東京駅で朝をはじめて東京駅で終える一日
東京駅で朝ごはん。ひさしぶりにオキニイリの「ファイブクロスティーズコーヒー」。
今様のセルフサービスのカフェなんだけど朝のメニューがそこはかとなく喫茶店的。
朝早くからやってくれているのもうれしい。
東京駅の構内はショッピングモールと言っていいほどお店があって飲食店もバカみたいにある。なのに朝早くからやってるお店が少なくて、だからこの店、重宝します。
しかも厨房をはさむようにして改札の外と中にそれぞれ客席がある。合理的にてオモシロイ。
トーストとミネストローネのセットをもらい、たまごサラダを追加する。お供の飲み物はアイスティー。そういえば今では結構アイスコーヒーを飲むけれど、昔、アイスドリンクといえばアイスティーだった時代があった。アールグレイが好きだから…。
5分弱で料理は揃う。
厨房の様子がわかるテーブルに座ってテキパキ料理がととのっていくのをみるのがたまらなく好き。
アイスティーやミネストローネはすぐできる。
問題はトーストで、その焼き時間に合わせてすべての料理がピタッとそろっていく手際。
スタッフふたりが協力しながら、手を休ませることなく仕事している姿がステキ。
出来上がった料理もステキな出来栄えです。
特にトーストの状態にいつも惚れ惚れ。
薄切りの胚芽パンというのがまず好き。分厚いトーストにはまるで興味をそそられず、トーストは薄ければ薄いほど好き。カサっとこんがり焼けたトーストの片面だけにバターをたっぷり塗り込める。表面ツヤツヤ、しっとりしてる。
バターを塗っていない側は乾いてカサカサ。渇いた面を外側にしてたまごサラダを挟んでトーストサンドに仕上げてパクリ。
前歯を当てるとカサッとくすぐるような食感でサクッと歯切れてたまごサラダがぽってりパンから溢れ出す。同時にジュワッとバターが滲んで口、唇をひんやりさせてカーリーリーフがシャキッと口をみずみずしくする。
パン自体はそっけない味。だからフィリングの存在感をこころおきなくたのしめる。好きな食感、好きな味。
スープはキドニービーンズに大麦、玉ねぎと具材がたっぷり入ったトマト味。オリーブオイルの香りもおいしく喉からお腹が潤う感じ。オゴチソウ。
ところでトレイの上に紙おしぼりが置かれてなかった。
それでいいんじゃないかと思う。あれも大きなコストだし、なにより資源の無駄遣い。
出張からの帰りに軽く腹ごしらえ。マンゴツリーガパオに来てみる。
前は駅ナカ施設にあった店。
駅ナカ食堂街がリニューアルして、飲食店は一軒だけ。残りはみんなテイクアウトのお店に変わった。
販売効率を考えるなら飲食店より食品物販。家賃を稼ぎたい大家さんにしてみれば、合理的な判断だろうと思うのだけど、オキニイリのお店がなくなりいささか不便。
場所を変えてでも近所でやってくれてるお店があるのはありがたい。
ちなみにこの店になるまで「マンゴツリーパッタイ」ってお店だった。
生パッタイを使った日本唯一のお店なんて言っていたけど、パッタイよりもガパオが人気ということなのでしょう。そこそこ混んでた。
トムヤム冷麺っていうのが季節商品で、珍しいなとたのんで試す。
丼にトムヤムクンに麺にエビ、花形に切ったイカにパクチー、紫大根。ライムを散らした姿が涼しげ。丼を持つとひんやり、手に涼しい。
スープをひと口飲んでみる。
スッキリとした酸味が最初にやってきて口をひんやりさせた後、トムヤンクンの香りが鼻から抜けていく。酸味が旨味にゆっくりかわりココナッツミルク由来でしょうか…、甘みが後に残って消える。なかなかおいしい。
そして麺が独特でした。韓国のうどんのようにも見える透き通った麺。断面がほぼ正方形で角がキリッとたっている。
ムチムチでもなくもちもちでもなく、パリパリ壊れるような食感。粘ることなくスルンと喉の億へと滑り込んでいく。これは一体、なになんだろう…、ってずっと疑問が晴れない、にも関わらずおいしくってしょうがないという新食感にて新発見。
エビもイカも状態がよく、パクチーとの相性抜群。スープをゴクゴク飲みながら、強い塩気に全部飲んだらむくんでしまう…、と最後の最後で我慢した。