前にあるビルの地下。よくぞ、こんな変体ビルの変形フロアに出店したよなぁ…、ってびっくりするような場所。セルフサービスだから出店できたんだなぁと、まずは感心。
しかもカウンターの中の厨房に8人ほども人がいて、2名が日本のおじさんでそれ以外はアジア系の人たちと、まるでバンコクの店にやってきたみたいな感じがしちゃう。オモシロイ。そう言えば、先日内緒で覗いた連日行列の天丼の店は、厨房の中がみんな外人。そこに行列する人たちの半分くらいがまた外国人とシュールな景色に、これも日本…、って思って笑った。

お店の中に讃岐富士の写真。
日本昔話にでてくるみたいなお椀を伏せたような山々。
讃岐の景色はとてものどかでおだやかで、そんな中でもひときわきれいなお椀の形の飯野山。
富士山よりも富士山らしいって、讃岐の人は自慢に思う。
実は母の実感のお寺がこの讃岐富士の頂上にある神社も管理しているという不思議なご縁もあってなおさらなつかしい。

釜揚げうどんを選んで食べる。
昔便利でたまにきていたコトがあり、でもかけにしてもぶっかけにしても出汁やタレがあんまり好きではなくってそれで、たいてい釜揚げうどんにしてた。
麺のもってる小麦粉臭さがおいしくって、出汁に少々難点あってもおしいく感じた記憶があって、それで釜揚げ。
ただ、記憶と違ってタレが少なくなりました。ミニチュアみたいに小さな鉢にほんの少々。これで全部食べなきゃいけないんだ…、っていささか不安になってしまうほど。天ぷらいくつか。すりおろした生姜をたっぷり、天かす、刻んだネギもどっさり。さぁ、食べる。

麺が感心いたしません。
ボソボソしてる。なのに妙にコシだけはある。すべすべしていて、スルンと口にはいってくるけど小麦の香りがほとんどなくて何が口の中にあるのか、わからなくなる。
国産小麦と水と塩。それだけ使って作っているという麺で、なんでこんなコトになるのか…。しかも最初は若干やせてた麺が、お湯の中でどんどん膨らみ太ってく。なのに麺はやわくならずに硬いまま。麺がよじれているからおそらく、ねじったり、よじったりしてコシや粘りを出してるんでしょう。
そう言えば、丸亀製麺の宣伝に「檀れい」が出ているけれど、同じ檀でも、檀ふみほど知的でなく壇蜜のように肉感的でもないただただ媚びる感じが持ち味の檀れいがたしかにココのうどんにピッタリ…、って妙に感心したりする(笑)。

タレは甘くて旨味は弱く、鳥の天ぷらが驚くほどにふっくら、やわらか。繊維の解け具合をみるとタップリ水を吸い込ませてから揚げてるんでしょう。安く売りつつ利益を出そうとするといろんな工夫をしなくちゃいけないんだ…、ってしみじみ思う。
カウンターの上に調味料が増えました。特に天ぷら用のソースや醤油。汁やタレに力がなくてしかも少な目。だから天ぷらを浸してしまうとタレが足りなくなっちゃうからか。これはこれでよい工夫。ただその成分をしげしげみると、とろみを出すためにワケの分からぬ成分が入っていたり、しかもこれが凍って保存されいたってわかるとちょっとビクッとしちゃう。
チェーンストアは化学でできてる。人の力を補う工夫…、あるいはコストを下げる工夫に化学を使う。しょうがないかとしんみりしました、オソロシイ。

 

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コメント

  1. りんご

    なんだかちょっと切ないお話ですね。
    鳥天のおいしさは、なんというか、キシキシした蛋白繊維の歯ごたえにこそだと思ったりするのですが。
    釜揚げうどん然り、シンプルだからこそ小細工のできない料理だなぁと思います。
    ドンピシャの物にあたると、タレやソース無しで食べられちゃうところも似てますよね。
    檀れい様からタレやソースを除いてみると…ムムム。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      りんごさん
      調味料にたよらなくてはならないようでは、本物の料理とは言えないんじゃないかと思うんです。
      脱ぐとがっかりさせられたり、話をするとあれれと思う、着せ替え人形みたいな美人じゃ、心底惚れることはできないですもん。
      関東のうどんの水準は本当に高くなりました。そんな中にあって、丸亀製麺は絶好調。あぁ、味だけじゃない外食産業。切なく、なやましい存在になったものです。

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