桜すしで寿司

歌舞伎町で映画を観る予定の今日。
昼ご飯を映画館ビルの近くでと回転寿司の「桜すし」にやってきてみる。
チェーン店ではない。グルメ系というわけでもなくそれでもほどほどにぎやかでやっていけてる。回転寿司業界は現在、淘汰激しい厳しい市場で中小ブランドが生き残ることは大変な環境。だからすごいなぁ…、って来るたび感心。
働いている人たちがシニア系。もしかしたら一度どこかを引退した人たちだけでやっているのかもしれません。だからといってしんみりした店の雰囲気かというと決してそんあことなく、ほどよく元気。若い人たちの騒々しい元気じゃなくてあくまでほどよい。それがよい。
ビルの一階。間口せまくて奥に深い構造だけど窓が大きく中は明るい。しかも白いカウンターに壁。真っ赤なネタ看板が大きく天井からぶら下げられているのが外からみてもめでたい感じ。だからでしょうか…、フリーのインバウンドのお客様もかなり多くてインターナショナル。

ちょっと変わった構造の店。寿司皿を乗せて流すベルトが二本並んで回ってる。お客様から見て手前のベルトは右から左に皿が流れて、カウンターの一番端で折り返し、左から右にお皿が帰っていくベルトが厨房側を流れてく。お店の人は厨房側を流れるベルトに寿司をのせるから仕事がスマート。
ベルトが直角に曲がるところが何ヶ所かあり、寿司をいろんな角度から眺めることができてたのしい。ただその構造故に同じ長さのカウンターでも流れるお皿の枚数は2倍。だから管理は大変だろうなぁ…、と思うのだけどしっかり寿司は流れてきます。
ちなみにベルトとカウンターの間にぽっかり空間がある。お店の人に注文して握ってもらった皿はその大きな隙間からおまたせしましたと差し出される。サービスしてもらってるなぁ…、って思える独特。ステキなり。

寿司をあれこれ。
まずベルトの上を流れてきた子持ち昆布。
シャリはまだ人肌でにぎりたてというのがうれしく、サクサク奥歯で砕ける魚卵の食感堪能。
ベルトの上の寿司が乾かずいい状態なのはすばらしいこと。
続いて流れてやってきたイカをパクリ。
みずみずしくてクニュっと潰れてとろけてどんどん甘くなる。
小肌を握ってもらいます。
むっちりとした青い魚のしまった肉質。ムワッとむせるような香りにほどよき酢〆の状態にうっとりします。
マグロの中とろ。ほどよき状態。
ちなみにここの寿司は大きすぎず小さすぎず、ボクの舌の上にスタッとおさまる。握った状態もやさしくハラリとほどける感じがボク好み。
しっとり煮込んだアナゴはとろけてシャリと混じり合う。ほろほろ崩れてちらかりそうになりながら、シャリと一緒になった途端においしいピュレのようになるのが面白い。
ウニの軍艦、それから小柱。海苔がパリッとおいしくてにもかかわらずウニも小柱もそれそのものの味や風味を邪魔せぬところ。あぁ、寿司って本当においしい、ステキな食べ物って感心します。

ちなみに今日も貝三昧。ホッキにつぶ貝、アオヤギと次々つまむ。今日のホッキの状態は厚みといい歯ごたえといい見事なモノでお代わりしたくなるほどだった。バリバリ砕けるつぶ貝も、軽いアンモニア臭が独特なアオヤギもどれもご馳走。
〆の巻物にかんぴょう巻きを作ってもらった。
ワサビたっぷりでネ…、ってお願いしたら断面にワサビの緑が滲んでいました。
さてパクリ。海苔が歯切れてクニュっとかんぴょう。甘くて醤油の風味が力強くて焦げたような香りがおいしい。あぁ、おいしいと思った瞬間、ワサビがビリリと涙を誘う。でも噛んで噛んでかんぴょうの甘さとワサビが一緒になるとこれがおいしく口がすっきりしてくステキ。お腹もしっかり満ちました。

 

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