東京駅の新しいそば屋、昔ながらのフルーツパーラー

東京駅の構内は大改造の真っ最中で完成後、飲食店の席数が1000席単位で増えるんだという。
もう何年も前からスタートしているプロジェクトだから止めることができなかったのだろうけれど、間もなく竣工というこのタイミングがいささか微妙。
どうなっちゃうんだろう…、ってちょっと心配。
すでに何軒か新規開業の店舗もある。北口改札からまっすぐ伸びるコンコース沿いにできたそば屋がその一軒。かつて東京駅構内には「江戸せいろう蕎麦」って名前の神田やぶがプロデュースしたそば屋があった。いい蕎麦にいい天ぷらを出すいい店で、でもなくなっちゃった。
新しいそば屋の名前は「そは’二〇」。
これで「ソバニワ」と読ませるらしく、上質でオシャレな店舗で「ダシにこだわったワンランク上のそば」を提供する「新蕎麦空間」なんだという。

おシャレなそば屋に当たりなし…、って個人的には思ってて、ここはさてさてどんな蕎麦?
自販機で食券を買う先払い式。
メニューの一番目立つところに、鴨そばだとか鴨せいろがアピールされてるところがなんだか今っぽい。
きつねとたぬきが両方のった「むじな」がそれに続いて、天ぷら、天盛り、薬味そば。
これもひとつのオシャレアピールなんだろうか。
変わっています。
確かなことは値付けは間違いなくワンランク上だということ。テーブルにつき食券渡して料理はお店の人が運んで来てくれる。時間は普通のそば屋さんくらいきっちりかかる。天ぷらそばをたのんで待ちます。かなり待つ。

天ぷらとそばが別々に運ばれてくる上等な感じではある。天ぷらを天ぷらとしてもたのしんでというアピールで、だからこういう提供方法の店では必ずと言っていいほど塩が一緒に供される。けれどここはなし。テーブルの上にも塩の用意はなかった。
ドボンと汁に漬けて食べます。しっかりとしたザクザク衣。エビは加水もゆるくてそれほど伸ばしていない案外正直なエビ。風味も味もなかなかのもの。麺はおそらく押し出して仕上げる麺でしょう。断面丸くて食感ぬるり。出汁は節の香りが力強い、クセはあるけどクセになるかもしれない味わい。悪くない。
ただこの店。なんか、お香っぽい匂いがする。仏壇の前に座っているような、よく言えばオリエンタルな、でもほのかなクセして主張の強い厄介な匂いがずっと漂っていて、気持ちがちょっとザワザワしました。オモシロイ。

 

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移動の前にちょっと寄り道。地下街の千疋屋さんでお茶にする。
紅茶のお供にオレンジゼリー。オレンジの中をくりぬき実を搾り、残った皮を器にそこでゼリーを固める。
オレンジ以上にオレンジでうっとりするようななめらかさ。
昔、伊勢丹にカンメって言うフルーツゼリーのお店があって、オレンジやグレープフルーツを器に使ったそれはそれはみずみずしくて贅沢な仕上がりに、自分へのご褒美的にときおり買って楽しんでいた。お店自体が今はもうなく寂しく思うも、代わりのこれもなかなかによし。
むっちりとしたゼリーの底にフレッシュのオレンジ数切れが沈んでて、サイドのイチゴやオレンジも甘くて香り豊かで上等。お供の紅茶の味や香りも華やかになる。これこそおめざでございます。

 

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コメント

  1. すうさん

    カンメってありましたね、なつかしい~。レモンという果物屋さんもあったな~。万惣も。好きだったお店はずっと覚えているものですね。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      すうさんさん
      カンメさんは伊勢丹にお店を出されていて、そこのピンクグレープフルーツのジェリーをはじめて食べたときの感動ったら、いまだに口の中が震えるほどの衝撃でした。なつかしいです。

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