椿屋珈琲店、特製アイス珈琲は氷までコーヒー

ひさしぶりに椿屋珈琲店。新宿の店。
かつて「談話室滝沢」があった思い出深い場所であります。
優良企業の役員応接がテーマのようなゆったりとした空間に、役員秘書のような風情で教育の行き届いたサービススタッフのおもてなし。
ちょっと高かった。でも納得のできる値段を認める人でにぎわっていて、ボクもよく使ってた。
文筆家と出版社の打ち合わせや、芸能プロダクションの人たち、企画者とフリーランス天国みたいな場所でもあって当時の新宿のムードを感じるのにいい場所だった。なつかしい。
店は変わって大正ロマン風のインテリア。お店の人も秘書からメイドさんに変わった。値段高めで、かわりにゆったりとした空間と優雅な時間を約束しましょうという営業方針は昔のまま。サービススタッフがマスク姿であることを除けば以前とすべて同じで、コストをかけたお店の強さをしみじみ感じる。

いらっしゃいませとメニューが届く。本日のおすすめでございます…、と特別メニューに紹介されていたのがビターブレンドとエチオピア。
どちらも1200円という値段で、それをきっぱり勧めてくるところにこの店ならではの自信を感じる(笑)。とはいえ他のメニューも1000円前後。たのんだ特製アイスコーヒーも1100円だから1200円のおすすめメニューも誤差の範囲でございましょう。
お供にミックスサンドを注文します。サンドイッチにはサラダがついてて、まずサラダ。レタスの葉っぱにトレビス数枚。ぽってりとしたちょっと甘めのドレッシングをまとってて、冷たくシャキッと歯切れてザクザクくだけるみずみずしさにお腹がキリッと目を覚ます。

お客様の目の前でうやうやしくコーヒーをカップやグラスに注ぐことにこだわる店です。
アイスコーヒーも真鍮製のポットからグラスに注ぐ。
ホットコーヒーのときはカップをトレイにおいて注ぐのだけどアイスコーヒーのグラスはテーブルの上にある。
注ぐところを撮ってもいい?って聞くと、ちょっと緊張しちゃいますネっていいつつ笑顔で見事に注ぐ。
注がれるさまを見てると自然と背筋が伸びてくる。
ミックスサンドはたまごサラダのサンドイッチと、ハムとチーズと野菜のサンドイッチがひと組づつ。パンは焼かずにやわらかなまま。薄切りで味もそっけないサンドイッチにぴったりなパン。パンに比べて具材がたっぷり。だからパンを意識しないで挟んだ具材を心置きなく堪能できる。

たまごサラダにこれほどたっぷりのマヨネーズをくわえてぽってりさせることってなかなか自分じゃできない。パンが一瞬、口の中の水分奪ってぺっとりさせる。4つに切ってお皿に並べているのだけれど、パンに対して斜めに包丁を入れているから正方形でも長方形でもなくいびつな台形。それを立てて並べてるからサンドイッチが花咲くように華やかに見える。オモシロイ。
特製アイスコーヒーの氷はコーヒーを凍らせたもの。時間が立っても薄まらず苦味やさしく酸味も穏やか。のんびり味わうのピッタリな味。おゴチソウ。

 

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コメント

  1. 蜂蜜

    自分が若い頃(40年以上前)は街は昭和の臭いのする珈琲専門店がありました。
    榊さんの文面にある様な客の前で珈琲を入れて見せる場面もありました。
    懐かしいです!お供にサンドイッチとは・・榊さんがサンドイッチに見えます😁
    こういった店にはアイビールックで行きたいです。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      蜂蜜さん
      ヴァンジャケットの紙袋を小脇に抱えて…、でしょうか。アイヴィールックはボクにとっては先輩が着こなしている大人のファッション。若輩者が手を出すとやけどしそうにホットなものでした。

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